東京電力は、福島第一原子力発電所3号機の使用済み核燃料貯蔵プールの燃料566本のうち、未使用燃料4本を輸送容器に収納したと発表したそうです(読売新聞オンライン)。今後3本を追加した後、容器を取り出して、約200メートル離れた安全な「共用プール」に移送するそうです。2011年3月に炉心溶融(メルトダウン)が起きた同原発1~3号機で、プールの燃料を動かすのは今回が初めてとのこと。現場は放射線量が高く、長時間の作業はできないため、約500メートル離れた場所から機器を遠隔操作したそうです。1~3号機には、溶融燃料と炉内構造物が混ざった核燃料デブリとは別に、原子炉建屋最上階のプールに計1573本の燃料が残ったままになっているそうです。3号機のプールの566本のうち使用済みの514本からは、今も熱と放射線が出ているそうです。52本は未使用。再び大地震に襲われて燃料が損傷するリスクなどがあるため、東電は20年度末までに566本すべてを共用プールに移すことにしているとのこと。その後、1、2号機のプールの燃料も共用プールに移すということです。
https://www.yomiuri.co.jp/science/20190415-OYT1T50095/
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