日本一周川下り

カヌーで全国一級河川を中心に川下りをした旅日記。
日本一周の楽しいやり方等、カヌーとは無関係に楽しめるでしょう。

 同 【2003年 9月22日】

2006-12-17 07:13:19 | Weblog
《関川》

番号 河川名 全長(km) スタート地 ゴール地 難易度
備 考
36 関川 64(内約6) 島田橋上1800m右岸 稲田橋  易 小さいけど瀬が多く楽しい

 早朝、出発。昨日の笠野さんや小沢さんにお聞きした道を通り、8号線に向って走る。バスとすれ違う。やっぱり、バスの通れる道があったんだ。今日は昨日と違い、まあまあ広い道を走れ、8号線へ出た。『何と良い道があったのに…。』でも、昨日あの山道を走ったお陰で、笠野さんたちの家の近くを通ってきたことで、話も弾んだと言うもの。何でも、楽とか、便利とか、早いとかが必ずしも良いことではない、と言うことを実感。

 日本海を横目に眺め、今日も風が強く、白兎が飛んでいる、風力4くらいだな。風速で言えば8m/秒程。
晴れた・明るい日本海
 信号待ちの時、遥か下の波打ち際の音が「ザボーン」「ザボーン」と、聞こえてくる。キットしぶきが相当高く上がっていることだろう。見てみたいが、できないのは残念だ。

 関川に到着、狙った所が丁度良く、駐車場があり、フェンスはあるがそれを越えさせれば、カヌーを上げることは出来る。水辺はカヌーポートの様に綺麗に仕上げてある。
水辺公園の案内板
 上陸地はここに決めた。自転車を側に立てかけ、上流へ向う。
 ほとんどの土手が悪路ではあるが通行は可能で、楽に上流へ向かうことが出来た。ありがたい。
 左岸側を上って行くと頭首工があった、轟々と水が流れ落ちている。これ以上は無理、と言うことで、降ろせる場所はと近辺を見まわすと、対岸側にバッチリの所が見える。『よ~し、あそこへ行ってみよう。』島田橋まで1800mを戻り、右岸側へ回り、到着すると、少し高さはあるが、誠に好都合な所。『よ~し、ここから出発だ!』
 と、準備していると、減量したくなり、周囲は人影はなし、排水路からたっぷりの水が流れ込んでいる。その水をハンディーウオシャーに注ぎ込み、その水路へまたがり、バリバリと一気に放出。あぁ、楽になった。必ず、魚や微生物の餌になる。これで自然の循環が成立だ。
頭首工
 1030:スタート。
 この頭首工のすぐ上は支流と合流地点で水が増えている所へ、頭首工を作り、水をたっぷり取り込もうという思考。当然のことだ。
 最近、下った川は比較的鳥の姿が少なかったが、ここ関川は鳥の姿が豊富だ。カモが群れて飛び去ったり、真っ白なチュウサギの姿も時々姿を見せてくれる。ダイサギが首を伸ばしてこちらの様子を伺い、70mくらいまで近づくと、よっこらしょ!と言った感じで、飛び立つ。
 水は綺麗な方だ。
 可愛い、小さな一級以下の瀬だが次々と現れ、楽しい川だ。

 中央橋の手前の左岸の階段のところへ子供たちの姿が沢山見える。パドルを振ると、手を振ってくれた。先生が、『どこまで、行かれるんですか?』と、大きな声で叫ばれた。こちらの声は届きそうに無いので、近づいて行き、『この一つ下の橋の所までです。』名札に4年「萩原」とある『萩原君、どこの学校?』 『和田小学校!』と、元気な返事。『先生、時間はあるんですか?あれば子供たち乗せてあげれるけれど…。』 『ありがとう。でも、バス待たしているし、もうすぐ出発しなければなりませんので、時間がないんですよ!』 『残念ですね。私は川下りしながら、日本一周しているんです、この次は富山県の川です。』 『富山はどの川へ行かれますか?』 『ごめん、名前は今、思い出せません。一級河川を下っています。』
 聞けば良かったのだけれど、和田小学校が地元なのか?、富山県から来ていたのか?を。それが分れば、メールでも出せれるのだけれど…。
 何とか探せたらキット喜ばれるだろうなぁ。
 1145:着。フェンスを越え、カヌーを安定させて、車を取りに上がる。子供たちのバスはもう見えなかった。
 自転車で35分間の距離。
 次の姫川へ向う。

《姫川》

番号 河川名 全長(km) 備考
37 姫川 60 不可

 姫川は糸魚川市へ流れている川なのだが、名前の通り、余りにも可愛らしく、小さすぎて、水がない、上下架の場所も見つからない。可愛いく、素敵な名前だし、新潟県最後の川なので、何とか下りたかったのだが、これではどうすることもできない。仕方なく、断念。
 次の富山県黒部川へ向かう。

 黒部川、8号線に掛かる橋「黒部大橋」を目指す。この橋の近くが丁度良い泊地が見つかった。
 テントを広げると、何と、カエルの生せんべいが張り付いていた。今朝あれほど振るって、テントの中の水等を振り出したはずなのにキット落とされまいとしがみついていたのだろう、そんなこと分らないから、きつくきつく丸めて、袋に入れた。無意識と言えども殺生をしてしまった。
《8号線黒部大橋近くへ泊》

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