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キヤノンKiss X6i 発表

2012年06月08日 | カメラ

8日、キヤノンがKissシリーズの最新機「EOS KissX6i 」を発表しました。

下はダブルズームキット(フリー画像)。

CANON デジタル一眼レフカメラ EOS Kiss X6i ダブルズームキット KISSX6i-WKIT

一眼レフのエントリーモデルとはいえ、小型ボディーに上位機種並みかそれ以上の機能を満載したキスデジ。まだこのシリーズは続きそうですね。

Kiss X5の後継機で、気がついたのは「X6i」と製品名に「i」が加わっていること。

キヤノンによると、「Integrate」(統合)と「Intelligent」(知能)を意味する「i」だそうです。

キヤノンとしては「ただのX5の改良版ではなく、新たな進化」をアピールしたいのでしょう。もっとも、北米での製品名はKiss X5が「 Rebel T3i 」で、もともと「i」がついています。それにそろえたのかも。

 

AF、連写、画質の性能アップ 

性能的には、Kiss X5に比べて、静止画・動画共にAFの性能が飛躍的に向上、高速連写性能や画質も大きく進化しているとのこと(キヤノンのニュースリリース)。

主なスペックは次の通り。

  • APS-Cサイズ、有効約1800万画素のCMOSセンサー
  • 映像エンジン「DIGIC 5」
  • 常用感度ISO100~12800(拡張設定でISO25600)
  • ライブビュー・動画撮影時の新開発「ハイブリッドCMOS AF」
  • ライブビュー撮影でのコンティニュアスAF
  • ライブビュー撮影での被写体追尾
  • 動画サーボAF
  • 9点オールクロス測距AF
  • 5コマ/秒の連写性能
  • タッチ操作対応のバリアングル液晶
  • 撮影モードを追加(手持ち夜景、HDR逆光補正)
  • 色収差補正機能
  • クリエイティブフィルターを追加(油彩風、水彩風)
  • GPSレシーバー(オプション)に対応
  • SDメモリーカードの高速規格「UHS-I」に対応

事前の噂を聞いていて、X5のマイナーバージョンアップかと予想していましたが、うれしい誤算。センサーが依然として1800万画素のほかは、新機能てんこ盛りではないですか!

 

とくにオートフォーカスの進化が目玉のようです。

通常撮影のAFで9点オールクロス測距になったほか、ライブビュー撮影では、これまで遅かったコントラストAFの合焦速度が、CMOS中央部に像面位相差AFを組み込むことでスピードアップ。これは上位機にもない機能で、今後上位機に取り入れられるかもしれません。

コンティニュアスAF、被写体追尾機能も、動きまわる子供などにピントを合わせ続けるのに良さそう。ただ、さきの「価格.comマガジン」のレビュー記事の操作ムービーを見た感じでは、あまり早い動きにはついていけない感じも。もう少し詳しい実写レポートを見てみないと分かりませんが…

動画でも、ピントを合わせ続けられるサーボAFが付きました。これは便利でしょう。

実写例を見た感じでは、「DIGIC 5」のおかげで高感度域の画質が良くなっているようです。常用感度もISO12800までと、1段アップ。「手持ち夜景」モード追加と合わせて夜景撮影に強くなりました。

「DIGIC 5」で画像処理能力も上がったため、5コマ/秒の連写が可能に(X5は約3.7コマ/秒)。

画像処理に関係する点では、もうひとつ、SDメモリーカードの高速規格「UHS-I」に対応したのがグッド。お金さえ惜しまなければ最新のメモリーカードを使い、書き込み速度を上げることができます。連写のあとの書き込み時間待ちが短くなるのでは。たしか5D MarkⅢでもUHS-Iに対応していなかったはずで、これだけでも上位機を上回っています。

 

タッチ液晶、使えそう

あまりにもエントリーユーザー向けの感じがして、軽~く見ていたタッチ操作ができる液晶。しかし、AFを合わせるポイントを指だけで決められるのは先進的。スマホと同じように二本指で画像を拡大したり、指で画像送りもできます。面白い、見直しました。

AFを合わせるポイントをボタン操作するのは結構手間取るもの、タッチ液晶の方が便利だと思います。

 

 ◇新レンズとのコンビネーション

同時に発表された、新しい高倍率ズームレンズ「EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STM」とパンケーキレンズ(薄型単焦点)「EF40mm F2.8 STM」は、ステッピングモーター(STM)を採用、静かでスムーズなオートフォーカスが可能だそうです。動画撮影の時のレンズのフォーカス音がほとんどしないので、動画サーボAFと組み合わせて、動画撮影に好適とか。

 

しかしよくもまあこれだけ機能を詰め込み、新レンズまでそろえたものですね。店頭販売で、うたい文句に困ることはないでしょう。

 発売は6月下旬を予定。推定市場価格はボディーのみで9万円前後。ダブルズームキット、「EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STM」付きレンズキットで13万円前後。



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