春本番を迎え、新たに運動を始める方も多いと思います。新しい運動に取り組んだりすると翌日あるいは数日後に体験するのが「筋肉痛」ですね。この筋肉痛、確かに痛くて厄介なもので、ほとんどの方が経験しているのですが、特に病気とは異なるのでしばらく休めば自然に治ります。ですので、なぜ筋肉痛が発生するのかについては、そのメカニズムは不明な点が多いのです。というより、分かっていません。もちろん、筋肉が損傷したりすれば、筋肉痛は発生します。でも、一般的な運動でどこまで筋肉が損傷しているかは明らかではありません。そもそも、「痛み」という感覚の謎があります。我々の感覚は、その感覚を感じる場所と感覚の由来は必ずしも一致していないですね。つまり、筋肉痛の場合、痛いと感じるのは大脳の感覚野です。これは、ほとんどの感覚がこの感覚野で感覚されています。ところが、その痛みの由来は特定の筋肉になるわけです。ですので、よく間違ってしまうこともあるのです。心筋梗塞などを左腕の痛みと間違えたりすることは有名で、「関連痛」と呼ばれています。また、事故で足を切断した後でも、足に痛みを覚えることも知られています。つまり、感覚は非常に難しいものなのです。筋肉痛に話を戻しますが、筋肉痛の原因に関しては諸説あります。「乳酸説」「疲労物質蓄積説」「筋損傷説」などなど。どれも正しいと思いますが、では自分に起きた筋肉痛の原因は一体どれか?となると何とも言えなくなってしまうのです。痛覚を司る神経終末に痛み物質が作用すれば痛みが感じられます。痛み物質は様々な状況で生じると考えられます。ですので、よく分からないのです。筋肉痛の場合、痛みをこらえて運動を始めると、感じなくなってしまうことがあります。と、考えると必ずしも筋肉が損傷しているとは・・・・・。でも、損傷といっても、大小いろいろあるので・・・・・。難しいです。とにかく、筋肉痛を感じたら、身体が休みを欲していると考えた方がよいと思います。ですので、適度な休息を取り入れて、痛みを感じないように楽しく運動をしましょう。健康のために!
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