健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

iPS細胞で脊髄損傷の治療

2019-02-21 08:30:16 | 研究
先日、人のiPS細胞(人工多能性幹細胞)を使って脊髄損傷を治療する臨床研究計画が、厚生労働省の再生医療等評価部会で了承されたとの報道がありました(YOMIURI ONLINE)。これはもちろん世界初の試みで、研究チームは今秋にも最初の移植を行う計画とのこと。有効な治療法が確立していない脊髄損傷で、新たな治療法につながる可能性が。臨床研究は、脊髄を損傷してから2~4週間が経過し、運動や感覚の機能が完全にまひした18歳以上の重症患者を対象とのこと。京都大学が作製・備蓄する他人のiPS細胞から、神経のもとになる細胞(神経前駆細胞)を作り、患部に移植。傷ついた神経が再生し、まひした機能が改善することが期待されています。移植は患者4人に行う計画だそうで、早ければ今秋に慶応大学病院(東京都新宿区)で1例目を実施。他人のiPS細胞を利用するため、移植後は免疫抑制剤を使うそうです。リハビリ治療も行いながら、1年かけて安全性や有効性を調べるとのことです。

https://www.yomiuri.co.jp/science/20190218-OYT1T50134/
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