ゲノム(全遺伝情報)変異を守る小さなRNA(リボ核酸)が作られる仕組みの一端が明らかになったそうです(日刊工業新聞)。ゲノムは「トランスポゾン」という“動く遺伝子”によって傷つけられるそうですが、通常は30塩基程度の小さなRNAがトランスポゾンの活性を抑え、ゲノムを守っているとされているそうです。これまで、小さなRNAは長い1本のRNAから切り離されて作られると予想されていたそうですが、詳しい仕組みは不明だったそうです。今回、このRNAの産生に関与すると考えられてきた「Zucたんぱく質」の分子構造をX線解析で解明、RNA産生との関連性を証明したものだそうです。がんなどの病気の原因となるゲノム変異のメカニズム解明や、Zucたんぱく質が関与するとされる不妊症の発症機構解明にも貢献するとかんがえられているそうです。
最新の画像[もっと見る]