日々の食事に葉物野菜を取り入れることで、加齢による記憶力低下を抑制し、脳をより若々しく保てるとする研究論文がNeurologyに掲載されたそうです。野菜を食べていた高齢者と食べていなかった高齢者の差は歴然としており、年齢でみるとおよそ11歳分の開きがあったというのです。研究では、平均年齢81歳の高齢者960人を対象に、平均約5年間の追跡調査を実施。調査開始時に認知症だった対象者は一人もいなかったそうです。対象者には、ホウレンソウやケール、コラードグリーン、レタスといった特定の食物をどのくらいの頻度で食べているかを問うアンケートを実施し、また思考力や記憶力に関するテストを毎年受けてもらったそうです。摂取量の目安となる分量は、調理後およそ半カップの葉物野菜を1単位(皿)としたそうです。その結果、野菜を最も食べていたグループの摂取量は、1日平均1.3皿。一方、摂取量が最も少なかったグループでは、1日平均0.1皿だったそうです。また、野菜を毎日少なくとも1皿食べていた人では、全く、あるいはめったに食べなかった人と比べて、記憶力や思考力のテストでの成績が緩やかに下降する様子が確認されたというもの。こうした傾向は、喫煙や高血圧、肥満、学歴などの他の要素を考慮に入れた後でも変化しなかったそうです。
http://www.afpbb.com/articles/-/3156198
http://www.afpbb.com/articles/-/3156198