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豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

心筋梗塞の進行を抑えるタンパク質

2012-10-01 08:30:52 | 研究
心筋梗塞は、冠動脈が閉塞してしまい血液供給が途絶えるために心筋細胞が壊死してしまうものです。発症後の急性期には死亡する危険性が高いです。この心筋梗塞の進行を抑えるタンパク質の働きが解明されたと発表されました(医療介護CBニュース)。心筋梗塞発症直後の血流再開時に、心筋細胞のCFTRイオンチャネルを活性化させると、心筋壊死が抑制できるのだそうです。さらに、CFTRイオンチャネルを持たない遺伝子改変マウスでは、活性化薬剤を投与しても心筋壊死は抑制できなかったとも。心筋梗塞直後にCFTRイオンチャネルを活性化させた場合、細胞から塩素イオンが放出され、心筋細胞が膨らんで死んでしまうのを抑えられると考えられるそうです。CFTRイオンチャネルを活性化させる薬剤を投与することで、心筋梗塞の進行を抑制できると考えられ、心筋梗塞に対する新しい治療法が開発される可能性があります。

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