ぶらっと 水戸

水戸の見て歩き

水戸の無縁供養塔(1)

2017-10-21 21:32:23 | 水戸

 寺社の墓地で、お守りする人がいなくなってしまったお墓をまとめて、そこに供養塔を建てたものをいうようです。そうしたものばかりではなく、道のかたわらにある石碑の中にもときどき見ることがありますので、行き倒れや戦災などで亡くなった人々のために建てられた石塔もあるのでしょう。
 今お寺では、無縁仏がふえていて、お墓の10%にのぼるという数字もあるそうです。寺では、お墓の維持者に通知して1年以内に申し出のない場合は無縁墓として、遺骨は供養塔に合祀して墓石は処分するというのが一般的になってきているようです。

 

妙雲寺(見川2-103)
 徳川斉昭の宗教改革で寺は焼失し、さらに明治維新の廃藩置県で藩士が離散し、650基余りの墓石が残されて無縁塔が建てられたという由来が立て札に記されています。

 

観音寺跡(吉沼町) 無縁供養塔
 かつては大きな寺だったようですが、幕末の火災で今のような仮堂の形になったようです。無縁供養塔基壇の台石には墓石が使われているようです。

 

常照寺(元吉田町2723)
 最近は有縁無縁という表示が多くなってきているようですが、無縁塔の前にある棹(さお)の高い灯籠には有縁無縁供養燈とあります。

 

大場町(大貫橋近く) 
 道に面して建てられている石仏群の中にあります。写真向かって左から3番目の石塔が無縁供養の碑です。旅の途中に倒れた旅人を祀った石碑なのでしょう。

 

三の丸3-7あたり
 「この付近一帯の無縁之霊」と刻まれた石碑が住宅地の一角にたっています。

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水戸の神社(3)

2017-10-20 21:00:12 | 水戸

大井神社(飯富町3475)
 平安時代に編纂された延喜式に記載された式内社で、祭神を初代・仲(那珂)国造(なかのくにのみやつこ)建借馬命(たけかしまのみこと)とした神社だそうです。江戸氏の兵火と神生(かみお)氏の乱で2度焼けたそうです。徳川光圀や斉昭による修復もなされたそうです。安産の神様としても有名だそうですが、巫女(みこ)屋敷やお稗蔵があったそうで、大変人気のある神社だったようです。絵馬殿があり、多くの絵馬を見ることができます。

 

素鵞神社(上河内町547)
 上河内(かみがち)神社ともいわれるようです。大掾(だいじょう 馬場)氏が水戸城に守護神として牛頭天王社を勧請したのがはじまりで、その後、斉昭が、素鵞神社と改称して現在地へ移したそうです。かつては、祭に神輿が那珂川を渡って旧地 方面の泉町あたりへむかったそうです。義家伝説もありますが、これはひょっとすると、今の素鵞神社移転前にあった神社にあったものなのかもしれません。

 

竃神社(本町1-2-6)
 もと、三宝荒神といわれて水戸城内にあり、旧水戸七社の一つだったそうですが、寛永3年(1626)に赤沼へ行き、光圀が元禄3年(1690)に現在地へ移し、斉昭が竃(かまど)神社と改名したそうです。昭和20年の戦災によって焼失して、現在の建物はその後再建されたものだそうです。樹齢300年を越える大ケヤキは元気に生き残っています。

 

黄門神社(三の丸2-2-29)
 徳川光圀が生まれた、三木之次(ゆきつぐ)の屋敷はその後、藩主の休息所、子女の居所としての中御殿となったそうですが、その跡に建てられた神社だそうです。ただし、屋敷の中心地は水戸駅構内だそうです。六地蔵寺は仏式に歴代藩主の位牌(戒名でなくおくりなを記す)を供養することを許されていたそうですが、光圀のものだけがここに移されて納められているそうです。

 

伊奈神社
 伊奈氏は信濃国伊那郡に住んでいたので伊奈の姓を名乗ったそうです。家康に仕えた忠次は取り立てられて関東郡代になり、潅漑用水や新田開拓に携わったそうです。藩主が徳川賴宣(よしのぶ)のときから水戸の藩政にたずさわり、頼房の時に備前堀をつくって翌年死去したそうです。神社の創立は昭和10年だそうです。

水戸の神社(2)

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水戸の照明(1)

2017-10-19 20:57:30 | 水戸

 街路灯 水戸駅北ペデストリアンデッキ下(三の丸1)  最近の街灯はLSD照明がふえてきたようです。

 

 時計台の照明 水戸駅北ペデストリアンデッキ(三の丸1-1)  この照明で駅北側のデッキ上のあかりはほぼ足りているようです。

 

