健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

iPS細胞は拒絶反応を起こさない!

2013-01-17 08:30:42 | 研究
先日、自分の細胞から作ったiPS細胞(人工多能性幹細胞)を移植した時、免疫による拒絶反応は起きないことが確認されたという研究成果が発表されました(YOMIURI ONLINE)。iPS細胞は、その元になる細胞の提供者と同じ遺伝情報をもつため、提供者本人への移植では拒絶反応が起きず、再生医療への応用でES細胞(胚性幹細胞)より有利とされています。しかし、2011年5月、米カリフォルニア大サンディエゴ校のチームが、iPS細胞をマウスの皮下に投与して拒絶反応が起きたと発表し、議論になっていたそうです。そこで、同じ遺伝情報をもつマウスから作ったiPS細胞とES細胞を、マウスの皮下に投与したところ、どちらも拒絶反応はほとんど見られなかったというもの。さらに、再生医療で想定されるのと同じように、iPS細胞を皮膚や骨髄の細胞に変化させてから移植してみたが、やはり拒絶反応は起こさず、長期間にわたって生着したそうです。
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