夕方16時半から引継ぎが始まる。目の前には男性12人。うち独身二人。
しかし特に運命の出会いを感じる事はない。
Mさん:年齢不詳。太ってて髪が少ないので実年齢よりも老けて見える。
バイク通という噂だが・・・。
Uさん:30前後?中性的で、男性に憧れてる女性っぽい。でも彼女がいる
らしいので事実男性なんだろう。ホモに好かれるタイプか。華奢な人だ。
絶対私の方が体重が重いな。
・・・いや、そんな事はどーでもいいのだ。
離婚して2年半。まさかこんなに長い間再婚できないとは思わなかった。
と、ケーキの先生に言ったら「甘いわい」と一喝された。最近思う。このまま
40歳になっても一人で今のマンションに住んでたら・・・想像すると悲しい。
40にならずとも今夜風呂場で転んで打ち所が悪く、誰にも気づかれず
死んでしまい、マンション中が異臭騒ぎになった頃に発見。ってな事もこの際
ありえるのでは。こんな不安を抱えて日々暮らしている私だが、別れた夫は
相変わらず職場を転々と勝手気ままに暮らしているらしい。
今日は実家で夕食だ。バイク乗ってる事言ってないから行きたくな~い。
うちの母は異常なほど心配性・・・ 勝手に妄想して必要の無い心配をし
夜眠れないなどと言う。困った母だ。
実家のマンションに到着。バイクを駐輪場へ。メットはホルダーにぶら下げる。
バイク用ブルゾンはリュックへ。カッパも入ってるから既にリュックは満員御礼だ。
部屋に上がるなり、母「まるで単車にでも乗るようなブーツ履いてるわねぇ・・・」。
なんだ?探りいれてんのか!?まさか妹よ、告げ口したんじゃ・・・?
母はいつも複数の料理を作る。んで必ずタッパーに詰めて持たせてくれる。
しかし今日はリュックに余裕がない。「あのね、今日はマウンテンバイクだから
カゴついてないの。たくさんは持って帰れないからリュックに入るだけでいい」と
防御する。しかーし!今夜もリュックに入りきれないくらいの食料とペットボトルの
野菜ジュースが2本用意されていた。当然入らないので3分の1だけ持って帰る。
実家を出て階下の駐輪場へ。エンジン音が響く事を恐れて、エンジンかけずに
押す。が、重い。仕方ない、エンジンかけてサッサと逃げよう。
いつになったら告白出来るのだ。