１月２８日

沖縄県名護市長選挙が今日告示されました。野党が推す現職と与党などが推す
新人の一騎打ちですが、自民党の松本文明議員の野次問題により風向きが変わ
ったとも言われています。
東京から見れば沖縄は日本の南端にある温暖な観光地という認識でしょうが、
沖縄から見れば東京までの距離にアジアの大都市がいくつもあり、観光だけで
なく物流や軍事の要所として注目を集める場所になります。アメリカ軍にすれ
ば再編で一部の機能をグアムやハワイに移転することはできても、すべてを手
放したくない思いはあるはずです。
しかし、ヘリの不時着やアメリカ兵による事件が続くと県民から不要の声が出
ても仕方ありません。周辺国の情勢が大きく変化しない限り、軍事面での沖縄
の重要性に変化はないのですから、軍事施設の存続を求めるのなら違った切り
口で交渉に臨むことも必要ではないでしょうか。
一方の野党も沖縄から軍事施設をなくすにしても移転場所はあるのかなど実現
可能な案が見つからないことには安易に不要の声を上げるのもいかがなものか
と思います。以前、移転をぶち上げるも失敗して政権交代の一因になったこと
があるだけに、動くにしても現実的な行動を起こしてほしいものです。
また、マスコミによる世論形成も重要になります。基地の撤廃を訴えるにして
もそれにより沖縄に何がもたらされるのか、やり方を間違えると沖縄に住む人
が大変な思いをするだけに、一方的な論調にならないよう自戒すると違った道
も見つかるのではないでしょうか。