日本一周川下り

カヌーで全国一級河川を中心に川下りをした旅日記。
日本一周の楽しいやり方等、カヌーとは無関係に楽しめるでしょう。

 同 【2003年 9月26日】

2006-12-21 07:09:12 | Weblog
《神通川》

番号 河川名 全長(km) スタート地 ゴール地 難易度
備 考
40 神通川 120(内約8.5) 成子大橋上流800m 有沢橋 中易  

 夕べは出発地の近くの「県立総合運動公園」を泊地にしていたので、出発場所へカヌーを置きに行く。降ろし終わった所へ、一人の真っ黒い顔をした男性、『鮎釣りかね?』 『イエ、カヌーで川下りなんです。』 『あぁ。これで?』 『そうです。』 『それなら、もっと上にここより楽に降ろせる所があるよ。第三ダムのすぐ下だよ。ここで言うのも難しいから、そこの人に聞いた方がその場所に、行きやすいな。』 『距離はどれくらいですか?』 『ここが丁度中間くらいだから、17km位かな?』 『お父さんも川漁師さんですか?』 『んん、わしは網も舟も何でも持っている。今年のメス鮎はもう下った!』 『オスは?』 『オスだけまだ残っている。ここは大体9月20日にメスが下り、あんたの行く有沢橋の辺りへ下るんだよ。オスはもう少し残っているけど、水温が下がると下って行くんだよ。』そこへ、鮎釣り師がやってきて、そちらとの話になったので、こちらは先を急ぐことにした。『これどうするんや?』 『ここへ置いておきます。後で来て、これにって川下りします。』
 「有沢橋」へ戻り、車を置き、
神通川のゴール地
 1023:自転車で上流へ出発。『おっと、この数字、なじみの数字だ、実は、誕生日が10月23日なんだよね~。』
 1125:スタート地へ到着。

 成子大橋上流800m右岸より、自転車をカヌーに積み込みしっかりくくりつけ、
 1132:スタート。早速、瀬の様な流れに乗る。今日はダム放流中なので、少し濁っているけど水量豊富、スピードもしっかり、小さいけど瀬は次々と現れ、忙しい忙しい、楽しい楽しい。鳥達の姿はほとんど見られない。鮎の釣り師はここも多く、でも、皆さん概ね紳士ばかりで安心した。こちらも前を通るときは竿の倍の距離を離して通るし、膝近くまで入っている人の時には、後ろを通るようにしている。それが無理なときには、竿の下を通ることもある。
 ただ、気になることは、釣り師がタバコを吸ってること、彼らは絶対に吸殻を川へ捨てている。川は流れていくから、自分が川へごみを捨てたと言う意識が消えてしまう。だから、自分は平気だ、でも、川上の人が捨てた吸殻を下の人は見て、いやな思いをするだろうに…?
出来たてのテトラポット
 来年はカヌーに「吸殻ポイ捨て禁止」や「ごみ持ち帰り」のステッカーをカヌーに張ることにしよう。そうだ、「日本一周川下り」も書くことにしよう。
 釣り師やタバコ喫煙者はとかくマナーが悪い人が多い。釣り糸を放置し、自己主張が強く、周りの人の迷惑も考えない。タバコの吸殻はどこでも平気で捨てる。川でも、川原でも、川原にはいつまでも、残っている、テント張るときに古いそれがやはり転がっている。困ったものです。
 神通川では、カラス、チュウサギ、ダイサギなど多いが、カモは見えない。
 沢山の大きくは無いけど瀬が次々と現れ、休む間もなく、スピードは抜群、どんどん流れている、気持ちよく、楽しい、実に良い川だ。「有沢橋」の川舟が並んでいる所へ、
 1245:着岸。1時間13分。約8,5kmと短い距離だが非常に楽しい素敵な川だった。 
 ここで、川を見ながら昼食にする。

 そこの川舟の一つに、投網を持った二人連れが乗り込み、網を打ち出した。どうも人相がよくない人だなとは思ったのだが、なんと、前から釣りをしていた人の周りでも平気で、網を打っている。この釣りをしていた人のびくには沢山の成果があり、びくから鮎が出ようと「ビチビチ」と跳ねている。その音を聞いて、近くに鮎が多いと判断したのだろう。川は広いし、場所は幾らでもあるのに、他人が釣りをしている近くで、投網を打つなんて、根性が相当に悪い。だから、人相も悪くなっている。男は、女でも同じだけど、顔は自分の責任だ、と言われている。自分の心や脳が顔にきちんと現れるもの。根性が悪いと人相も悪くなるもの。気をつけたいものだ。
 楽しかった神通川、次の庄川を目指して、富山市を後にした。

