goo blog サービス終了のお知らせ 

シンプル ライフ(健康で豊かな生活の実現を目指して)

健康で豊かなシンプルライフを実現するブログ情報

高齢者の国民健康保険料と介護保険料は、所得税・住民税の2倍である。老齢者の生活は苦しいはずである。

2015-07-29 07:25:43 | 人間社会

 定年退職し、年金生活をしているが、生活がなぜ苦しくなるのか調べてみた。国民健康保険料と介護保険料の決定通知書の年額支払額と所得税・住民税の年額支払額を比較してみると、国民健康保険料と介護保険料は、所得税・地方税の2倍であることがわかった。国民は所得税・住民税に対して関心を持つが、国民健康保険料と介護保険料については余り関心を抱かない。年金生活者は、現役サラリーマンのような労使折半はなく、全額負担となる。国民健康保険料と介護保険料は、年々高くなる仕組みとなっている。生活が苦しくなる主な原因は所得が少なくなるためだが、国民健康保険料と介護保険料の年額が所得税と住民税の2倍支払わなければならない。所得が少なくなっている年金生活者にとって、固定的に支払わなければならない国民健康保険料と介護保険料は相当な負担となる。

 以前指摘したように、国民健康保険料は所得税の合計所得の考え方から出発し、所得税の基礎控除にあたる33万円を差し引いた額に対して保険料率を掛けた所得割額と世帯人数などから計算した均等割額を合計した額となっている(実際の計算はもう少し複雑であるが基本は変わらない)。介護保険料は、所得税の合計所得がどの段階の所得に該当するかによって介護保険料の額が決まる(所得段階第6段階~第14段階まで該当、第1段階から第5段階は別の考えで不思議な計算をしているので改めて記述することとする)。国民健康保険料と介護保険料の計算基礎には、所得税のような個人の税負担を考慮した所得控除を差し引くという考え方がない。そのため所得税・住民税よりも高くなるしくみとなっている。介護保険料は、市区町村によって任意に決められるため、住む場所によって2倍の差が出ている。年金生活者は、単に所得税・地方税に目を向けるだけでなく、介護保険料と国民健康保険料の負担割合にも目を向ける必要がある。年金生活者は益々生活が苦しくなるはずである。厚生労働省は真綿で国民の首を絞めるような方策ばかりを考え、国民を豊かにする施策など考えていないといえる。厚生労働省は方策を考え決定するが、実際の運用面は厚生労働省の外郭団体や地方自治体に丸投げとなっているため、現場の担当者に質問しても厚生労働省に聞いてくれとの返事ばかりである。嫌な思いをしている人も多いはずである。全国健康保険協会の対応は、税務署より悪い。

 消費税の増税は、年金、医療費、介護費用などの負担増加に充当するために増税したはずである。消費税の増税分と国民健康保険料、介護保険料の徴収分がどのように使われているのか、その使途の明細を開示すべきである。


厚生労働省の社会保険料計算にも、所得税の計算における給与所得控除と所得控除の考え方を反映すべき

2015-07-26 03:37:56 | 人間社会

 厚生労働省の社会保険料の計算は、現役サラリーマンであれば4月から6月の給料支給額の3か月の平均額をもとにして月額標準報酬額を決め、この月額標準報酬額に厚生年金保険料率と健康保険料率を掛けて月額厚生年金保険料額と月額健康保険料額が計算される。介護保険料についても月額標準報酬額に介護保険料率を掛けて月額介護保険料額が計算される。現役サラリーマンが負担する金額は労使折半となるので半額を納付することになる。

 現役サラリーマンを引退した年金受給者の健康保険料は、前年度の合計所得金額(年間の年金支給額から年金控除額を控除した額)から税法でいう基礎控除額に該当する33万円(税法では38万円)を差し引いた額を出発点として、保険料率を掛けた所得割額に均等割額をプラスして年間健康保険料額が計算される。介護保険料についても税法での合計所得金額を基礎として計算される。現役サラリーマンを引退した年金生活者は、現役サラリーマンのように労使折半はなく、全額を支払うことになる。

 ここで問題となるのは、現役サラリーマンの月額標準報酬額には給与所得控除額が反映されていないため、事業所得者よりも高い健康保険料と介護保険料を支払っていることになる。現役サラリーマンの月額標準報酬額には通勤手当も報酬として含まれるため、通勤交通費が1か月100,000円かかるひとは、月額標準報酬額が100,000円分高くなる。税法では通勤交通費の手当が100,000円までは所得には含めない。この通勤交通費手当を、社会保険料の計算基礎である標準報酬額に含めることは、理論的にも矛盾している。それは、給料を得るための手段として要する費用であり、所得とはならないはずである。税法と社会保険料の計算において一致していない。通勤交通費手当を多く得ているサラリーマンは、高い社会保険料を負担していることになる。現役サラリーマンの標準報酬額には、税法の給与所得控除額が反映されていなし、以下で述べる所得控除の考え方もない。

