つれづれ写真ノート

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映画化記念  池坊展

2017年03月20日 | 

いけばなの根源 池坊展 ~花の力~ 」が映画製作記念イベントとして、大阪高島屋で開かれました(3月15日~3月20日)(チラシ=PDF 参照)。

ヨメさんが知り合いの奥さん方と一緒に鑑賞。良かったとのこと。

映画化という珍しさと、タダ券があったので見てきました。

 

映画化された池坊の世界「花戦(いく)さ」(6 月3 日公開)。

いけばな発祥の地、京都・六角堂を舞台に、信長や秀吉の時代を生き抜いた花の名手・初代池坊専好(野村萬斎)の活躍を描きます。

説明パネルの手前にあるのは、映画で使用された「へそ石」。六角堂が京都の真ん中にあるので、境内の古い礎石がそう呼ばれています。でも、これって本物なのかナ?

本物だとすると、京都の「へそ」を持ってきていることになるんだけど…

 

六角堂(本堂が六角形)の正式名称は紫雲山頂法寺。聖徳太子によって創建された古いお寺です。

代々の住職を務める僧が、仏前に花を供える中で工夫を加え、いけばなが誕生。

寺の北側の、聖徳太子が沐浴した池の跡と伝えられるところに僧坊があったところから、「池坊」と呼ばれるようになったそうです。

 

映画のストーリーの説明と共に、その中で登場する生け花が展示されていました。

映画の主人公 ・池坊専好(初代)の先代にあたる専栄のコーナー。

 

立派ないけばなですね。

プレートに「准華督 島津範好」とあり、相当上のランクの方の作品。(池坊の資格については詳しくありませんけど…)

花材は、松、カキツバタ、コデマリ、ツツジ、菜の花など。

 

『六角堂を飾った花』のコーナー。(奥のいけばなは池坊華道会教学委員 派遣教授 野田学)

 

専好の幼馴染の店先に飾られた「砂之物」という形式のいけばな。

 

「砂之物」。(池坊華道会教学委員 派遣教授 西田永)

 

見ごたえがあったのが、専好が岐阜城で信長に見せたという「大砂物」なる雄大ないけばな。

映画の解説。信長(中井貴一)が「見事なり!池坊。」と称賛。

 

岐阜城の「大砂物」を再現。みごとなものです。(池坊華道会教学委員 特命派遣教授 東勝行)

 ← クリックで拡大します。

これぐらい大胆でないと、あの信長は感心しなかったでしょうね。

 

さて、映画のコーナーのほかは、通常の花展として、家元・池坊専永氏をはじめ近畿地区で活躍する華道家約450人の作品が展示されていました。

池坊のいけばなには「立花(りっか)」「生花(しょうか)」「自由花(じゆうか)」の3つのスタイルがあります。これは伝統的な「立花」のなかでも明治時代から規範として定められている「正風体」のコーナー。(池坊のページ参照)

 

花材は桧、松、桃、ツゲ、ツバキ、菊など。(池坊副総華督 水井ふみよ)

 

枝垂れ梅、ダイコン草、ナズナ、ボケなど。(池坊総華督 山口一華)

 

松、コデマリ、桃、スイセン、ビワなど。(池坊総華督 松田啓子)

 

この季節らしく枝垂れ桜が印象的だった作品。ほかに松、ツバキ、ビワ、カキツバタなど。(池坊総華督 弘津啓風)

 

 

コデマリ、オクロレウカ、縞フトイ、ラナンキュラス、ミモザアカシヤ、クロトン、ガク草、ゼンマイ… 聞きなれない花材も混じります。(池坊華督 山道菁萌)

 

これは生花正風体。アレカヤシ、キフジ、蘭。(池坊華督 藤野節子)

 

自由花のコーナー。

 

現代的です。

 

家元・池坊専永氏の「父と私の山茱萸(さんしゅゆ)」と題する作品。

説明は以下の通り。

 わが家にも山茱萸はあるんですが、こんなに花は付けていないですね。

 

次期家元・池坊専好氏の作品。

 

自由花の作品。面白い形の花器は、会場出口の販売コーナーに何種類も並んでいました。

 

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撮影カメラ     ソニーRX100



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