『植物 オヤジ』

日々出会う植物たちの「たくましさ」と「美しさ」を再発見する、ハードボイルド・ボタニカルライフ。音楽、美食なども。

2015年11月08日 | 日記


団地の植物ばあさんから菊をいただいた。
菊は独特の匂いがする。
日本の秋の匂いだ。




クリーニングを出しに外へ出たら、植物ばあさんはいつも通りに歩道沿いの草花の手入れに余念がない。
一群の菊に見とれていると「お好きならどうぞ」と素っ気なく言う。
見抜かれている。
お礼を言って少しだけいただいてきた。
ばあさんはこの25メートルくらいもある土手の植物たちをお世話する達人だ。
季節ごとにいろんな花を咲かせている。
それを知っているのでうかつに摘むわけにはいかないのだ。
愛想のないばあさんだが植物が大好きなのだ。

そういえば晩ご飯に肉豆腐を食べた。
春菊をたっぷりいれて。
菊が知らぬ間に食欲を刺激していたことに今気がついた。
菊の苦みもまた秋の味である。

嗚呼、ボタニカル!

冬の花

2015年11月07日 | 日記


2年目のシクラメン。
このシーズンになって最初の花がついた。
明日はもう立冬になろうという時期を知ってのことか。
花屋さんの店頭ではすでにポインセチアが並んでいる。
シクラメンもそろそろだろう。

こいつは夏もこの斑入りのきれいな葉っぱを茂らせて休むことが無かった。
なかなかいいやつだ。
意外だが太陽が好きで夏場に外の半日陰にだしていたら葉っぱが俄然元気になった。
冬の室内でないと育たないとなんとなく思い込んでいたから驚いたものだ。
そりゃそうだ。
植物はみな太陽と風と水が好きなのだ。




ストリクタにも花芽がついている。
しかし。
こいつは一月前からずっとこの花芽のままだ。
咲く気配がない。
こんまま花を枯らすつもりなのか。
チランジアは気まぐれなので予測がつかない。
気がつけば咲いている速攻タイプのやつもいるし。

ささやかな驚きをいつも静かに贈ってくれる植物たち。
とても感謝しています。

嗚呼、ボタニカル!




太陽の子たち

2015年11月03日 | 日記


植物たちは太陽が大好きだ。
ずっとそのままの向きに置きっぱなしのパキラ。
葉っぱをみな太陽に向かって広げている。
枝が窓辺に向かって湾曲している。
わざわざ枝の向きを変えたのだ。
なるほど。
こうやって育てれば自然に曲げ細工ができるのか。
来年は逆向きにしてもっとくねらせてやろう。




そういえば皆太陽に向かっている。
大きく空に手を広げるように。
素直だ。
今くらいの柔らかい日差しが大好きなのだ。
真夏の直射には耐えられないけど。
人と一緒だ。
気温は15度で快晴。
風もなく温度と日差しのバランスが気持ちいい。
オレも手を広げてみる。
なるほど。
こいつらの気持ちがわかった気がした。

嗚呼、ボタニカル!



ペンジュラ、ハードボイルド・ワンダーランド

2015年11月01日 | 日記


チラ族に囲まれてひときわ異彩を放つネオレゲリア・ペンジュラ。
槍のようなものがぐんぐん伸びてきた。
最初は子株か花茎かと思っていた。
ところがこうなると花ではない。
茎か。
葉っぱの根本からいきなり茎が伸びていく植物なんて聞いたことがない。



一月前の姿。
子株にしては親と容姿がまるで違う。



今の姿。
一月でここまで伸びた。
何だろう。
やっぱり茎だろうな。
でもこの先の展開が全く不明だ。
茎の途中に同じような葉っぱをつけるのか、花なのか。
「お前は何になりたいのだ」
謎だ。
でも何になるのかとても気になる。
やっぱり植物どもは面白い。
ワイルドでクールなペンジュラの異変。
ハードボイルド・ワンダーランドである。


嗚呼、ボタニカル!