 また、現役サラリーマン以外の各社会保険料の計算は、所得税における合計所得金額を出発点としており、税法における合計所得金額から所得控除を差し引くという考え方がない。税法における所得控除は、各人の担税力(税負担能力)を考慮して課税の公平化を図っている。厚生労働省の社会保険料の計算の基礎には、所得税のような担税力を考慮した考え方がないため、各人の社会保険料の負担額は、各個人の負担能力を無視した方法となっている。

 そのため、社会保険料の計算にも、所得税の計算のような所得控除の考え方を導入すべきであり、厚生労働省独自の考え方を反映させるか、国税庁の所得税のデータを利用すべきである。サラリーマンや年金生活者などの取り易いところから多くの社会保険料を徴収するという考え方でなく、個人の負担能力を考慮した公平な社会保険料となるようにすべきである。社会保障と税との課税一体制度であるマイナンバー制度が来年1月から導入される。この視点からも社会保険料の計算方法は、税法のようなきちんとした考え方に基づいた計算制度に改めるべきである。


資本主義社会は弱肉強食の社会であることを忘れてはならない

2015-07-17 03:19:45 | 人間社会

 資本主義社会においては、強いものが勝つ世界である。弱者のための再配分システムは、資本主義社会の欠点を是正するシステムであるが、どのように解釈をしようが、強いものが生き残るシステムに変わりはない。競争原理に従って物事が決まる社会である。これからの時代においては、世界の国や人々と競争原理に従って行動しなければ生きていけない世界である。単に一国の視点、地域の視点から物事を考えるのではなく、世界の国や人々との関係から物事を考え、判断し行動しなければ、国や民族は亡びるしかない。民主主義はこの資本主義社会を土台としたシステムである。多数決原理により成り立っているが、多数を占める意見が通る仕組みである。いくら正義を主張してみても、多数を占めなければ、その正義は泡となって消えてしまう。これほど情報技術が発達した社会においては、議会制民主主義から直接民主主義にシステムを変更すべき時期に来たのではないだろうか。単に強いものが勝という社会を変えるためにも、あるいは民意を反映させるためにもである。


人のエネルギーは恐怖です

2011-02-21 15:49:55 | 人間社会

 内向型人間にとって人と接することは非常に疲れを覚えます。他の人からよく思われたいとは望まないが、人から悪く思われたくないという気持ちが人一倍強いからだといえます。他の人を傷つけたくないという思いが先走り、自己が思っていることをそのまま表現できなく、それがストレスとなって疲労を感じるのだと思います。先週ある会議に出席いたしましたが、会議の進行に応じてそれぞれの人が、それぞれに気を変えてめまぐるしく変化している状況にありました。気の流れが急に速くなったり遅くなったり、気が強くなったり弱くなったりと変化しているのです。一人の人が変化している様子を見ているだけでも疲労を感じるのですが、何人もの人がめまぐるしく変化し、相互に絡み合えば相当のエネルギーを受けることになります。気のあった仲間であれば、ある程度状況予測ができるのですが、いろいろの人が集まった会議ではそのようには行かないものです。会議が終了したときには、ドット疲れが出てきました。人のエネルギーは非常に強いものであり、複雑に絡み合ったエネルギーは人の心を圧迫するものだと思い知らされた次第です。会議の途中で逃げ出したいと何度も考えました・・・・・。


喜怒哀楽は心のありさま

2010-08-28 23:23:07 | 人間社会

 人の心はゆれています。とどまることがありません。ちょっとした心の変化が表情となって表れます。これからのことを考えると希望と不安がつのります。過ぎ去った過去のことを思うと、楽しい思い出やこうすればよかったという悔いが残ることがあると思います。もう少し時間を短くして考えても、自分の考え方と一致していたり、受け入れられたりしたときは嬉しいものです。自分の考えと一致しなかったり、受け入れてもらえないとき、悲しい思いをします。

 心は一瞬たりともとどまらないのです。心は喜怒哀楽を繰り返しています。このゆれる心を抑えようなどとしてはならないと思います。心は常にゆれている、それが自然なのだと考えるほうがよいと思います。

 心をある一点にとどめることは執着心を起こしている現象といえましょう。執着心は不安な心をつくりだします。心を自然の状態に戻すことが不安を解消する方法の1つだと思います。心を常に修正できるようにすることが大事です。他の楽しいことを考えるようにすることです。


人をとりまく仕組みを考える

2010-03-18 21:19:43 | 人間社会

 現在の日本社会をみると、人間は軽い存在になったようです。人をとりまく社会の管理体制、企業組織、制度や仕組みよりも小さな存在のように思われるからです。人はこれらの仕組みに振り回され、自分を無力と感じ、それらを変えることもできず、支配され命令されるままになっています。このような社会の中にあって多くの日本人は決して居心地のよい世界だとは感じていないと思います。

 人をとりまくそれぞれの仕組みは、本来人間が人間らしく生きるためにつくられたはずです。これらの仕組みの本源的な意味をもう一度考え直して、本来あるべき姿に変えなければならないと思う。人が主役であるという原点に戻るべきであると考えます。主客逆転の現象に対するみなさんのご意見をいただければ幸いです。