資本主義社会においては、強いものが勝つ世界である。弱者のための再配分システムは、資本主義社会の欠点を是正するシステムであるが、どのように解釈をしようが、強いものが生き残るシステムに変わりはない。競争原理に従って物事が決まる社会である。これからの時代においては、世界の国や人々と競争原理に従って行動しなければ生きていけない世界である。単に一国の視点、地域の視点から物事を考えるのではなく、世界の国や人々との関係から物事を考え、判断し行動しなければ、国や民族は亡びるしかない。民主主義はこの資本主義社会を土台としたシステムである。多数決原理により成り立っているが、多数を占める意見が通る仕組みである。いくら正義を主張してみても、多数を占めなければ、その正義は泡となって消えてしまう。これほど情報技術が発達した社会においては、議会制民主主義から直接民主主義にシステムを変更すべき時期に来たのではないだろうか。単に強いものが勝という社会を変えるためにも、あるいは民意を反映させるためにもである。