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豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

フリーラジカルの消去能力を可視化

2012-12-26 08:30:28 | 研究
有害物質の発生を促すフリーラジカルや、活性酸素を分解・消去する能力を可視化することに成功したそうです(医療介護CBニュース)。フリーラジカルを消去する能力が弱くなった全身の状態を「見る」技術につながることから、フリーラジカルと関連するがんなどの疾患の早期診断に向けての要素技術になることが期待できるそうです。健康な体では、活性酸素やフリーラジカルを分解・消去する機構が働いているが、この機構が障害を受けてフリーラジカルを分解できなくなると、がんや動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞などの生活習慣病、肌のしみや色素沈着などの加齢性変化といった、さまざまな病気の発症や悪化、老化につながると考えられています。高磁場MRIと、造影剤を使って、フリーラジカルを消去する能力がどの程度あるのかを、生体イメージングによって調べる方法を開発したというもの。フリーラジカルを消去する能力が高い、抵抗力がある状態でMRIの信号が消えるように設計された造影剤を、健康なマウスに投与すると、フリーラジカルを分解する酵素などの働きによって信号が消えた一方、がんのあるマウスでは、がん組織のMRIの信号が長時間消えずに残ったそうです。また、がんのあるマウスでは、がん組織だけでなく、がんと無関係とみられる正常な組織でも信号が消えずに残ることを、イメージングで確認できたとも。このことから、この手法を応用すると、がんや病気の部位が特定されていなくても、フリーラジカルを消去する能力が弱くなった全身の状態を“見る技術”につながることを意味していることになるそうです。
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