大人に比べ未発達な状態にある子供の心臓で、拍動を調節するタンパク質が発見されたそうです(共同通信)。一般に、心臓は細胞内のカルシウム濃度を増減させて拍動を調節していますが、生後間もないマウスでは細胞内のカルシウム貯蔵構造が未発達で、大人のような濃度制御ができないことが知られていました。生後2週間までのマウスの心臓で働くタンパク質「NCS-1」に着目し、NCS-1をなくしたマウスは心臓の収縮力が正常なマウスの約半分で、生後数日で3割が死んだそうです。NCS-1がカルシウムに結合することで、遊離カルシウム濃度を調節して心臓の拍動を調節しているということらしいです。また、大人のマウスでは、NCS-1がないと心肥大になりにくいことも判明したそうです。心肥大や心不全の診断や治療に役立つ可能性があるそうです。
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