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学問に王道なし

2010-05-16 15:37:17 | 教育

 大学が大衆化してから、特に学生が発する言葉として「難しい」ということが気になります。どこが「難しい」のですかと質問すると、「全部難しい」といいます。学生が発する「難しい」という言葉を考えてみると「自ら調べて、考える」という作業をしていないことが原因のようです。難しい箇所を調べて、考えれば「全部難しい」という返事はないからです。調べてみたがこの箇所の意味がわからないとか、ここはどのように解釈したらよいのかという返事がくるはずです。

 また、学生の言葉として「教えてくれない」という言葉をよく耳にします。この言葉の意味を発する背景を考えてみますと、大学で学ぶという意味を理解していない学生が多くなったからだと思います。大学で学ぶということは、自学自習を基本として、わからないこと、理解できない所は、自ら調べ、考え、解決していくのだという自覚がないからでしょう。調べて考えてみたが、どのように解釈したらよいのかというような質問であれば、解決のヒントを与えてくれない先生はいないはずです。始めからすべてのことを教えてくれという姿勢であれば、教員は教えないはずです。教員は調べて考えることが学生の役割であり、教育であると考えているからです。社会人学生であっても同様の考え方をしている人が多くなっています。

 学問は、決められた一定の水準をクリアーしなければ修めることができないこと、短い時間で修得することは難しいのだと自覚することが大切です。学問に王道はないのです。