 ガーデンライト型 水戸駅南ペデストリアンデッキ(宮町1-7)  駅南デッキには1本背の高い照明はありますが、少し大きいガーデンライト型の照明などがたくさん並んでいます。

 

 クラシック型 石垣橋(市道浜田2号線の桜川を渡る橋) 江戸時代は石組みの橋だったそうで、そういうゆかりからなのでしょうか、デザインがクラシックです。「(下市の豪商)山本の身上が潰れるか、石垣が崩れるか」といわれたくらいがんじょうな橋だったそうです。

 

 シャンデリア型 三の丸庁舎(三の丸1-5 )  関東大震災後の昭和5年にできた旧県庁ですから、本体は比較的しっかり造られているのでしょう。霞ヶ関の法務省旧本館ビルを始め、官公庁は洋風造り建築が多かったようですから、照明も当然洋風だったのでしょう。

 

 行灯(あんどん) 吉田神社(宮内町3193-2)  秋季例大祭の時の風景です。お正月や夏祭りなどにも行灯に火がともるようです。

 

 提灯(ちょうちん) 居酒屋(大工町)  代表的な赤提灯です。

 

 ひょうたんランプ (弘道館鹿島神社のひょうたんランプ展  三の丸1-6-4) ひょうたんランプはけっこう人気があるようです。

 

 置き灯籠(薬王院 元吉田町682)  こった意匠が施されている仏壇用の置き灯籠です。置き灯籠には、ほかに、足もとを照らす庭に置かれる石製のものもあるそうです。

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水戸の寺社等で見た珍しいもの

2017-10-18 20:43:38 | 水戸

石散當(いしがんとう 宝蔵寺 谷田町633)
 魔よけの石碑だそうです。中国から渡ってきた風習だそうですが、石敢當(当)と書き、多くは沖縄、九州南部で、道路の突き当たりや門、橋などに魔よけとして建てられたようです。石敢東、石散堂、石散當など、いろいろな書き方があるそうです。宝蔵寺では結界という意味合いをもたせているようです。石段上り口の右側にあります。

 

雨乞殉死(上河内町共同墓地)
 かつて上河内(かみがち)では、日照りの年に素鵞(そが)神社の神輿を、那珂川へ繰り出して雨乞いをしたそうです。昭和4年6月に行われた雨乞いの際、川の中で神輿が回ってしまい、一人が溺れてしまったそうです。共同墓地にある慰霊碑の最後に刻まれています。

 

西南の役出征の祈願社(鹿島神社 飯島町734)
 明治10年に個人が鹿島神社境内に建てた石の小祠です。西郷隆盛軍との戦争に、上中妻村(現在水戸市内)から出兵した人のいたことが分かります。

 

お袋様(大井神社 飯富町3475)
 母親の慈愛を石像化した土俗信仰ということのようです。ちょと無気味な感じはしますが、これを建てた人たちは、真剣に母親への感謝を形にしたのでしょう。

 

伊勢神宮遥拝所(稲荷神社 大串町2251 )
 稲荷神社には伊勢大大神楽の碑がいくつもありますので、伊勢信仰も盛んだったのでしょう。正月などの行事のときに遥拝が行われたのでしょう。

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水戸・千波湖で見られた野鳥(1)

2017-10-17 21:00:16 | 水戸

 千波湖にはいろいろな種類の野鳥が飛来するようです。禁止されていても、えづけをする人がいるせいなのか、野鳥ではあるのでしょうが、写真が比較的楽にとれるようです。鳥はオスの方がめだつ姿をしているものが多いようで、以下も特徴はオスのものです。一緒にいる地味な鳥がメスということにして見ています。(必ずしもそうではないようですが) 今年は、鳥インフルエンザが千波湖でもはやり、梅まつりへの影響が心配されたようですが、たいしたことはなかったようでひと安心しました。この冬も鳥たちの無事を祈りたいものです。

 

 オオバン(大鷭) クイナ科 頭から首の羽毛はまっ黒で、くちばしは白い(バンはひたいからくちばしにかけて赤く、くちばしの先は黄色)などが特徴のようです。足の水かきも目につきます。

 

 オナガガモ(尾長鴨)  カモ科 後頭部の白い線、側面が灰色の黒いくちばしなどが特徴のようです。

 

 ヒドリガモ(緋鳥鴨) カモ科  くちばしは灰色で先が黒、首から頭が茶褐色で、ひたいから頭頂部がクリーム色というのが特徴だそうです。

 

 マガモ(真鴨) カモ科  頭は緑色、くちばしは黄色、首の白い輪などが特徴のようです。青首(あおくび)といわれるゆえんです。

 

 ユリカモメ(百合鴎) カモメ科  くちばしと足が赤いこと、冬羽は頭が白く目の後方に黒い点があることなどが特徴のようです。伊勢物語の都鳥はユリカモメのことだそうです。

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