健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

アフリカ豚コレラ

2019-02-09 08:30:54 | 研究
豚などに感染する家畜伝染病のアフリカ豚コレラが日本に上陸する可能性が高まり、農林水産省が空港や港湾の検疫強化に乗り出したそうです(読売新聞オンライン)。48か国で猛威を振るい、先月までに日本の空港でもウイルス遺伝子を含む豚肉が7例確認されたそうです。感染した動物の肉を食べても人体に問題はないが、国内に入れば豚肉などの輸出に影響が及ぶのは必至とのことです。

https://www.yomiuri.co.jp/science/20190204-OYT1T50042/
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研究プロジェクトの紹介(その2)

2019-02-08 09:01:14 | 研究
PLOS ONEという学術雑誌に掲載された研究プロジェクトの成果です。本研究室を修了して山口大学大学院博士課程に在籍する院生が、博士論文の一部として本研究室で実施した研究です。

善玉ホルモン「アディポネクチン」のネガティブな作用を示唆する論文です。アディポネクチンは長寿ホルモンとも呼ばれ、そのポジティブな作用(抗糖尿病や抗炎症作用など)のみ知られていますが、実は体内での量が過剰になるとネガティブな効果が出現することを実験的に示した世界初の論文です。高齢者では、過剰なアディポネクチンは骨格筋の萎縮を引き起こし、我々の運動機能を著しく低下させることを示唆するものです。つまり、過剰なアディポネクチンは、加齢性筋肉減弱症(サルコペニア)や運動器症候群(ロコモティブシンドローム)の原因であると考えられることを示しています。

Ito, R., Higa, M., Goto, A., Aoshima, M., Ikuta, A., Ohashi, K., Yokoyama, S., Ohno, Y., Egawa, T., Miyata, H., Goto, K.: Activation of adiponectin receptors has negative impact on muscle mass in C2C12 myotubes and fast-type mouse skeletal muscle. PLoS ONE, 13 (10): e0205645, 2018.
https://doi.org//10.1371/journal.pone.0205645

この論文も、どなたでも無料で全文ダウンロードできます。
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月食中の月に隕石が衝突

2019-02-08 08:30:36 | 宇宙
米国時間の1月20日、皆既月食で赤銅色に染まった「ブラッドムーン」を人々が見上げていた時、隕石が月にぶつかった閃光を目にしたそうです(ナショナルジオグラフィック)。この観測が事実だと確認されれば、月食の間にこのような衝突が記録された初の例となるかもしれないそうです。

https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/19/012400056/
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月経前不調をアプリで対処

2019-02-07 08:30:04 | 研究
毎日の健康状態をスマートフォンに記録し、月経に伴う多様な不調・月経前症候群(PMS)の対処に役立てるアプリを共同開発したという発表があったそうです(YOMIURI ONLINE)。仕事や学業に影響するほど症状が重い女性もいる中、アプリを活用してPMSへの理解を深め、症状の改善につなげる狙いとのこと。そのアプリは「モニシア」。イライラや不安、乳房の張りや痛み、むくみなど計25項目について毎日チェックし、症状があれば「少しある」「ある」「強い」の3段階で入力。夜、睡眠中に自動計測する専用の体温計と連動させて大まかな月経周期をつかみ、体調の変化をグラフやカレンダーで確認できるようにしたそうです。

https://www.yomiuri.co.jp/science/20190128-OYT1T50054.html?from=ycont_top_txt
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研究プロジェクトの紹介

2019-02-06 23:13:54 | 研究
Frontier in Geneticsという学術雑誌に掲載された研究プロジェクトの成果で、英国のKIng's College Londonの大学院生が、本研究室に3か月ほど滞在して行った研究をまとめたものです。

熱ショックタンパク70(HSP70)は、様々なストレスから細胞を保護する作用を持ちます。最近、熱ストレスに応答してHSP70を核へ輸送するタンパク質Hikeshi(火消し) が発見されました。しかし、加齢に伴う骨格筋における筋核内HSP70の動態は不明でした。そこで本研究では、加齢による筋核内HSP70の挙動を追究しました。遅筋であるヒラメ筋ならびに速筋である足底筋の筋核内HSP70は、加齢により増加しました。一方、筋核内Hikeshi発現量は、加齢により低下した。したがって、加齢により骨格筋細胞にはある種のストレスが負荷され、こうしたストレスが加齢性の骨格筋萎縮いわゆるサルコぺニア発症に関連していることが示唆されたという内容です。

この研究の続きを、現在本研究室の所属している大学院生が実施しています。

Apostolopoulos, A., Nakamura, A., Yokoyama, S., Aoshima, M., Fujimoto, R., Nakamura, K., Ito, R., Goto, K.: Nuclear accumulation of HSP70 in mouse skeletal muscles in response to heat stress, aging, and unloading with or without reloading. Front. Genet., 9: 617, 2018.
https://doi.org/10.3389/fgene.2018.00617

どなたでも無料で全文ダウンロードできます。
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科学技術予算が1割以上増

