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シンプル ライフ(健康で豊かな生活の実現を目指して)

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カラダに良いミネラルウォーターとは

2006-06-17 19:01:44 | 健康と美容

 「ミネラルウォーター完全ガイド」(松下和弘著、大和書房、2006年)によると、ミネラルウォーターを販売している会社に、「販売している水は、健康にいい水ですか」と質問すると、「そうしたデータは特に持ち合わせておりません」という回答が返ってくるそうです。さらに、「そのていどの水を販売しているのですか」と質問すると、「水道水よりはましですよ」と開き直りとも受け取れる回答をする会社もあるそうです。

 ミネラルウォーターは、水道水の1,000倍もする価格で販売されています。価格から考えて「健康にいい水である」ことを、きちんと説明できるデータを、製造・販売会社は準備しておく責任があるといえましょう。ほとんどのミネラルウォーターは、地下水を利用しているので、水道水よりは「安全な水」といえるのは当たり前ことです。

 「カラダにいい水の3要素」として、松下和弘氏は、その著書で、次のように説明しています。

 ①油を溶かす高い水(界面活性力=油脂の分散性の高い水)であること。

 ②酵素活性を高める水(体内酵素を活性化し、抗酸素物質の力を低下させない水)であること。

 ③表面張力の低い水、あるいは水分子の集団(クラスター)が小さい水であること。以上の3条件を満たす水が「カラダにいい水」とのことです。

 ミネラルウォーターや水処理器を購入する際には、上記の3要素のデータを準備している販売会社から購入することが賢明な判断だと指摘しています。テレビや新聞・雑誌などで宣伝している製品には、カラダにいい水の条件を満たしたデータ準備されていないとも述べています。 

 私たちは、何かを購入する際、テレビや新聞・雑誌などに掲載された公告・宣伝情報を鵜呑みにして、購買しているようにも思われます。メディア媒体で宣伝しているものだし、会社も有名だからという理由で、購入しているのではないでしょうか。情報が氾濫している現代においては、確実な情報を入手して、それから行動するという賢さが求められています。

美容と健康


サプリメント「アルギニン」の効能と副作用

2006-06-10 22:24:26 | 健康と美容

1.アルギニンの特徴 

 「アルギニン」のサプリメント業者の宣伝広告をみると、「体力に満ちあふれたあのころに若返りたい」「ついでに下半身の機能も強化できたら」「血液がサラサラにするには」等々の宣伝文句が目につき、それらの希望がすべて実現するような錯覚におちいります。

 アルギニンは、肝臓で、他のアミノ酸が変化することによってつくられます。そのため、わざわざ食事からとらなくても大丈夫なため、必須アミノ酸(必須アミノ酸は一種類でも欠けると重大な栄養障害を起こす可能性があるほど大切なもので、毎日の食事で絶対にとらなければならない)には分類されていません

 しかし、身体の成長期やストレス、ウィルス感染時などの状態や状況時には十分なアルギニンを摂取する必要があります。つまり、アルギニンは必須アミノ酸となるのです。このような身体状況時には、体内でつくられる量では間に合わないのです。生体が危険な状況にあるときこそ、アルギニンが大切な働きをします。その役割を説明します。

 ①アルギニンは体内のアンモニアを毒性の少ない尿酸に変換させる

 食物でとったタンパク質は、からだのなかで代謝されます。代謝の過程を経て最終的にアンモニアができるのです。このアンモニアはからだの細胞にとってかなりの毒物なのです。また、アデニンやグアニンといった遺伝子の部品が代謝されても、腸内細菌によってアミノ酸からアミノ基を取り除いても、アンモニアがでてくるのです。さらに、恐ろしいのは、アンモニアは血液-脳関門を通過できるため、脳神経細胞に致命的な損害を与えます。生体にとって毒物であるアンモニアを毒性のない尿酸に変換するのがアルギニンなのです。

 ②アルギニンは伝達物質のうちの唯一のガスである一酸化窒素をつくる

 一酸化窒素は、血管をゆるめ、動脈を軟らかくし、高血圧、狭心症、心筋梗塞の治療に使われます。アルギニンはこの一酸化窒素を作る働きがあります。

 1997年にポーランド学術研究所のセレマジンスキー博士が、アルギニンの効果を「アメリカ心臓病雑誌」に報告しています。

 その結果、狭心症や心筋梗塞を患った経験のある患者の持久力が偽薬グループよりも勝っており、アルギニン摂取により脳の血管が拡張し、脳の血流量が高まるので、脳の活性化期待されているのです。

