健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

循環器系のリスクが2倍に!

2010-10-17 07:31:24 | 研究
健康ではないけれど「病気」と診断されるほどでもない、ちょっとだけ高い血圧や血糖値でも、油断できないという調査結果が報告さっれました(ASAHI.COM)。この「ちょい悪」が両方重なると、脳卒中や心筋梗塞などを起こす危険度が2倍に高まるそうです。この調査は、1989年に30~79歳の吹田市住民から無作為に選んだ男女5321人を2005年末まで追跡調査したものだそうです。その結果、循環器病と総称される脳卒中と心筋梗塞を起こした人は364人に。血圧は、日本高血圧学会のガイドラインに従って(1)健康な「至適」(収縮期120/拡張期80未満)(2)至適よりやや高い「正常」(130/85未満)(3)正常より病的な状態に近い「正常高値」(140/90未満)(4)治療が必要な「高血圧」(それ以上)に分類。(2)(3)が「ちょい悪」に該当します。血糖値、血圧ともに健康な人がこれらの循環器病にかかる危険度を1としたとき、空腹時の血糖値が少し高い(100~125mg/dl)人は、血圧が「ちょい悪」に相当する「正常」血圧でも危険度が2倍になるというのです。血糖値が正常値100mg/dl未満の人でも、血圧が(3)の「正常高値」なら危険度が1.8倍に。一方、糖尿病の人は血圧にかかわらずリスクが4~5倍。また、循環器病の9.4%は「ちょい悪」血糖・血圧を健康化すれば防ぎ得ることもこの調査結果ら見えてきたそうです。成人の1割が血糖と血圧両方の「ちょい悪」を兼ねていると推計されるそうです。病気未満の血糖・血圧には自覚症状がないので、健康診断などで指摘されたら『まだ大丈夫』と思わず、生活習慣を見直すべきだということです。
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