健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

WHOが帝王切開の世界的「まん延」に警鐘

2015-04-20 08:30:03 | 研究
世界保健機関(World Health Organization、WHO)は、医学的には必要がないにもかかわらず出産時に帝王切開に頼る女性があまりに多すぎると警鐘を鳴らしたそうです(AFPBB NEWS)。この状況は発展途上国でも先進国でも同様に「まん延」している一方、帝王切開手術が必要なのに手術を受けることができない妊婦も多いそうです。医学界では1980年代半ば以降、帝王切開の割合は全出産例の10~15%が望ましいとされてきたそうですが、この割合については現在、見直しが進められているようです。WHOの2008年の統計によれば出産に占める帝王切開の割合は欧州では約23%、南北アメリカでは35%、西太平洋地域では24%。一方、アフリカと東南アジアはそれぞれ3.8%、8.8%と低いそうです。出産の約53%が帝王切開で行われているブラジルをはじめとする国々では、あまりに安易にこの手法がとられている一方で、10%以下ならば、より多くの母親と新生児が死亡しているということも表すとしています。
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