 また、勃起不全の改善効果をイスラエルのテルアビブ大学医学部のマッキン教授が報告しています。

 ③成長ホルモンを放出する効果がある

 1975年、ワシントン大学医学部のパグリアラ教授が、アルギニンとドーパの併用により成長ホルモンを放出させることを雑誌「小児科学」で報告しています。成長ホルモンが放出されれば、ケガや傷の修復が進みます。アルギニン摂取が成長ホルモンの放出を促進し、傷の修復が早まると期待されています。

 ④アルギニンは免疫力を高める

 アルギニンは、心臓のやや上にある胸腺という器官を刺激して、白血球を増産させるため、感染症、傷、やけどからの回復スピードが上がります。このことを「アルギニン効果」といっています。

 2.アルギニンの副作用

 アルギニンの副作用として、毎日5グラム以上のアルギニンを摂取すると下痢の症状が見られ肝臓の悪い人、腎機能の低下した人が、1日に40~50グラムのアルギニンを摂取すると、腎臓がやられてしまい、生命に危険が及ぶことが報告されています。

 また、統合失調症患者アルギニンを摂取してはならないしヘルペスウィルス他のウィルスに感染している人は避けたほうがよいといわれています。

美容と健康


「マカ」の強壮効果その他

2006-06-10 18:01:37 | 健康と美容

 「マカ」は、強壮作用があり、不妊症や生理不順、更年期障害、冷え性などの改善作用がある、美容にもよいと宣伝され、男女を問わず中高年層に大人気です。

 マカは、南米ペルーの海抜4,000メートルの高地に植生するアブラナ科の植物の根のことをいいます。インカ帝国の時代からマカは、滋養強壮食材として広く利用されてきています。

 マカの強壮効果について科学的に証明しようとしたのが、ニュージャージー州にあるビュア・ワールド・ボタニカル社のゼンダ博士だそうです。ゼンダ博士は、マカの強壮効果を、マウスを使って調べ、強壮効果が認められる結果を、雑誌「泌尿器科学」で報告しています。

 その報告内容は、マカを22日間経口投与した雄のネズミを、処女のメスのネズミと同じカゴに入れて、3時間での性交回数を観察したものです。それによると、3時間での回数が67回で、偽薬による22日間の経口投与した雄ネズミの性交回数は21回だったそうです。また、性交後の不応期から回復までの時間が、マカを投与したネズミのほうが短かったと報告しています。

 この結果によれば、マカの強壮効果ネズミには認められるようです

 ただし、ネズミに投与したマカの量を、体重60kgの人間に換算すると108gに相当し、非常に大量の投与であり、通常、人間が経口する少量時の強壮効果を調査してみないと強壮効果があるとはいえないようです

 人間の男性でのマカの強壮効果について、ベルー大学のゴンザレス教授が調査し、2002年に、その結果を「男性病学」という雑誌に報告したそうです。

 その調査内容は、21~56歳の健康な男性45人を、15人の3つのグループに分け、1日に1500mgのマカを、4、8、12週間服用するグループ、1日に3000mgのマカを4、8、12週間服用するグループ、偽薬を同じように服用するグループで比較したものです。

 その調査結果は、マカを服用したグループでは4週間まで性欲に変化がなかったが、8週間後から変化があらわれた。それに対して偽薬グループではどの期間も変化がなかったということです。マカの服用量による明確な差異がなく、結果が同じであったと報告されています。

 また、テストテロンなどの性欲を高めるホルモンの値を測定したが、どれも上昇していなかったということです。 マカの強壮効果については、遅効性がありながらも、上記結果から一定の男性機能回復効果が認められるのではないかといえそうです。

 服用量による強壮効果に差異がないことやどんな仕組みで男性の性欲が高まるのかについては解明されておりません。つまり、適切な服用量効果の仕組みが、科学的に解明されていない段階は、摂取を避けた方がよいと考えられます。

