健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

微小カプセルで膵臓がん治療

2011-10-26 08:30:39 | 研究
あのアップル共同創業者のスティーブ・ジョブズ氏の死因の1つに挙げられたも膵臓がん。膵臓がんは自覚症状が出にくく発見が遅れることが多く、治療が難しいとされています。その膵臓がんも完治できるような治療法開発の一歩というべきニュースが報道されています(YOMIURI ONLINE)。抗がん剤を微小カプセルに封入してがん組織に届ける技術だそうです。もちろん、まだ動物実験で成功したというニュースです。膵臓は他の臓器に比べ間質と呼ばれる細胞間の組織が多いため、抗がん剤の直接投与では、薬剤ががんに到達しにくいため、治療が難しいとされています。カプセルが間質を通り抜けられるよう、カプセルの直径を最小となる30ナノ・メートルにして、膵臓がんを起こしたマウスに投与した結果、抗がん剤だけを投与した場合は2週間でがんが約4倍になったが、カプセルに封入するとがんがわずかに小さくなったというものです。今後のさらなる研究の進展が期待されますね。

 
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