《庄川》

番号 河川名 全長(km) 備考
41 庄川 115  

 庄川を下見したはずだが、記録がない。記憶もない、上流の庄川峡には遊覧船も動いているのでカヌーも降ろせるはずだが、もう少し下の方を下見したのかな?兎に角、残念だが、記憶・記録に留めていなかった。何だか素通りしたのかな?と言うことで庄川のこと書くことができません。ごめんなさい。

 小矢部(おやべ)川の下見にと目指したところへ行く途中、国交省小矢部川事務所の看板が見え、そこで小矢部川の地図を戴き、頭首工等の情報をお聞きした。おかげで楽な下見。どちらかと言えば、スタート地とゴール地を決めるだけでOKの感じ。
《小矢部川三日市橋泊》

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 同 【2003年 9月25日】

2006-12-20 06:17:23 | Weblog
《春日温泉で整理》

 今朝は珍しい鳥の声、いつもは川筋で寝ているので、川関係の鳥の声で目覚めるのだが、今日は少し山に入っているので、鳥の種類が違うようで、「キュキュキュ キュウーイ、キュキュキュ キュウーイ」と何度も何度も鳴いていた、今まで聴いたことの無い鳴き声、あの鳥は何だろう?チョッピリ興味を持たせる鳴き声だ。
 早々とテントを片付け、早速、神通川の下見に出発、先ず、「有沢橋」を経由し、「吉乃友酒造」がナビに登録されていたので、今は直接関係は無いのだけれど、久しぶり顔を出してみようと、朝まだ早い時間だったが伺った。12年ぶり位だ。事務所はどなたもいらっしゃらない。蔵の方へ行くと事務員さんが居られ、『呼びます。』と、言うことで、事務所へ向うと、社長さん『ご無沙汰しています、福山から来ました。』 『あぁ、福山の…。』 『皆さん、お変わりありませんか?』専務さんも出てこられ『あぁ、お久しぶりです。』から、始まり、お酒の業界の難しくなったことや「称名の滝」にお連れ戴いた話、立山に登った話、カヌーで日本一周を試みている話等など、懐かしく沢山のお話が出来た。会長さんも96歳で元気に、ご活躍。奥様も90歳だとおっしゃられ、皆様、お元気でご活躍しておられ、専務さんのご子息さんも非常に優秀な大学へ通っておられるとのこと、誠に、うらやましく、うれしいお話。自分が知っている人たちがこうして、幸せなことは非常にうれしいものだ。話は幾らでもあるが、先方さんは仕事中、長居は出来ない。
 突然に伺い、手ぶらでお寄りしたにもかかわらず、帰りにはお土産まで持たせていただき、申し訳ない思いで、「吉乃友酒造」を後にし、本来の目的、神通川の下見に大沢野町へ、向う。

 途中、「おはら風の盆」で有名な八尾(やつお)町を通過し、TVで見たような古い町並みを見ながら、曲がり角の多い街をゆっくりと通り過ぎた。昔ながらの古い家並み、坂の町、木造家屋の並び、風情が非常によろしい。戦前をわずかだが知っている私には、昔懐かしい感じとゆったりした感じが漂い、中々うれしいムード。
 お聞きすると、「風の盆」は9月初めに開催され、各町内が自分の町内を練り歩くのだとのこと、他の町内へ行くことは無いのだそうだ。この盆踊り、ゆったりと、静かに朝まで踊り、ここ数年で急に全国的に名を馳せ、注目をあびる様になった。最近は、遠くからも見に来る人が増えているそうだ。福山の盆踊りも近隣だけでなく、遠来の見物客がもっと来られるようになれば、良いのになぁ。

 神通川のスタート地を「成子大橋」の上流800m右岸と決め、今日は雨もよく降っているし、打ち込みがまだ大分遅れているので、近くの春日温泉で、整理しようと、通り道のお家へ飛びこみ、春日温泉の場所などお聞きし、¥600があると言うことで行く。
 はじめに、行った所はやはり町民でないと入れない。
 次の所は『PCを使うこと駄目です。』とのこと。今までの入浴料は概ね500円までだった が、富山は600円。何だか、富山は冷たいような感じを実は前々から受けている。ここも、観光案内送って欲しいと富山県庁に頼んだ所、送ってくれなかった。富山だけではないが、先の三重県のように7,8道府県からは送ってくれなかった県だ。そんなこともあり、「吉乃友酒造」のような素敵な人たちがいらっしゃるので、個人的には富山には好感を抱いているのだが、何となく三重県と同じような何だか冷たい県民性があるのかな?お役所だけだろうけど…。
 3軒目でようやくPC使用OKを戴き、入浴。余り十分な時間が無かったので、一日分くらいは整理がついたが、まだまだ必要だ。
 帰り際に、近所の公園の場所とスーパーマーケットの場所をお聞きし、「県立運動公園」へ行き今夜も、駐車場のアスファルトの上と決め、スーパーへ走る。 今夜はどんな料理にしようかな?そうだ!富山は海の幸が豊富だから、刺身とポテトサラダにしよう。

