日本一周川下り

カヌーで全国一級河川を中心に川下りをした旅日記。
日本一周の楽しいやり方等、カヌーとは無関係に楽しめるでしょう。

 同 【2003年 9月19日】

2006-12-13 07:13:04 | Weblog
《移動と「ミオンながさと」で整理》

 朝、出発準備をしている時、マラソンの鍛錬をしているお方が話しかけて来られた。
 車の後ろを見られて、『日本一周ですか?楽しそうですね。』 『おはようございます。ハイ、毎日が楽しい事ばかりです。まだ、半分を少し超えた位で、一周はまだまだ、先ですが。今年は10月中頃までで、後の九州・四国は来年です。』
 彼は40年以上、毎朝、マラソンの鍛錬をしているので、すでに地球一周くらい走っていると言われる。『医者に払う金があったら、体を鍛えた方が、得だもんね。』 『そうですよね、私も同感ですし、私は風邪を30年以上引いたことがありません。でも、肋膜やったり、喉頭癌は体験していますけど…。』 『失礼ですけど、幾つになられるんですか?』 『まだまだ、若いですよ。63ですから、』 『私は67です。』 『え~、見えませんね、さすが、身体を鍛えておられるだけはありますね~。』やはり鍛錬されているだけあって、67才には絶対に見えない、姿勢が良い、若々しさを、気分を十分に感じさせておられるお人だ。『今は東京に住んでいますけど、私が子供の頃は、うなぎや鮎、鮭など色々な魚がいっぱい居て、毎日が楽しく、学校から帰るのに川流れ(ボディーラフティング)で帰ったものです。歩くより早く帰れたんですからね。夜、仕掛けておけば、朝は大きなうなぎが掛かってて、晩のご馳走になったものです。今は水は少ないし、魚は居ません。コンクリートで塗り固めてしまい、魚が住めなくなり、産卵ができなくなりました。』 『そうですよね、今の子供たちにそんな素晴らしい体験をさせてあげられないことになってしまいましたね。』 『川の流れも変わった。』と嘆かれた。

 川下りをしていて、感じることは、川の中に上流から流されてきたテトラポットが沢山、放置されていること、これは川を埋め、狭く、小さくし、急流を造り、カヌーにとっては、危険な代物に変身しているのだ。美観も非常に悪い。人間が自然を相手に戦いを挑んでも勝てっこない、やればやるほど、負の遺産ばかり残している。国交省は考え直していただきたいものだ!
 鵡川でお会いした頭首工管理人さんの話にもあったけれど、作ったときはキチンと出来て、綺麗で、役に立っているけど、大雨が降るたびにテトラなんて、朝飯前で流されてしまうのだから…。尤も、最近はテトラ同士をチェインで結んでいるのが見えるけど、それでも、絶対に自然が強いに違いない。

 強烈な魚野、綺麗な魚野を終え、次の関川へ向おう。が、暫く整理が出来ていないのと風呂も入っていないので、関川までの途中に、「ミオンなかさと」の温泉があったので、それらをしよう。
 ミオンの風呂にゆっくりつかり、ここの野天風呂でお会いした人も、『昔は魚が豊富だったが、今は水が少なくなり、魚が住めなくなってしまった。困ったことだよ。』と、話され、『昔はなまずが沢山取れて、「なまず料理」がこの辺の郷土料理だったが、今はここでは全く取れない。輸入品です。』と、嘆かれた。
 結局、夕方ぎりぎりまで、打ち込み、夜は、「ミオン」の人に教えてもらい、すぐ裏側の川原へ,テントを張った。草地は良い所がなかったけれど、川原の広い通路上だけど、細かい粒の小石地があり、ここを泊地に決めた。この小石地は非常に気持ちが良く、具合が良かった。
 テントを張る場所で、気をつけないといけないことに、「犬ぐそ」がある、最近はほとんどの人が持ち帰りや穴を掘って埋めるなどで、割ときちんと始末するようになったけど、以前は垂れ流し状態で、うっかりして、そんな上にテントを張ろうものなら、その瞬間から、大変なことになる。また、水はけの悪い所も要注意だ。
《ミオンなかさと裏の川原泊》

”宗さんのHPへ戻る”