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シンプル ライフ(健康で豊かな生活の実現を目指して)

健康で豊かなシンプルライフを実現するブログ情報

現代人は亜鉛不足(亜鉛のはたらき)

2006-06-07 12:56:33 | 健康と美容

 これまで、カルシウムや鉄と比べて亜鉛の働きにそれほど重要性を持たなかったのです。しかも、現代では「フィチン」という物質が亜鉛と結合して吸収を妨げていということです。

 このフィチンという物質は「パン」などの小麦粉やインスタント食品にかなり含まれていて、日常の食生活で摂取しやすい物質となっています。

 そのため、亜鉛を含む食べ物を摂っても、フィチンを含む食物を摂ると、亜鉛が体内に吸収されなくなり、亜鉛不足の状態が発生します。それは、現代人にとって最も不足しやすいミネラルの一つとなっています。

 アメリカの調査によると、子どもやティーンエイジャーの3人のうち2人が亜鉛不足という報告があります。また、日本でも、ひとり暮らしの学生やOLに亜鉛不足が増えていると指摘されています。

 亜鉛は、すべての細胞にあって、全酵素4,000種類のうち2,000種類以上の酵素の補因子となっています。そして、亜鉛はどのミネラルよりも多くの酵素を助けているのです。亜鉛は、タンパク質の合成や、遺伝子の複製、細胞の増殖、生命の誕生、傷口を治す、免疫を高める、男性を元気にし、精力を高める、味蕾を成長させるといわれています。また、亜鉛は、成長ホルモン、インスリン、性ホルモンの正常な働きに欠かせないミネラルといわれています。

 昔から、亜鉛を含む薬剤である亜鉛華軟膏が、傷の治癒にきわめて有効であることは経験的に知られています。傷を治すには、多量のタンパク質の合成が必要で、このとき活躍する酵素の多くが亜鉛を必要としているからです。

 

美容と健康


過食、熱いもの、砂糖など悪い食習慣に注意

2006-06-07 09:36:59 | 健康と美容

 過食や砂糖のとりすぎ、コレステロールのとりすぎで、糖尿病が増え、そしていま心臓病が増えつつあります。このことは、もっと真剣に受け止めてないといけないと思います。

 せっかく塩分をひかえて高血圧や脳卒中を減らしても、心臓病が欧米並みになっては、健康的になったとはとてもいえません。

 そのためには、コレステロールを減らすこともたいせつです。コレステロールが多すぎると、動脈硬化を促進し、それが心臓病につながるということは、ご存知の人も多いでしょう。コレステロールは、もともと体質的に高い人もいます。こうした人は食事に注意するだけでなく、コレステロールを下げる薬を飲むことが必要でしょう。甲状腺の機能が低下している人も、血中のコレステロールが高くなりがちです。これは甲状腺からのホルモン不足によって起こり、食事内容とは関係しません。このような人は専門医に相談されるとよいでしょう。

 ほかにも、日本人の食習慣に悪いものがあります。たとえば、熱いものを好む習慣です。同じ汁物を入れる器でも、日本のおわんと西洋のスープ皿とをくらべてみるとよくわかります。それは、日本のおわんは熱を逃がさないような形になっています。「のどもと過ぎれば熱さを忘れる」ということわざがあるように、口に含んだとき「熱い」と感じても、のどを通ってしまえば、あとは何にも感じません。しかし、熱いものをひんぱんにとって刺激していると、食道などの粘膜を傷めてしまいます。こうした熱の刺激が、食道ガンや胃ガンの原因になっているともいわれています。

 アルコールもやはり粘膜を刺激します。アルコール度の高いお酒やウイスキーを飲んでいると、食道や胃を傷めたり、肝硬変をおこしてしまいます。 さらに食習慣についていえば、お腹がいっぱいになるまで食べ物をつめこまないことです。昔から腹八分目といいます。いくら和食が健康によいとしても、食べ過ぎれば体に悪いのです。注意しましょう。 

 