《富山県立運動公園駐車場泊》

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 同 【2003年 9月24日】

2006-12-19 06:42:53 | Weblog
《かんぽの湯で整理》

 朝、常願寺川を出発し、かの有名な神通川へ着いた。
 神通川「有沢橋」で鮎釣りの人に、お聞きし安くて、ゆっくりできると言う温泉へ行ったのだが、富山市住民で60歳以上のお方に限るとお断りされ、後者の年齢はクリアだけど、前者の住民の方が、ここは富山、私の住民票は福山、よく似ているんだけど、「富」と「福」意味も良く似ているんだけど、少しの違いだけでアウト、他に安い温泉は?と、事務所でお聞きしたところ、懐かしの婦負(ねい)郡婦中町に、「かんぽの湯」¥600也があるとのこと。
 これが中々見つからず、婦中町が結構広く、歩いている人に聞いたら、大間違いで、あちこち、行ったり来たりし、何とかたどり着いたのだけど、山の上に有り、すぐ側のふもとにも案内表示が無く、着いたのが12時過ぎ、何と釣り師におききしてから、温泉にたどり着くのに、全部で3時間もかかってしまった。

 湯に入り、頭も髭も剃り、さっぱりし、休憩室で打ち込みに精を出す。数日過ぎると、記憶が定かでなくなるので、再々整理しておかないといけない。
 ここも夜のお客様のために、4時に休憩室は閉鎖、さてと、泊地を探しに出発。すぐ下の「婦中町自然公園」へ行くが草地は綺麗な適地があるのだが、車が入れないので、テントの隣に駐車が出来ない。仕方なくアスファルトの駐車場で良い所が見つかったので、今晩は、硬いベッドだ。アスファルトへテントを張るのは、久しぶり。この固いベッドだが、柔らかいふわふわベッドは疲れが取れないけれど、硬いベッドは寝難い様だけど、疲れはすっきりと取れ、身体には良いのだ。なお、今は、ダンボールをスーパーで貰っているので、それとソフトシートですっきりと眠れる。
 寝所が決まった所で、スーパーへ走り、夕食材料を入手、これで今夜も楽しい・美味しい食事だぞ~!
《婦中町自然公園の駐車場へ泊》

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 同 【2003年 9月23日】

2006-12-18 05:00:14 | Weblog
《黒部川》

番号 河川名 全長(km) 備考
38 黒部川 85 不可 

 待望の黒部川、早朝、下見に出発。テントは残したまま。どこまで行っも水量が非常に少ない、これは無理かな?と、帰ってくると、丁度、国土交通省の車が走ってくる。手を挙げ、近寄って、お聞きすると、『今日は特別少ない。雨が降らないと無理でしょうね。』 『ダムがあるから、水が少ないですよね~!』と、言うと、助手席の若い人が『ダムは水貯ためてるだけで、流量は変わらない!』と、勢い込んで言う。確かに、一度貯めた必要量の水があれば、後はオーバーフローで流すから水量が減ることはない、が、ダムから発電以外に農工業や水道に水を利用していたら、水量は減るのだし、必要量溜まるまでは放流を控えるから、川の水量は確実に少なくなる筈、どこの川もダムが出来ると水量は必ず水は少なくなっていることは事実だ。逆に、豪雨の時、ダムを守るために、雨水と放流が重なるから、下流で被害を受けることはまま有る。でも、国はダムを作ろうとする。お役人は大きな工事をすることが自分の自慢になるからだろう。また、金も大きく動くからかな?