 さらに、女性の不妊症、生理不順、更年期障害などに対する改善効果科学的根拠見つかっておりません。そのため、女性の方は効果を期待しないほうが得策です。

美容と健康


危険なサプリメント「ゲルマニウム」

2006-06-09 04:36:41 | 健康と美容

 ゲルマニウムは、サプリメントとして、がんやエイズに効く万能薬と信じられ、国内外で一大ブームを巻き起こしたことがあります。

 しかし、ゲルマニウム急性毒性が低いもものの、人体に入るとなかなか排出できなくなります。そのため長期にわたって服用するとじわじわと蓄積し、ある限度をこえると腎臓障害を起こす危険性があります。過去において死亡者さえもでています。

 とくに、ゲルマニウムは身体の老廃物を捨てる働きをする腎臓の尿細管に影響を与えます。そのため、尿中に排泄されるべき老廃物が排泄されなくなり、体内に溜まることになります。

 このような状態を尿毒症といい、全身がだるくなり、むくみや頭痛、食欲不振となります。このような状態が続いてもゲルマニウムの服用を続けると腎臓をだめにして人工透析をしないと生きていけないことになります。

 健康のためにと思ってゲルマニウムを服用したのに、腎臓障害を起こし、人工透析をしなければ生きていけないという状態になったら不幸です。

 これまでの見解では、副作用のあるのは無機ゲルマニウムで、有機ゲルマニウムには副作用がないと主張されています。

 しかし、有機ゲルマニウムに対する副作用については専門家の意見も分かれており、安全であるという保証はどこにもありません

 そのため、ゲルマニウムサプリメントとして利用することは危険すぎます。無機はもちろんのこと、有機であってもゲルマニウムサプリメントとして服用することは避けたほうがよいです。

美容と健康


肌の洗いすぎはお肌の大敵

2006-06-08 06:43:45 | 健康と美容

 清潔好きはよいことですが、度を超した入浴(シャワーも含む)は、肌に悪影響をおよぼすので注意が必要です。

 過度の入浴は、肌にうるおいを失うドライスキン感染症にかかりやすくなるのです。 皮膚の表皮には、ブドウ球菌や黄色ブドウ球菌などの常在菌が住みついています。この常在菌が、皮膚の脂肪をつかって脂肪酸である膜をつくり皮膚を保護しています。これを皮脂膜といい、病原体アレルギーを引き起こす物質(アレルゲン)を体内に侵入することを防いでいます

 一回の入浴で石鹸を使いますと、皮膚についている常在菌の9割が流されてしまい残りの1割の菌が再び増えて回復するのに12時間かかります

 皮膚を石鹸で洗うのは、1日1回洗えばよいことになります。しかし、1日に数回も洗うようですと、皮膚にいる常在菌がいなくなり、皮膚を保護する皮脂膜が十分に作られず、病原体アレルギー物質が侵入しやすくなります

 また、洗いすぎると皮脂膜がはがれてしまい、その下にある角膜層を傷つけやすくなります。この傷口から皮膚にうるおいを与えている水分が蒸発すると、カサカサ肌であるドライスキン(乾燥肌)になります。

 つまり、肌を洗いすぎることは、病原体やアレルギー物質を侵入しやすくし、潤いのないドライスキンにしてしまいます。肌の洗いすぎには気をつけましょう

 

美容と健康


現代人は亜鉛不足(亜鉛のはたらき)

2006-06-07 12:56:33 | 健康と美容

 これまで、カルシウムや鉄と比べて亜鉛の働きにそれほど重要性を持たなかったのです。しかも、現代では「フィチン」という物質が亜鉛と結合して吸収を妨げていということです。

 このフィチンという物質は「パン」などの小麦粉やインスタント食品にかなり含まれていて、日常の食生活で摂取しやすい物質となっています。

 そのため、亜鉛を含む食べ物を摂っても、フィチンを含む食物を摂ると、亜鉛が体内に吸収されなくなり、亜鉛不足の状態が発生します。それは、現代人にとって最も不足しやすいミネラルの一つとなっています。

 アメリカの調査によると、子どもやティーンエイジャーの3人のうち2人が亜鉛不足という報告があります。また、日本でも、ひとり暮らしの学生やOLに亜鉛不足が増えていると指摘されています。

