3日目・弘前~東京編
弘前では、わずか2分の接続時間で大館行きの普通列車に乗り換える。隣のホームに停まっていたので、乗り換えは楽だったけど、リゾートしらかみとは慌ただしいお別れとなった。
約19時間前に走ったところを再び走り、大館で下車。
昼を食べるタイミングはここしかない。ということで、秋田駅の売店前にあったのぼりの「大館名物 鶏めし」を求めてニューデイズに入った。
弁当売り場を見ると「5分ほどで取り寄せますので、店員に声をかけてください」といったことが書いてある。次の列車まで約30分。時間のロスは避けたい。
店員さんに「鶏めしは時間がかかるんですか」と訊くと「何個ですか」と言うので「1個です」と答えると、カウンターにある1個を売ってくれた。列車の到着時間に合わせて何個かは用意してあるみたいだ。最後の1個だった模様。
駅の待合室で食べた。ご飯は色からして、しょっぱいのかなと思ったら、甘く炊いてあった。まだ温かくておいしかった。
駅の目の前に店があり、そこで作っているようだ。
大館からは鷹ノ巣まで、再び昨日と同じ路線を移動。乗る列車は弘前から乗ってきた列車と一緒。列車番号は違うけど、大館で約30分停車し、後ろに2両増結し、秋田行きとなって再出発。増結した割には車内はがらがらなまま。鷹ノ巣を過ぎれば乗客も増えるのか、単に上り用に秋田に車輛を運ぶのが目的なのか。
鷹ノ巣駅から鷹巣駅まで(すぐ隣)歩き、秋田内陸縦貫鉄道に乗る。
計画を立てた時は、2時間半淡々と座ってるだけかなと思ってた。でも、女性のアテンダントさんが、全線に渡って沿線の観光スポットや車窓の絶景ポイントなどを教えてくれたり、車内販売があったりと、飽きることなく実に楽しい時間だった。
個人的にもアテンダントさんとお話をさせてもらい、最初は何にも買うつもりはなかったんだけど、楽しませてもらったお礼の意味も込めて「笑内」の駅名キーホルダーを購入した。
経営が厳しいはずの地方私鉄、今回はフリー乗車券を利用していて、どれだけ貢献できてるのかわからないし。
ちなみに「笑内」は「おかしない」と読む。鉄道好きには有名な駅名だと思うが、内陸線の駅だということはすっかり忘れてた。
終点、角館に着いた時は、もう真っ暗だった。
角館から大曲までは秋田新幹線で移動。角館駅は、改札に新幹線と在来線の区別がなかった。

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「こまち」は全席指定だが、盛岡-秋田間に関しては、特定特急券(立席)というものがあり、指定券よりは安く乗れる。ただ、安く乗れるとは言っても、わずか一駅、12分で730円というのはかなり高い。でも、普通列車を待ち、ゆっくりと移動してる余裕もないしね。
立席ではあるが、空いている席があれば座れるので、大曲まで座って行った。
大曲では4分の乗り継ぎで新庄行きの普通列車に乗り換えて、横手を目指す。
2つ目の停車駅は後三年。後三年? 19年前に後三年までの切符を買って旅に出たことがある。あの時は乗車券が手元に残るように、目的地のひとつ先の駅までの乗車券を買ったんだ。実際の目的地は横手。っていうことは、秋田に来たことあるってことじゃないか。ただ、あの時はすぐに北上線に乗り換えて改札を出てないから、通ってはいるけど来てはいない(地は踏んでいない)ということに自分の中ではなってるんだろうと思った。
帰ってきて、当時の記録を見たら、乗り換えに40分もあるので改札を出てみたとある。なんだ、秋田に来たの初めてじゃないじゃん。
横手で降りて「食い道楽横手駅前支店」で、超メジャーB級グルメ、横手焼そばを食べる。居酒屋のような店で、6時前と時間が早かったせいか、そんなに広くない店内に店員が4人、客は自分ひとりとけっこう気まずかった。
でも、横手焼そばはおいしかった。ソース焼そばと半熟の目玉焼きを崩して絡め、ポイントの福神漬けも混ぜて、ずるずると。また食べたくなる味だった。
ここも城下町だけど、もう真っ暗だし、時間もないので駅に戻り、最後のみやげを買って、大曲にUターン。
ここで「こまち42号」に乗り換え、上野に戻る。それなりの乗車率だったけど、最後まで隣の席に人が来ることはなかった。
朝も早かったし、疲れていたのか、けっこうな時間寝ていた。
23:03上野着。ここで強行日程の旅も終了。ま、家に着くまでが旅だけどね(基本)。
駅名に“駅”が付いたり付かなかったりと安定感がありませんでしたが、お許しを。こだわりがあってといったことでは、まったくありません。
※まだまだ、旅ネタ引っ張りますよ。