健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

遺伝子編集技術は予想以上にDNAを損傷する

2018-08-05 08:30:13 | 研究
病気根絶の未来を開くと称賛され、ノーベル賞候補と目されている遺伝子編集技術について、先日発表された研究論文でこの革新的な技術が、これまで考えられていたより精度が低く、予想以上に多くの細胞損傷を引き起こす恐れがあるとしているそうです(AFPBB NEWS)。「CRISPR-Cas9」と呼ばれる遺伝子改変技術で、広範囲の遺伝子変異を高い頻度で引き起こす恐れがあることが分かったということのようです。この研究内容は、Nature Biotechnologyに掲載されているそうです。今回の研究により、CRISPR-Cas9による遺伝子編集によりDNAの欠失や挿入などの大規模な遺伝子再配列が確認。これにより重要な遺伝子のスイッチがオンまたはオフされ、危険な変化が生じる恐れがあるということです。また、CRISPR-Cas9に起因するDNAへの損傷が標準的な検査では検出されないことも明らかになったそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3182667
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