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豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

誕生時の太陽活動で寿命が決まる?

2015-01-18 08:30:53 | 研究
太陽は11年周期で「活動期」と「静穏期」を繰り返しているそうですが、その静穏期に生まれた人たちは活動期に生まれた人たちよりも平均して5年ほど寿命が長いとする研究結果が、先日Proceedings of the Royal Society Bに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。教会の記録による1676~1878年生まれのノルウェー人8600人の人口統計データを、太陽の活動周期に関する観測データと重ね合わせて分析したところ、強力な太陽フレアと磁気嵐が発生する「太陽極大期」に生まれた人たちの寿命は、「太陽極小期」に生まれた人たちよりも平均して5.2歳短かったというのです。また、この傾向は男性よりも、女性で顕著だったとも。太陽活動期には、黒点や太陽フレア、コロナ質量放出(CME)といった現象が増え、地球上の無線通信や送電の妨害、衛星への損傷、ナビゲーション機器の障害などが生じ得ることが知られているようです。さらに太陽活動は、おそらく生物の細胞やDNAに損傷を与えることで繁殖活動に影響を及ぼすことが知られている環境ストレスの紫外線放射量とも関連していると考えられています。ただし、現代に生まれてくる人々に同じ傾向がみられるかどうかは不明だそうです。
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