健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

妊娠中のダイエットは、生まれた子供の病気を誘発する

2011-01-08 08:02:59 | 研究
体重が2500グラム未満で生まれた女性は、大人になって妊娠糖尿病になりやすいとの調査結果を、厚生労働省研究班がまとめたと報道されています(ASAHI.COM)。つまり、小さい赤ちゃんは栄養管理をしないと将来、肥満や糖尿病になりやすくなるということです。近年、小さい赤ちゃんを産もうとダイエットをする女性も増えており、これは妊娠糖尿病の原因になるというのです。妊娠糖尿病は、35歳以上、肥満、糖尿病の家族がいる人がなりやすく、なんと妊婦の8%も該当するそうです。妊娠糖尿病では血糖値が高いのは言うまでもありませんが、血糖値が高いと妊娠高血圧症候群にもなりやすくなり、流産や早産の危険も高くなり、また子どもは4000グラム以上で生まれやすく、将来、糖尿病や肥満になる可能性が高くなるそうです。経済協力開発機構(OECD)の2009年の報告書などによると、2500グラム未満の赤ちゃんの割合は日本が9.7%。31カ国で2番目に高いそうです。また、うまれた子どもの平均体重も1980年ごろから下がり続けているそうです。食糧事情が悪くない日本では、栄養不足というのはあまり考えにくいですね。つまり、妊婦のダイエットが考えられます。小さく産んで大きく育てるという言葉がありましたが、行き過ぎはダメだということでしょう。
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