 そんな状態で、黒部川は残念だが、水量が非常に少なく、川下りは不可能で、大きく期待していただけに誠に残念だが、雨が降るのを待つわけにもいないので、断念。常願寺川へ向けて、発つことにした。
 黒部川の河口付近には「名水100選 生地(きじ)の清水」が有る。何としても水を汲んで行かねばならない。近くまで行き、お聞きすると、『そこを左に入り、突き当たりを左に行った所、幾らでも汲んで行った下さい。』と、嬉しいお言葉。行くと、回りは綺麗に整備されていて、野菜を洗うところ、食器を洗うところ、洗濯するところと言う風に、上流から順番に槽がこしらえてあり、水はどんどん流れている。量だけでない、清冽な水、ひんやりとした水、このような涌き水がこの地区に18箇所もあり、個人宅へも泉が噴出していて、それを使っている家も多数あるとのこと。うらやましい限りなり。洗いものをしている近所のおっかさん達とお話をしながら、水を山盛り汲ませていただいた。

 ガス欠が近いのでと環境に良く、安い、ガイアックススタンドが久しぶりに見えたので、入って行くと、休み?おかしいなぁ、ロープは張っていない、すぐ出てこられるだろうと、少し待ったが駄目、ドアはロック。仕方なく、次へ。ガソリンを少しだけ入れて、走る。また、ガイア看板が見えた。『良かった!』と、胸をなでおろす。山盛りに入れてもらい、先ほどの店のこと話したら、『今、国から、締め付けられて、苦しくなっている。』とのこと、『そんな馬鹿な、温暖化や環境破壊が叫ばれている中で、ガイアのような、環境に良い商品をなぜ国が応援しないで、足を引っ張っているんだ、おかしいよ!アメリカではこのアルコール燃料が増えているのにまぁ。』 『石油商社や燃料電池開発している自動車業会が猛反対して、国を動かせたようですよ。』 『銭儲けしか考えない今の日本は絶対狂っている。自分の子供や孫が元気で、生きて行くことのできない環境にしてしまっている。「馬鹿やろう!」だね~。』 『ハイ、情けないことです。』話しは尽きないので、出発した。

《常願寺川》

番号 河川名 全長(km) スタート地 ゴール地 難易度
備 考
39 常願寺川 56(内約7) 新成願寺川橋の下流 雄群大橋:8号線 中易 瀬が多く楽しい

 本流の常願寺川を下見した結果、「新常願寺川橋」の下で合流する支流の水が流れ込むまではほとんど水がない。石ころだけの川だった。なお、余り大きな瀬は無いようなので、上にカヌーを置いておき、自転車を積み込んで下ることにする。
 自転車では45分の上りで、スタート地へ戻ってきて、準備していると、車の背中を見て、常願寺川の川漁師、飯泉さんが声を掛けてこられた。『ここから川下りするのかね。』 『ハイ、そのつもりなんですよ。』 『ここは水が多くって、流れているけど、下の方は水が少ないよ。』 『ですね~。下見したところ水は少ないように感じました。まあ、そんなところは歩きますけどね。』 『で、どこまで行くの?』 『8号線のところまで、』 『まぁ、鮎釣ってる人もいるけど、この辺の人は悪くないから、ま、頑張って、気いつけて行きや!』 『はい、ありがとうございます。行ってきます。』

 1413:スタート。
 水は非常に綺麗だが、確かに水量は少ない。
 「常願寺川橋」の下は、狭いけれど橋脚のぎりぎりを一気に滑り降りた。
 小さな瀬は多く次々と現れ、その中から、一番深いラインを見つけることがこの川の場合も楽しみだ。カナディアンだから、乗艇場所を前後左右に移動し、時に横へヒールさせ、障害物をかわす、浅いところでは最大幅の所に体重を移動させれば、浮力が大きくなり、喫水が楽になる。
 この川では、ポーテージは数回、腹をごりごり言わしたのは10回以上、少しはボトムが痛んだことだろう。

 この川は小さく、水は少なく、浅いけれど瀬が多く、艇には良くなかったが、非常に面白い川、水の多いときに再度来れるものなら、来たい川だ。
 橋の下で3人の子供たちが遊んでいたが、カヌーを見て、少し興味を示したが、乗りたい、乗せて欲しいという言葉は無かったが、こちらから、『乗ってみないか?』と、言ってあげるべきだった。
 国道8号線にかかる「雄群大橋の真下」へ上陸は1545。「常願寺川公園」は芝生が綺麗で寝心地が非常に良さそうだ。
《常願寺川公園泊》

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 同 【2003年 9月22日】

2006-12-17 07:13:19 | Weblog
《関川》

番号 河川名 全長(km) スタート地 ゴール地 難易度
備 考
36 関川 64(内約6) 島田橋上1800m右岸 稲田橋  易 小さいけど瀬が多く楽しい

 早朝、出発。昨日の笠野さんや小沢さんにお聞きした道を通り、8号線に向って走る。バスとすれ違う。やっぱり、バスの通れる道があったんだ。今日は昨日と違い、まあまあ広い道を走れ、8号線へ出た。『何と良い道があったのに…。』でも、昨日あの山道を走ったお陰で、笠野さんたちの家の近くを通ってきたことで、話も弾んだと言うもの。何でも、楽とか、便利とか、早いとかが必ずしも良いことではない、と言うことを実感。

