ぶらっと 水戸

水戸の見て歩き

水戸の素鵞神社(1)

2017-10-26 20:59:07 | 水戸

 須佐之男尊(すさのおのみこと)が「我が心すがすがし」と言って、日本で初めて作ったという神社が、雲南市須賀にある須賀神社だそうです。その須賀の字が須我、清、酒賀、素鵞などとなって、そうした文字を冠する神社がつくられたようです。また、釈迦が誕生した祇園精舎の守護神が牛頭天王(ごずてんのう)で、それが、神仏習合で須佐之男尊の本地となって、祇園信仰(八坂神社、祇園神社、須賀神社等)の神となったのだそうです。
 素鵞神社は、水戸市内ではそれほど数の多い神社ではないようですが、そのいくつかを並べてみます。

 

素鵞神社(上河内町547)
 大掾馬場氏が水戸城内に勧請した牛頭天王社がはじまりで、徳川氏の時代になって木町(上金町 現・金町2あたり)→下金町(現・金町3あたり)→天王町(現・天王町、泉町境界の一部)と、上市(うわいち)内で遷宮して、天保15年(1844)に徳川斉昭の命によって素鵞神社と改名して現在地へ遷ったそうです。洪水記念碑や源義家・兜松の碑などがあります。

 

素鵞神社(元吉田)
  スカイヒルズ元吉田(元吉田町229-2 )のかどを南に入ったところにあります。そうとう痛んできていました。

 

素鵞神社(米沢町)
  逆川沿いで、笠原幼稚園の対岸あたりにあります。

 

素鵞神社・天満宮(千波町)
  拝殿の中に素鵞神社と天満宮の社が並んでおかれています。他の神社でも、境内社として素鵞神社があると、天満宮もあることが多いように感じます。市道南町・千波線沿い樫村税務会計事務所(千波町1290-5)近くの信号を東に上ったところにあります。

 

素鵞神社(千波神社境内社 千波町503)
  拝殿内には神輿の社があります。千波神社の祭神は日本武尊(やまとたけるのみこと)です。

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水戸の実と種(2)

2017-10-25 21:07:15 | 水戸

 秋の実のいろいろです。アカメガシワ、イヌツゲ、ウメモドキ、エゴノキ、ネムノキは9月に撮りました。

 

アカメガシワ(赤芽槲 トウダイグサ科 木葉下町)
 新芽は赤くて目立ちます。果実が割れて種子が三つずつでてきます。

 

イヌツゲ(犬黄楊 モチノキ科 国道50号線加倉井信号近く)
 これから黒くなってゆきます。ツゲ(ツゲ科)と似ているものの材質が劣るのでイヌが付くのだそうです。

 

ウメモドキ(梅擬 モチノキ科 千波公園)
 名前でウメ(バラ科)の仲間かと思いましたが、モチノキ科だそうです。鳥がいかにも好みそうに見える実ですが、実際、この実は鳥が食べることによって発芽するのだそうです。

 

エゴノキ(斉墩果(本来はオリーブの漢名だそうです) エゴノキ科 木葉下町)
  実がえぐいのでついた名前だそうです。このあと、実が割れて褐色の種子がでてきます。

 

 

シラカシ(白樫 ブナ科 七軒町児童公園)
 先日の台風でだいぶ落ちたようでした。タンニンが多くて、実はそのままでは食べられないそうです。

 

センダン(センダン科 祇園寺)
 これから白っぽくなってゆきます。栴檀は双葉より芳しというセンダンは、ビャクダンのことだそうです。

 

ドウダンツツジ(灯台躑躅 ツツジ科 祇園寺)
 紅葉ばかり見ていて実は見ていませんでした。写真は150年の古木です。満天星躑躅とも書きますが、白い花が密集して咲くことによるそうです。

 

ネムノキ(合歓木 マメ科 偕楽園公園)
 いかにもマメ科らしい実です。夜になると葉が閉じることからついた名前だそうです。

 

 フジ(藤 マメ科 東照宮)
 子供のころ、これでチャンバラごっこをやった方もいることでしょう。房になる沢山の花の中で、数個しか実はできないそうです。

 

モッコク(木斛 ツバキ科 城東児童公園)
 ツバキの実を小さくしたような感じの実です。アカミノキともいい、日本の庭園では必須の樹木だそうです。

水戸の実と種(1)

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水戸の電気の話題

2017-10-24 21:18:58 | 水戸

 

茨城県電気事業創業之地碑(北見町3-81)
 水戸藩士・井坂幹(もと)の次男・前島平(たいら)が、茨城電機㈱をつくり、明治40年に577の契約灯数で電気事業を開業したそうです。前島は茨城の電力王といわれたそうです。今は東京電力になっていて、碑はその敷地内にあります。平の兄は井坂直幹です。

