人や病んではじめて健康の喜びが、また病む患者の痛みが、苦しみがわかる。このことはからだの病気だけでなく、心の病の場合にもいえることである。
あの人の心の苦しみがわかる。あの人のやるせない気持ちがわかる。そのように他人のもつ真実のものが共感できるのは、地球上の生き物の中で人間しかいない。
動物は自分の痛みはわかる。だが、仲間のもつ痛みや死の不安などがどれほどのものかはわからない。
人や病んではじめて健康の喜びが、また病む患者の痛みが、苦しみがわかる。このことはからだの病気だけでなく、心の病の場合にもいえることである。
あの人の心の苦しみがわかる。あの人のやるせない気持ちがわかる。そのように他人のもつ真実のものが共感できるのは、地球上の生き物の中で人間しかいない。
動物は自分の痛みはわかる。だが、仲間のもつ痛みや死の不安などがどれほどのものかはわからない。
ガンの末期には全身諸所の臓器にガンが転移し、ガンそのものの痛みよりも、ガンが周囲の組織や神経を冒して激しい痛みを生じることが多い。ガンは脊髄を冒したり、肋膜を冒したり、骨に転移すると、胸や腰や骨や関節に激しい痛みが起こる。
人々はよく、痛い病気で死にたくないという。ガンの末期に訴える痛みは、これを経験したことのない人には想像を超えるいたみである。人間の肉体が痛むと、その痛みは、食欲をなくさせ、睡眠を妨げる。また、痛みがひどいと、むかつきを招き、食事はますますとれなくなる。さらに肉体の痛みは、人間の心にも強い影響を与え、不安や恐怖の心をかきたてる。そのため、心の平静さがまったく失われてしまうのである。
しかし、からだの痛みは精神状態によって不思議に変化する。死の不安や恐れがあっても、なんとかその人をみんなが支えて意義深い毎日を過ごさせようと協力すれば痛みも軽くなる。肉体が病んでも心が病まない人には、その病に耐えられる不思議な力が与えてくれるといえよう。
太りすぎは、せっかくの美容をだいなしにし、あなたの魅力を損ねるばかりか、糖尿病、心臓病、高血圧、動脈硬化などの生活習慣病を引き起こす最大の原因にもなります。
太りすぎの女性は、美容と健康を維持するために体重を落とすほうがいい。体重を減らすためには、食事からのカロリー摂取を低下させることで達成するのが、ダイエットです。太るのは、摂取カロリーが消費カロリーを上まわっているからです。この差が体内に皮下脂肪として蓄積されます。そのため、やせるには、摂取カロリーを減らすか、消費カロリーを増やすか、その両方を実行するかです。これ以外にやせる方法はどこにもありません。
消費カロリーの内訳は、身体をつくり、維持するための基礎代謝が約60%、身体を動かす活動代謝が約30%、食事のときに熱としてうばわれる食事代謝が約10%です。活動代謝と食事代謝は成人してから一生を通じてあまりかわりません。しかし、基礎代謝は成人してから少しずつ低下していきます。このため、スリムだった成人のときと同じだけ食べ、同じだけ動いたとしても、自然に太ってしまうのです。
やせる方法は次の三つです。
一つめは、基礎代謝を高めること。
二つめは、摂取カロリーを減らすこと。
三つめは、摂取した栄養素を効率よく燃焼させること。
基礎代謝を高めるには、筋肉をつけることです。それには、適度の運動を継続してすることが大事になります。
摂取カロリーを減らすには、カロリーにならないものを食べてお腹をいっぱいにすることです。その代表がファイバーです。
栄養素を効率よく燃焼させるには、ビタミンとミネラルを十分に摂取して酵素に本来の働きを発揮してもらうことです。
ここで注意して欲しいことがあります。それは、薬を使用したり、薬を含んだサプリメントを服用して、痩せようとしないことです。
脳を興奮させるエフェドリンやフェンフルミンなどを含んだサプリメントを個人輸入して摂取し、睡眠も食事もとらなくなった女性がいます。彼女は、水分と脂肪を失い、肌がまるでウロコのようになってしまいました。エフェドリンやフェンフルミンを含んだサプリメントは危険なので服用しないようにしましょう。
ナトリウムとカリウムは、科学的にはよく似た元素です。栄養の視点からは、どちらも一般的なミネラルです。一日に100mg以上摂取しなければなりません。
このミネラルの異なる点は、人体での含有量が、カリウムのほうがカルシウムよりも多いことです。体重50kgの人には100gのナトリウムと200gのカリウムがあります。ナトリウムは人体の細胞の外側に多くあり、カリウムは内側に多いです。
人体にあるナトリウムの半分は、骨に蓄積され、残りの半分は血液やリンパ液などの体液にとけています。ナトリウムは体液の水素イオン濃度を中性に保ち、浸透圧を一定に維持する働きをしています。カリウムは細胞の水素イオン濃度と浸透圧を一定に維持する働きをしています。
人体にとって大切なことは、ナトリウムとカリウムとがバランスすることです。人が生きるのに必要な一日の塩分は約3gです。この3gを目標とした食事では余り食欲がわきません。どうしても塩分の多い、味の濃い食事をするようになります。その結果、ナトリウムの摂取量が多くなり、カリウム不足となり、バランスを崩すことになります。
多くの研究から、低カリウム、高ナトリウム食が、がん、高血圧、心臓病を発生させるといわれています。したがって、高カリウム、低ナトリウム食が、これら病気から私たちの体を守ることになります。
高カリウム、低ナトリウムの食べ物は、リンゴ、バナナ、人参、オレンジ、芋などです。これらの食物を積極的に摂ってナトリウムとカリウムのバランスを保つようにしましょう。