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豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

幼少期の光が概日リズム障害を回復

2013-12-10 08:30:02 | 研究
遺伝性概日リズム障害が幼少期の連続照明で回復することが明らかになったという発表がありました(QLife Pro)。睡眠・覚醒などの1日を1単位として繰り返される現象を概日リズムと呼び、体内時計がこれを作り出しています。体内時計中枢は脳内にあるが、概日リズムを作り出している時計遺伝子のひとつであるCryptochrome(Cry)が欠損すると、授乳期の体内時計で見られた概日リズムが離乳頃には消失することが分かっています。この研究は、環境遺伝子の影響を受けて脳が発育をするメカニズムに着目し、遺伝性概日リズム障害に光環境がどのように作用するかを調べたもので、生後発達に伴う光環境が遺伝子変異による概日リズムの破綻にどのように影響するかが検証したそうです。Cryを欠損させたマウスを出生直後から連続照明下に曝露し、さらに離乳後3週間まで連続照明下で飼育を行った後に恒常暗に移行したそうです。離乳後から赤外線センサーで行動量を測定したところ、行動リズムが回復したことが明らかになったというのです。また、成長後の連続照明は、概日リズム障害を抑制しなかったとも。
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