 

 

電気神社(別雷皇太神境内社 元山町1-1-57)
 電気事業安全や電力安定供給にごりやくがあるそうです。京都嵐山に電電神社があって、昭和31年から電気・電波の祖神としてその方面の人々から信仰されているようですが、大正13年に東京上野で開催された電気博覧会で守護神として勧請された別雷皇太神も、十分にその資格はありそうです。

 

ケーズデンキ発祥の地(柳町1-13-20)
 昭和22年にラジオ販売、修理業として創業した加藤電気商会がケーズデンキになったのだそうです。店は今、ケーズホールディングの柳町事務所となっているようです。

 

EV充電スタンド(大町2-1)
 茨城日産の駐車場にある表示です。ネットで見てみると、水戸市内には50ヶ所をこえるEV充電スタンドがあるようです。

 

            

      テプコ                             百合が丘団地

            

      千波湖南歩道                        酒門町

マンホール蓋
 電気施設のマンホール蓋ですが、下水道マンホール蓋同様、これにも色々あるようです。

 

鳥害対策(備前堀沿い)
 鳥の糞害を防ぐために、電線のすぐ上に細いケーブル(架空電線というようです)を渡して、鳥が止まれないようにする鳥害防止器です。最近、よく目にするようになってきました。

 


電気碍子(出世稲荷 五軒町)
 昔なつかしい、電線を引く時に使われた碍子(がいし)です。ここではもう使われていませんでしたが、ときどき現役のものも見られます。

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水戸の地名の由来(3)

2017-10-23 21:10:20 | 水戸

木葉下(あぼっけ)
 大変珍しい名前で、アイヌ語の崖下という言葉が語源だという説もあるようですが、岡の端をあらわすというハケ、バッケといった言葉と同じ仲間のようで、崖をあらわす言葉からできた地名のようです。近くにある朝房山(あさぼうやま)もたぶん同じ言葉から出た名前なのでしょう。慶長3年(1598)の文書に「あほつけ村」とあるそうです。写真は木葉下信号です。

 

蘋町(うきくさちょう 城東4あたり)
 元禄3年(1690)には浮草町と記されているそうです。このあたり一帯は、湿地帯で、埋め立てがあちこちで行われたようです。町の名前も、そうした湿地であったことをあらわしているのでしょう。武家地だったそうです。写真左は蘋町の旧町名石碑です。

 

大足町(おおだらちょう)
 戦国時代の文書にも大足村とあるそうです。古代に勢力のあったこの地に住んだ部族にちなんだ名前ということのようです。だいだらぼう伝説との関係をいう説もあるそうです。写真は大足町にある二所神社で、古墳の上にあります。この外にも舟塚古墳群などがあります。

 

曲尺手町(かぎのてちょう 本町3あたり)
 江戸時代、本七町目から八町目に到る南北に走る町で、商家が並んで栄えていたそうですが、天明・寛政(1781-1801)の頃には衰えたそうです。曲尺(まがりがね)は、直角に曲がったものさしのことで、その形からつけられたようです。写真右前は、曲尺手町の旧町名石碑です。

 

花畑(はなばたけ 城東4あたり)
 徳川頼房の頃、水戸藩の御花畑があったことからいわれるようになったそうです。御花畑辻ともいわれ、6軒位の武家屋敷があったそうです。

水戸の地名の由来(2)

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水戸の年輪(2)

2017-10-22 20:26:49 | 水戸

扁額(好文亭 常磐町1-3-3)
 きれいな年輪の見えるケヤキの額です。

 

板戸(沼津ケ沢不動院 東原1-2)
  板戸は年輪を楽しめるかっこうの建具です。好文亭にもたくさんの板戸があります。

 

薬医門(水戸第一高校 三の丸1-5-38)
  年輪はあまりよく見えませんが、薬医門の板蛙股(いたかえるまた)です。この門は、県知事官舎、祇園寺、現在地と3回移築されたそうです。補修の跡もたくさんあり、どのあたりが建築当時の材なのかと探すのも面白そうです。

 

酒樽(吉田神社 宮内町3193-2)
 酒樽も年輪を楽しめるアイテムです。下方が細くなっている樽を、下ぶくれの菰まきにするのはなかなかむずかしいそうです。

 

枯れた羽衣の桜(好文亭 常磐町1-3-3)
 好文亭に入って左手にあります。好文亭にあって、枯れてしまった羽衣の桜といわれた古木を樹脂加工して保存したようです。

水戸の年輪(1)

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