美容と健康


記憶力を増強する「イチョウ葉エキス」

2006-06-03 07:58:12 | 健康と美容

 「イチョウ葉エキス」は、眠気を覚まし、記憶力を高め、血液循環を改善するということで、認知症の改善、老化防止にも効果があるのではと、日本だけでなく、ヨーロッパやアメリカのサプリメント市場で売れています。

 イチョウ葉エキスの成分は、クエルチニンやケンフェノールなどのフラボノイド、ジテルペン、ギンコライドやビルボライドなどのテルペノイド、ギンコノール酸、ポリフェノールです。

 イチョウ葉エキスのどの成分が効いているのか、当初はフラボノイドと思われていましたが、ギンコライドやビルボライドにより脳を覚醒させ、気分をスッキリさせることがわかりました。

 イチョウ葉エキスは、記憶を改善する作用だけでなく、記憶障害の進行を遅れさせる効果があるといわれています。それは、脳の血流量を増加させ、神経細胞の栄養源であるブトウ糖を増やし、ブドウ糖を燃焼させてエネルギーに変換させる酵素の供給を増やすからです。

  また、イチョウ葉エキスは、神経細胞や血管を「活性酸素」という毒物からまもるからです。活性酸素は神経細胞や血管にダメージを与えますので、老化、ガン、脳卒中、心筋梗塞などの原因ともなっています。

 イチョウ葉エキスには、抗酸化物質であるフラボノイドやポリフェノールなどが含まれており、活性酸素を分解して、神経細胞や血管を守ってくれるのです。

 イチョウ葉エキスによる注意力や記憶力の改善効果については、ヨーロッパ諸国において研究が進められており、効果があるという報告がなされています。

 イチョウ葉エキスの有効性について、ヨーロッパではイチョウ葉エキスの品質として「医薬品レベル」のものと「食品レベル」の2種類があり、有効性が報告されているのはすべて医薬品レベルのものなので、「食品レベル」のものまでもその有効性が認められるとはいいきれないのです。

 特に、日本における国産のイチョウ葉エキスは医薬品でないので「医薬品レベル」の有効性があるとも言い切れないのです。

 イチョウ葉エキスの副作用の代表は、皮膚炎や腹痛です。その原因はイチョウ葉エキスに含まれる「ギンコール酸」というアレルギー物質によるのです。

 イチョウ葉エキスの商品化においてこの物質は取り除かなければなりませんが、加工段階での不徹底により含まれてしまうことがあります。

 わが国では「イチョウ葉エキス」は食品として取り扱われている関係から、成分表示の規格基準が適用されません。

 そのため、アレルギー物質であるギンコール酸が含まれている商品が出回っていることがあります。

 消費者の対処の仕方としては、ギンコール酸が取り除かれていると明示してあるものを利用するとよいです。それ以外のものは含まれていると解釈するほうが安全です。

 また、「イチョウ葉エキス」と薬との併用については問題となることがありますので、必ず医師などの専門家に相談されることです。

美容と健康


老化を防止する「コエンザイムQ10」

2006-06-02 03:12:53 | 健康と美容

 「免疫を高める」「糖尿病や心臓疾患を予防する」「抗がん作用」から「老化から人類を救う」までと、その効用を文句に歌っているのが、中高年に大人気なサプリメント「コエンザイムQ10」です。ダイエット効果も高いと女性のユーザーも多くいます。

 コエンザイムQ10は「ユビキノン」または「補酵素Q」とも呼ばれています。ユビキノンの名前は、生物界の「いたるところに存在する」という意味で、宗教用語の「ユビキタス」に由来します。人を含めて、すべての動物が生体でユビキノンをつくることができます。そのため、ユビキノンは大事な物質ですが、ビタミンには分類されないのです。

 コエンザイムQ10は「ベンゾキノン」と5個の炭素からなる「イソプレイン」が、10個むすびついたものです。10個のイソプレインからできているので、Q10と呼ばれています。コエンザイムQ10は、脂溶性が高いので、同じ脂溶性の高いビタミンEとともに細胞膜に埋まっています。

