健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

大学教授の資格

2010-09-27 06:06:38 | 研究
大学進学率が5割を超え、それに合わせて大学教員の数も増加。その結果、大学教員の質が問われる時代になったという。これは、「大学教授の資格」(NTT出版)という本で述べられていることです。この本は、大学教員数の増加の実態と大学教授の実質的・形式的資格とは何かという問題を掘り下げているそうです(ASAHI.COM)。特に日本で目立つ社会人教授の積極的な採用について、規制緩和の一環ともいえる1985年の大学設置基準の改正と、1991年の同基準の大綱化が契機になったと指摘しているということです。例えば、安藤忠雄・東京大学名誉教授、宮脇淳・北海道大学教授、小熊英二・慶応大学教授、原武史・明治学院大学教授らをあげて、経歴や実績などをもとにどんな特徴があるのか分析しているそうです。国家公務員の経歴がある社会人教授は政策研究面で、民間企業経験者は専門領域の実務を深く知る人として貢献していると説明しているという。さらに、今後のグローバル人材としての教授の質の概念を「ネオ・アカデミズム」という言葉で提起し、社会人教授が該当するための適格要件として、10年以上の社会経験、学位の取得、国際的な学会への所属、論文などの実績などを挙げているそうです。特に、社会人教授は研究業績があってはじめて新たなアカデミズムの担い手になるとしています。
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