健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

塩分の摂り過ぎは高血圧の原因に

2011-07-21 08:43:06 | 研究
一般に、塩分を取りすぎると高血圧になるといわれています。また、高血圧の人は、塩分の摂取を控えるように指導されると思います。でも、塩分を摂っている割に血圧が上がらない人もいます。つまり、塩分に対する感受性が違うということなのだともいますが、その違いはどこから来るのか謎でした。この塩分感受性の違いは、腎臓でのたんぱく質の働きの差で起こることが明らかになったそうです(ASAHI.COM)。ネズミに塩分過多の食事(塩分8%)を与えて3週間観察した結果、ネズミは最高血圧(収縮期血圧)が160mmHgに達した高血圧グループと正常値の120mmHgにとどまったグループに分かれたそうです。血圧が上がった前者では、腎臓の細胞の形の維持などに必要なたんぱく質「Rac1」が活性化していたそうです。このたんぱく質の働きを妨げる薬を高血圧ネズミに与えたところ、塩分過多の食事でも高血圧にならなかったというのです。つまり、Rac1の阻害薬は高血圧治療に使える可能性があるということになります。これは朗報ですね。
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