 亜鉛は、すべての細胞にあって、全酵素4,000種類のうち2,000種類以上の酵素の補因子となっています。そして、亜鉛はどのミネラルよりも多くの酵素を助けているのです。亜鉛は、タンパク質の合成や、遺伝子の複製、細胞の増殖、生命の誕生、傷口を治す、免疫を高める、男性を元気にし、精力を高める、味蕾を成長させるといわれています。また、亜鉛は、成長ホルモン、インスリン、性ホルモンの正常な働きに欠かせないミネラルといわれています。

 昔から、亜鉛を含む薬剤である亜鉛華軟膏が、傷の治癒にきわめて有効であることは経験的に知られています。傷を治すには、多量のタンパク質の合成が必要で、このとき活躍する酵素の多くが亜鉛を必要としているからです。

 

美容と健康


過食、熱いもの、砂糖など悪い食習慣に注意

2006-06-07 09:36:59 | 健康と美容

 過食や砂糖のとりすぎ、コレステロールのとりすぎで、糖尿病が増え、そしていま心臓病が増えつつあります。このことは、もっと真剣に受け止めてないといけないと思います。

 せっかく塩分をひかえて高血圧や脳卒中を減らしても、心臓病が欧米並みになっては、健康的になったとはとてもいえません。

 そのためには、コレステロールを減らすこともたいせつです。コレステロールが多すぎると、動脈硬化を促進し、それが心臓病につながるということは、ご存知の人も多いでしょう。コレステロールは、もともと体質的に高い人もいます。こうした人は食事に注意するだけでなく、コレステロールを下げる薬を飲むことが必要でしょう。甲状腺の機能が低下している人も、血中のコレステロールが高くなりがちです。これは甲状腺からのホルモン不足によって起こり、食事内容とは関係しません。このような人は専門医に相談されるとよいでしょう。

 ほかにも、日本人の食習慣に悪いものがあります。たとえば、熱いものを好む習慣です。同じ汁物を入れる器でも、日本のおわんと西洋のスープ皿とをくらべてみるとよくわかります。それは、日本のおわんは熱を逃がさないような形になっています。「のどもと過ぎれば熱さを忘れる」ということわざがあるように、口に含んだとき「熱い」と感じても、のどを通ってしまえば、あとは何にも感じません。しかし、熱いものをひんぱんにとって刺激していると、食道などの粘膜を傷めてしまいます。こうした熱の刺激が、食道ガンや胃ガンの原因になっているともいわれています。

 アルコールもやはり粘膜を刺激します。アルコール度の高いお酒やウイスキーを飲んでいると、食道や胃を傷めたり、肝硬変をおこしてしまいます。 さらに食習慣についていえば、お腹がいっぱいになるまで食べ物をつめこまないことです。昔から腹八分目といいます。いくら和食が健康によいとしても、食べ過ぎれば体に悪いのです。注意しましょう。 

 

美容と健康


記憶力を増強する「イチョウ葉エキス」

2006-06-03 07:58:12 | 健康と美容

 「イチョウ葉エキス」は、眠気を覚まし、記憶力を高め、血液循環を改善するということで、認知症の改善、老化防止にも効果があるのではと、日本だけでなく、ヨーロッパやアメリカのサプリメント市場で売れています。

 イチョウ葉エキスの成分は、クエルチニンやケンフェノールなどのフラボノイド、ジテルペン、ギンコライドやビルボライドなどのテルペノイド、ギンコノール酸、ポリフェノールです。

 イチョウ葉エキスのどの成分が効いているのか、当初はフラボノイドと思われていましたが、ギンコライドやビルボライドにより脳を覚醒させ、気分をスッキリさせることがわかりました。

 イチョウ葉エキスは、記憶を改善する作用だけでなく、記憶障害の進行を遅れさせる効果があるといわれています。それは、脳の血流量を増加させ、神経細胞の栄養源であるブトウ糖を増やし、ブドウ糖を燃焼させてエネルギーに変換させる酵素の供給を増やすからです。

  また、イチョウ葉エキスは、神経細胞や血管を「活性酸素」という毒物からまもるからです。活性酸素は神経細胞や血管にダメージを与えますので、老化、ガン、脳卒中、心筋梗塞などの原因ともなっています。

