微細藻類「シュードコリシスチス」が体内のウイルス量を減らすとともに免疫機能を高めるという研究成果が発表されたそうです(日刊工業新聞)。もちろん、ヒトを対象とした実験ではなく、マウス実験だそうです。実験では、同藻類のエタノール抽出液を使い、A型インフルエンザウイルス感染マウスに経口投与したところ、対象マウスに比べウイルス量は約半分に減少、抗体量は1・5倍に増加。また単純ヘルペスウイルス2型ではウイルス量は約3分の1に減少したというもの。一方、抗インフルエンザ薬である「タミフル」はウイルス量を10分の1以下に減らせるが、抗体量は4分の1に減少させてしまうそうです。詳細なメカニズムは不明だそうですが、既存の治療薬はウイルスが細胞に入ってから効くのに対し同藻類は細胞に入る前に効くことが分かったそうです。これは薬剤耐性ウイルスが発生しない可能性が高いことを示しているということです。
最新の画像[もっと見る]