「ミネラルウォーター完全ガイド」(松下和弘著、大和書房、2006年)によると、ミネラルウォーターを販売している会社に、「販売している水は、健康にいい水ですか」と質問すると、「そうしたデータは特に持ち合わせておりません」という回答が返ってくるそうです。さらに、「そのていどの水を販売しているのですか」と質問すると、「水道水よりはましですよ」と開き直りとも受け取れる回答をする会社もあるそうです。
ミネラルウォーターは、水道水の1,000倍もする価格で販売されています。価格から考えて「健康にいい水である」ことを、きちんと説明できるデータを、製造・販売会社は準備しておく責任があるといえましょう。ほとんどのミネラルウォーターは、地下水を利用しているので、水道水よりは「安全な水」といえるのは当たり前ことです。
「カラダにいい水の3要素」として、松下和弘氏は、その著書で、次のように説明しています。
①油を溶かす高い水(界面活性力=油脂の分散性の高い水)であること。
②酵素活性を高める水(体内酵素を活性化し、抗酸素物質の力を低下させない水)であること。
③表面張力の低い水、あるいは水分子の集団(クラスター)が小さい水であること。以上の3条件を満たす水が「カラダにいい水」とのことです。
ミネラルウォーターや水処理器を購入する際には、上記の3要素のデータを準備している販売会社から購入することが賢明な判断だと指摘しています。テレビや新聞・雑誌などで宣伝している製品には、カラダにいい水の条件を満たしたデータが準備されていないとも述べています。
私たちは、何かを購入する際、テレビや新聞・雑誌などに掲載された公告・宣伝情報を鵜呑みにして、購買しているようにも思われます。メディア媒体で宣伝しているものだし、会社も有名だからという理由で、購入しているのではないでしょうか。情報が氾濫している現代においては、確実な情報を入手して、それから行動するという賢さが求められています。