 イチョウ葉エキスには、抗酸化物質であるフラボノイドやポリフェノールなどが含まれており、活性酸素を分解して、神経細胞や血管を守ってくれるのです。

 イチョウ葉エキスによる注意力や記憶力の改善効果については、ヨーロッパ諸国において研究が進められており、効果があるという報告がなされています。

 イチョウ葉エキスの有効性について、ヨーロッパではイチョウ葉エキスの品質として「医薬品レベル」のものと「食品レベル」の2種類があり、有効性が報告されているのはすべて医薬品レベルのものなので、「食品レベル」のものまでもその有効性が認められるとはいいきれないのです。

 特に、日本における国産のイチョウ葉エキスは医薬品でないので「医薬品レベル」の有効性があるとも言い切れないのです。

 イチョウ葉エキスの副作用の代表は、皮膚炎や腹痛です。その原因はイチョウ葉エキスに含まれる「ギンコール酸」というアレルギー物質によるのです。

 イチョウ葉エキスの商品化においてこの物質は取り除かなければなりませんが、加工段階での不徹底により含まれてしまうことがあります。

 わが国では「イチョウ葉エキス」は食品として取り扱われている関係から、成分表示の規格基準が適用されません。

 そのため、アレルギー物質であるギンコール酸が含まれている商品が出回っていることがあります。

 消費者の対処の仕方としては、ギンコール酸が取り除かれていると明示してあるものを利用するとよいです。それ以外のものは含まれていると解釈するほうが安全です。

 また、「イチョウ葉エキス」と薬との併用については問題となることがありますので、必ず医師などの専門家に相談されることです。

美容と健康


老化を防止する「コエンザイムQ10」

2006-06-02 03:12:53 | 健康と美容

 「免疫を高める」「糖尿病や心臓疾患を予防する」「抗がん作用」から「老化から人類を救う」までと、その効用を文句に歌っているのが、中高年に大人気なサプリメント「コエンザイムQ10」です。ダイエット効果も高いと女性のユーザーも多くいます。

 コエンザイムQ10は「ユビキノン」または「補酵素Q」とも呼ばれています。ユビキノンの名前は、生物界の「いたるところに存在する」という意味で、宗教用語の「ユビキタス」に由来します。人を含めて、すべての動物が生体でユビキノンをつくることができます。そのため、ユビキノンは大事な物質ですが、ビタミンには分類されないのです。

 コエンザイムQ10は「ベンゾキノン」と5個の炭素からなる「イソプレイン」が、10個むすびついたものです。10個のイソプレインからできているので、Q10と呼ばれています。コエンザイムQ10は、脂溶性が高いので、同じ脂溶性の高いビタミンEとともに細胞膜に埋まっています。

 わたしたちが生きるためにはエネルギーが必要です。このエネルギーをつくるのがミトコンドリアです。コエンザイムQ10は、ミトコンドリアの膜のなかにあって、電子のバトンリレーを担当する電子伝達系で、化学反応を起こすスイッチの役割をします。  

 コエンザイムQ10には、細胞でアデノシン三リン酸が生産されるときに発生する大量の活性酸素を分解する抗酸化物質としての働きと、DNAやタンパク質の酸化によるダメージを防ぐという働きがあることがわかるようになりました。

 抗酸化物質としてのコエンザイムQ10は、細胞膜の最重要成分である脂肪を活性酸素による攻撃から守るということです。これは、抗酸化物質の多くが水溶性なのに対して、コエンザイムQ10とビタミンEは脂溶性であるため、細胞膜の中にとどまって、細胞膜を守りやすいのです。それの加えて、コエンザイムQ10は、細胞膜の酸化を防ぐさいに自ら犠牲となって、深手をおったビタミンEを再生する働きがあります。

  コエンザイムQ10は、ウシ、トリ、ニシン、サケ、レバー、酵母、ダイズ、ナタネ油、動物の内臓に多く含まれています。そのため、塩辛やモツの煮込みなどを食べると良いのです。

 コエンザイムQ10をサプリメントとしてとる場合の用量ですが、成人1日当たり10~60ミリグラムです。食事で摂れるコエンザイムQ10の量は、1日10ミリグラム以内と考え得られます。

 ただし、コエンザイムQ10をサプリメントから摂取する場合、医薬品との併用するときには注意が必要です。

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