2019-02-06 08:30:47 | 研究
政府全体の2019年度科学技術予算が、前年度当初予算比で1割以上の大幅増額になることがわかったそうです(YOMIURI ONLINE)。若手研究者の研究環境を整備するなどして日本の科学技術力の底上げを狙うそうです。総額は計4兆2000億円程度となり、当初予算案として初めて4兆円を超えたそうです。内訳では、文部科学省が、優れた研究を支援する「科学研究費助成事業(科研費)」を18年度に比べて86億円増。国内では、優れた研究論文の数が減り、若手研究者や地方大学の研究環境も悪化。予算増額により、基礎科学研究や若手研究者の育成のてこ入れを図る考えだそうです。

https://www.yomiuri.co.jp/science/20190128-OYT1T50062.html?from=ycont_top_txt
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プルシアンブルーの脱臭剤

2019-02-05 08:30:43 | 研究
青色の顔料「プルシアンブルー」を利用した高性能の脱臭剤を開発したという発表があったそうです(YOMIURI ONLINE)。元々は放射性物質除去のために研究を進めていた素材だったそうで、活性炭などに比べ、臭いの元となるアンモニアを5~100倍多く吸着するそうです。この顔料は、原子レベルで見ると、鉄イオンなどからなる格子状の構造をしており、格子の隙間にアンモニアなどを吸着。一部の鉄を銅に置き換えることでアンモニアを吸着する効率を大幅に高めたそうです。また、洗浄すれば何度でも使えるということです。この脱臭剤と送風機を組み合わせた脱臭機を養豚場の豚舎(48平方メートル)で使ったところ、空気中のアンモニア濃度が7割以上低下したそうです。

https://www.yomiuri.co.jp/science/20190128-OYT1T50098.html?from=ycont_top_txt
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「巻けるテレビ」「折り曲げ可能のタブレット」

2019-02-04 08:30:12 | 研究
米国ネバダ州ラスベガス(Las Vegas)で開催された世界最大級の家電見本市「国際コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(International Consumer Electronics Show、CES)」で、巻き取り式の超高解像度テレビ「LG SIGNATURE OLED TV R」が発表されたそうです(AFPBB NEWS)。テレビ画面の下にあるテレビ台のような箱の中に、テレビを巻き取って収納することが可能。長年開発されてきた、折り畳んだり、巻き取ったり、折り曲げたりできるディスプレーがようやく実現し、テクノロジー企業は、こうした技術を業界の成長と新たなアプリケーションの潜在的な要素として今後売り込んでいくこととなるそうです。また、折り曲げ可能のタブレットと曲がったディスプレーを搭載した製品の展示もあったそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3205818
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ほぼリアルタイムの自動翻訳機

2019-02-03 08:30:21 | 研究
これまで、SFの世界の中に限られていた自動翻訳機ですが、人工知能(AI)やクラウドコンピューティングの進歩により、実用レベルに到達し始めていることはご存知の方も多いと思います。最新の機器では、ほぼリアルタイムでの対応も可能になったそうです。米区ネバダ州ラスベガス(Las Vegas)で開催された世界最大級の家電見本市「国際コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(International Consumer Electronics Show、CES)」では今回、携帯タイプの専用端末やワイヤレスイヤホン型の多言語翻訳機が数多く展示されたそうです。米国ニューヨークで2014年に設立されたウェイブリーラボ(Waverly Lab)は、イヤホン型翻訳機「パイロット(Pilot)」を展示。パイロットは15言語に対応し、価格は180~250ドル(約1万9500~2万7000円)。パイロットを装着することで、異なる言語同士でも会話が可能に。会場で行われたデモでは、フランス語を話すAFP記者と英語を話すウェイブリーラボの最高経営責任者(CEO)のアンドリュー・オチョア(Andrew Ochoa)氏が会話をしてみせたそうです。翻訳は、オチョア氏のスマートフォンを通じてクラウド上で行われ、専用アプリで会話の文字起こしも可能だそうです。翻訳はオンライン上のデータセンターで行われ、その翻訳結果がイヤホンに音声として送られる仕組みになっているそうです。そのため、数秒のタイムラグが生じるそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3205988
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コーヒー種の60%が絶滅の危機

2019-02-02 08:30:22 | 研究
野生種のコーヒーの5分の3に絶滅の危険性があると警告する最新の研究論文がScience Advancesに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。世界で愛飲されているコーヒーの未来が、気候変動、病気、森林伐採の破壊的な組み合わせによって脅かされているというそうです。毎日20億杯以上が飲まれている巨大なコーヒー業界は、商業的に栽培される品種を維持し、疫病がもたらす脅威の変化に適応させるために、わずか数か所の地域に自生する野生種に依存しているそうです。研究では、絶滅の危険性があるとみなされる124種のコーヒー品種が、地球温暖化が続き生態系が破壊される中でどのように存続する可能性があるかを予測するために、最新のコンピューターモデリング技術と現地調査を利用。その結果、75のコーヒー種が絶滅の危機にさらされていると判断されたそうです。そのうち13種は「絶滅寸前」、アラビカ種を含む40種は「絶滅危機」、22種は「危急」の状況にそれぞれ陥っているそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3206821
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