かつての農具は、人の体にあわせてつくられた、いわば手足の延長物だったといっていいのでしょう。それらは、歴史を経て改良されつつ、かたちも美しくなってきたように見えます。
エブリ 種蒔き機 田下駄
コキハシ クルリ棒 背負い梯子
大塚農民館(大塚町1223-2) エブリ(土ならし)、種まき機、田下駄、コキハシ(千歯扱き以前の竹製脱穀具)、クルリ棒、背負い梯子等々いろいろな農具が並んでいます。
水車(水揚げ機)(綿引家住宅 元吉田町2192) 屋敷地内にある稗蔵(ひえぐら)の軒下にありました。川から田に水をくみ上げる水車のようです。
わく(田植の線引き機)(柳河町) これで縦横に線を引いて効率よく、きれいに田植をおこなったようです。
草取り機(たらいうどん椛や向かいの倉 有賀町1021) 倉の軒下に並べられていました。
千歯こき(稲荷神社拝殿内部 加倉井町) それまで脱穀は、コキハシでおこなう面倒な作業で、未亡人が手伝って収入を得ていたそうですが、それが千歯扱きの出現で絶たれたということで、後家倒しともいわれたそうです。神社に奉納されたようで、はりのところに飾られていました。
臼(大井神社近く 飯富町) 臼の中にある棍棒は豆や棒をたたくもの、三角は棒を切るとき使うものだそうです。
石臼(善重寺 酒門町2096-2) 庭の飾りのように置かれていました。このすぐ近くにもかたわれがもう一つありました。