日本一周川下り

カヌーで全国一級河川を中心に川下りをした旅日記。
日本一周の楽しいやり方等、カヌーとは無関係に楽しめるでしょう。

 同 【2003年 9月20日】

2006-12-15 06:42:25 | Weblog
《千曲川:信濃川》

番号 河川名 全長(km) スタート地 ゴール地 難易度
備 考
35 千曲川:信濃川 367(内約18) 立ケ花橋 中央橋 少難 岸辺の景観も中々に美しいい

 千曲川は予定にはいれていなかったのだけれど、割と近くまで来ていたし、天下の信濃川が魚野川一本ではちっと寂しい,その上かの有名な千曲川、やはり素通りでは悔いを残す『一丁やるか!』の気分で、長野県へシフトした。
 「旅本」での情報があったので、下見もそこそこに、上陸地の飯山市「中央橋」カヌーポートへ自転車を置いておき、上流の「立ケ花橋」右岸で出発準備中、所沢ナンバーの東氏(仮名)『私達も、下りたいのだけど、車はどこへ置かれるんですか?』 『私はここへ置こうかなと思ってるんですけれど…』。彼はすたすた先へ歩いて行かれ、『皆さん、対岸に置かれてるようです。』と、情報を仕入れてきてくださった。私はそこで準備が出来ていたので、車だけ対岸へ回し、約70段の急階段の真ん中のスロープを滑らせて下まで降ろし、浮かべることにした。彼らご夫婦は、『まだ、カヌ-、始めたばかりなのよ、今夜は車ここへ置いておいて、ゴール地へホテルの車が迎えに来てくれることになっているの!』と、豪勢な旅だ。私とは雲泥の差。
 1031:「立ケ花橋」スタート。対岸に声を掛けたが聞こえなかった様だし、聞こえていても、木の陰だし、彼らはファルトなので、組み立てに少し時間が掛かってるようだ。
 すぐにセグロセキレイとキセキレイがデイトでもしてるように、一緒の行動を取っていた。これも今まで見たことの無い鳥の仕草。暫く、一緒に飛んでいたが、話がうまく行かなかったと見え、別れ別れになった。それとも、喧嘩してたのかも知れないけれど…。
 久しぶりのカワセミ、それも15m程の距離、木に止まっていたが、こちらの姿に気がついて、逃げた。その逃げたときに見せてくれる綺麗なブルーやグリーンの羽根がやはり美しい。それにしても、ヤマセミの姿がやはり見えない。近くで、はっきりと見てみたいものだ。絶対数が少ないのだから、余計に見ることは難しい鳥。それだけに、幻的存在となっているのがヤマセミだ。

 この川も小さい鮎の飛跳ねが良く見れる。鮎の釣り師には今年はどこの川も不良で、不機嫌な顔をしているけれど、飛び跳ねているのだから、居るには居るのだ。鬼怒川の仁田さんのように、沢山釣ってる人もおられると言うことは、腕かもしれない。今年は気温が低いから深みにいるそうなので、やはり浅い瀬で釣ってるのだから、釣り価も悪いのではないだろうか?
 この「立ケ花橋」と「中央橋」の間は、主に4つの瀬が問題になる川だが、今日は水量が豊富なので、1番瀬、2番瀬は全く問題なく通過、3番瀬は少し冒険心が湧き、右側の要注意水路へ入り、岩があちこち顔を出しているので、右に左にとかわし、忙しいパドリングを楽しんだし、4番瀬は一番強烈な波に突っ込み、しっかり、スピード感とスリルを楽しんだ。この様に、この間は雄々しいところがあるので「父の部」と呼ばれ、中央橋から下の「湯滝橋」辺りまでを「母の部」と呼んでいるようだ。
 東氏らは初心者と言ってたけど、結構きつい流れだけど、大丈夫かな?とチョッピリ心配する。
 「中央橋」が見え、カヌーポートに
 1213:着。ここのカヌーポート非常に良いものが作られていて、間伐材を横に並べ斜めに水に入り込ませている。雁木式も良いがもっとこちらが良いと感じた。
立派なカヌーポート
飯山市の川下りスタート地
 飯山市では、この地から、下の「湯竜橋」までをカヌー川下りの場にし、毎年大会を開いているそうだ。ご立派!
 自転車で帰る時、昼を食べようと「喜多方ラーメン」なる看板、私は余りラーメンは食べない方なので、かの有名な喜多方は未だに食したことがなかったので、ドアを開けた。
 ラーメン530円、平日は「半ご飯サービス」となっていたが、今日は土曜日残念と思いながら、半ご飯を別に注文。喜多方はあっさりした醤油ラーメンで、福山の「自由軒」と似た味、これはいけると安心した。
 東氏たちのことがやはり気になり、車も早く取って帰らないとと、そそくさと食事を済ませ、お勘定『530円!』と店主。『半ご飯、いただきましたよ~!』 『平日並みにいたしました。』 『えっ、それはありがとうございます。美味しかった上に、サービスしていただいて、御馳走様でした。』と、退店した。初の喜多方ラーメン、私の頭にきちんと残った店となった。

 今日の距離は約18kmと結構あり、自転車でも2時間近く上るのだが、途中、川が見えると、前後をずっと見るが、東さん達の姿は見えなかった。
 大分戻った所で、家と木の間に、チラッと赤いカヤックが見えた。後戻りして、見ると1O数人のグループカヌーが下っていた。その中に二人乗りのカヤック、前に男性、後ろに女性、色も濃いブルー、キット東さんたちだろう。出発前に多くのカヌーが来たので、一緒に下ろうと、時間を合わせたのだろう。今の時間で、この辺りだと、明るい内に、予定の中央橋へは着かないだろう。それまでに私は帰っておいて、お迎えできたらうれしいからと先を急いだ。

 車に乗って帰る途中、喜多方の店の前にあった「産直 野菜・果物」の店で大量の仕入れ、これで当分野菜は大丈夫だぞ!レジ袋に入れようとされたので、『袋要りません、車までだから、貰ってもごみになるだけ、2度に運んでも、問題ない距離ですからね~。』 『ありがとう。ここまで言われる人初めてだわ!』 『だって、袋貰うと、お宅は袋代損。私はごみとして捨てる手間が損。捨てれば、役所は回収費と焼却費が損、税金の無駄とダイオキシンまで発生させ、住民の健康被害等などと大損。袋もらっても利益は全く無いのですからね!』 『そう言われて見れば、その通りですね。』 『でしょう。もう一つ言わせて貰えるならば、わずかつづだが、お店が儲かれば、良い品をより安く売れる。そうしたら、今度は客が儲かる。お店は無駄な出費・間違ったサービスをしないようにして欲しいですね~。』お店の人、顔を見合わせて、目を丸くしていた。
 帰着、カヌーを片付け、ポートの近くへテントを張り、一夜の準備。車で帰る途中から、降りだした雨、止んでたけどまた降りだし、暗くもなり、彼らは結局、ここまで下りてこれなかったようだ。キット、途中で、上がったのだろう。
《飯山市中央橋泊》

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