 わたしたちが生きるためにはエネルギーが必要です。このエネルギーをつくるのがミトコンドリアです。コエンザイムQ10は、ミトコンドリアの膜のなかにあって、電子のバトンリレーを担当する電子伝達系で、化学反応を起こすスイッチの役割をします。  

 コエンザイムQ10には、細胞でアデノシン三リン酸が生産されるときに発生する大量の活性酸素を分解する抗酸化物質としての働きと、DNAやタンパク質の酸化によるダメージを防ぐという働きがあることがわかるようになりました。

 抗酸化物質としてのコエンザイムQ10は、細胞膜の最重要成分である脂肪を活性酸素による攻撃から守るということです。これは、抗酸化物質の多くが水溶性なのに対して、コエンザイムQ10とビタミンEは脂溶性であるため、細胞膜の中にとどまって、細胞膜を守りやすいのです。それの加えて、コエンザイムQ10は、細胞膜の酸化を防ぐさいに自ら犠牲となって、深手をおったビタミンEを再生する働きがあります。

  コエンザイムQ10は、ウシ、トリ、ニシン、サケ、レバー、酵母、ダイズ、ナタネ油、動物の内臓に多く含まれています。そのため、塩辛やモツの煮込みなどを食べると良いのです。

 コエンザイムQ10をサプリメントとしてとる場合の用量ですが、成人1日当たり10~60ミリグラムです。食事で摂れるコエンザイムQ10の量は、1日10ミリグラム以内と考え得られます。

 ただし、コエンザイムQ10をサプリメントから摂取する場合、医薬品との併用するときには注意が必要です。

美容と健康


ダイエット効果が期待できない「カルニチン」

2006-06-01 05:55:25 | 健康と美容

 女性を中心にダイエットブームが、中高年男性にも飛び火し、ダイエット食品が売れに売れています。そんな中で「運動能力を高めて脂肪を燃やし、効率的にやせる」と話題となっているのが「カルニチン」です。

 カルニチンはアミノ酸の一種で、人の体内に常にあるものです。ビタミンCの助けをかりて、リジンとメチオニンの両アミノ酸からつくられます。食事から必ずとらなければならない必須アミノ酸ではありません。しかし、カルニチンはすべての筋肉にエネルギーを供給する大役を担っています。

 カルニチンはおもに肝臓や腎臓でつくられ、筋肉を動かす骨格筋や、血液を全身に送るために働きつづける心臓の筋肉に移動します。どちらもエネルギーを大量に消費する箇所です。カルニチン不足は、肝臓のはたらきが弱ったり、腎臓透析を受けている患者、食欲不振のせいで筋肉が弱っている人にしばしば見られます。

 通常、アミノ酸といえばタンパク質を構成する要素ですが、カルニチンはタンパク質の構成要素にはなっていませんし、伝達物質でもありません。

 カルニチンの役割は、細胞によるエネルギー生産の効率を高めることです。細胞内にあるミトコンドリアに、燃料となる脂肪酸を運んでくることです。 この脂肪酸がミトコンドリア内で酸素によって燃焼され、大量のアデノシン三リン酸がつくられます。そのため、カルニチンは脂肪燃焼に欠かせない栄養素です。この働きぶりが、いかにもダイエットに効きそうなため、カルニチン神話の元になっています。

 カルニチンが脂肪酸の燃焼サイクルの一部を担っていることから、「脂肪を減らす」「エネルギー生産に関与して運動能力が向上する」といった仮説が提唱されています。

 しかし、カルニチンの効果の検証がされていなかったため、ダイエット効果があるという仮説が生まれたと思われます。カルニチンのダイエット効果について、オーストラリアのメルボルン研究所のビリアニ博士が、検証を行っています。

 その結果によるとカルニチンの「ダイエット効果」がないことがわかりました。つまり、体重を減らすために「カルニチン」をサプリメントからとる必要がないということです。

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