 日本海を横目に眺め、今日も風が強く、白兎が飛んでいる、風力4くらいだな。風速で言えば8m/秒程。
晴れた・明るい日本海
 信号待ちの時、遥か下の波打ち際の音が「ザボーン」「ザボーン」と、聞こえてくる。キットしぶきが相当高く上がっていることだろう。見てみたいが、できないのは残念だ。

 関川に到着、狙った所が丁度良く、駐車場があり、フェンスはあるがそれを越えさせれば、カヌーを上げることは出来る。水辺はカヌーポートの様に綺麗に仕上げてある。
水辺公園の案内板
 上陸地はここに決めた。自転車を側に立てかけ、上流へ向う。
 ほとんどの土手が悪路ではあるが通行は可能で、楽に上流へ向かうことが出来た。ありがたい。
 左岸側を上って行くと頭首工があった、轟々と水が流れ落ちている。これ以上は無理、と言うことで、降ろせる場所はと近辺を見まわすと、対岸側にバッチリの所が見える。『よ~し、あそこへ行ってみよう。』島田橋まで1800mを戻り、右岸側へ回り、到着すると、少し高さはあるが、誠に好都合な所。『よ~し、ここから出発だ!』
 と、準備していると、減量したくなり、周囲は人影はなし、排水路からたっぷりの水が流れ込んでいる。その水をハンディーウオシャーに注ぎ込み、その水路へまたがり、バリバリと一気に放出。あぁ、楽になった。必ず、魚や微生物の餌になる。これで自然の循環が成立だ。
頭首工
 1030:スタート。
 この頭首工のすぐ上は支流と合流地点で水が増えている所へ、頭首工を作り、水をたっぷり取り込もうという思考。当然のことだ。
 最近、下った川は比較的鳥の姿が少なかったが、ここ関川は鳥の姿が豊富だ。カモが群れて飛び去ったり、真っ白なチュウサギの姿も時々姿を見せてくれる。ダイサギが首を伸ばしてこちらの様子を伺い、70mくらいまで近づくと、よっこらしょ!と言った感じで、飛び立つ。
 水は綺麗な方だ。
 可愛い、小さな一級以下の瀬だが次々と現れ、楽しい川だ。

 中央橋の手前の左岸の階段のところへ子供たちの姿が沢山見える。パドルを振ると、手を振ってくれた。先生が、『どこまで、行かれるんですか?』と、大きな声で叫ばれた。こちらの声は届きそうに無いので、近づいて行き、『この一つ下の橋の所までです。』名札に4年「萩原」とある『萩原君、どこの学校?』 『和田小学校!』と、元気な返事。『先生、時間はあるんですか?あれば子供たち乗せてあげれるけれど…。』 『ありがとう。でも、バス待たしているし、もうすぐ出発しなければなりませんので、時間がないんですよ!』 『残念ですね。私は川下りしながら、日本一周しているんです、この次は富山県の川です。』 『富山はどの川へ行かれますか?』 『ごめん、名前は今、思い出せません。一級河川を下っています。』
 聞けば良かったのだけれど、和田小学校が地元なのか?、富山県から来ていたのか?を。それが分れば、メールでも出せれるのだけれど…。
 何とか探せたらキット喜ばれるだろうなぁ。
 1145:着。フェンスを越え、カヌーを安定させて、車を取りに上がる。子供たちのバスはもう見えなかった。
 自転車で35分間の距離。
 次の姫川へ向う。

《姫川》

番号 河川名 全長(km) 備考
37 姫川 60 不可

 姫川は糸魚川市へ流れている川なのだが、名前の通り、余りにも可愛らしく、小さすぎて、水がない、上下架の場所も見つからない。可愛いく、素敵な名前だし、新潟県最後の川なので、何とか下りたかったのだが、これではどうすることもできない。仕方なく、断念。
 次の富山県黒部川へ向かう。

 黒部川、8号線に掛かる橋「黒部大橋」を目指す。この橋の近くが丁度良い泊地が見つかった。
 テントを広げると、何と、カエルの生せんべいが張り付いていた。今朝あれほど振るって、テントの中の水等を振り出したはずなのにキット落とされまいとしがみついていたのだろう、そんなこと分らないから、きつくきつく丸めて、袋に入れた。無意識と言えども殺生をしてしまった。
《8号線黒部大橋近くへ泊》

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