健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

コレステロールが高い方が長寿というのは間違い!?

2010-10-21 06:44:05 | 研究
以前にここでも触れましたが、コレステロール値が高いことは必ずしも悪くなく、むしろ長寿かもしれないということを日本脂質栄養学会が発表しました(YOMIURI ONLINE)。高コレステロールは心臓病や脳卒中の危険要因であり下げるべきだとする現在の医療は「不適切」とするものであり、衝撃的なものです。現在の基準は、LDL(悪玉コレステロール)が140(ミリ・グラム/デシ・リットル)以上かHDL(善玉コレステロール)が40(同)未満、もしくは中性脂肪が150(同)以上だと脂質異常症(高脂血症)と診断されます。日本動脈硬化学会が作成した。メタボ健診の基準もこれを基にしています。しかし、日本脂質栄養学会は、コレステロールが高いほど死亡率が低かったとの大規模研究や、コレステロールを下げる薬を服用しても心臓病の予防効果は見られないとする海外の近年の研究をまとめて「長寿のためのコレステロールガイドライン」を発表しました。でも、日本医師会、日本医学会と日本動脈硬化学会は、この日本脂質栄養学会のガイドラインは科学的根拠に乏しいと批判したそうです(YOMIURI OLINE)。さて、今後どのような議論が展開されるのでしょうか。多くの人が関心を持っていることです。決着を待ちたいと思います。
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