その電柱は愛に溢れていて
その電柱は悲しみに溢れていて
その電柱は特別な電柱だった
その特別な電柱は毎日
綺麗に掃除されて
花が飾られていて
その前を通る時
その特別な電柱を見る度に
飾る人の思いが
ドクドクと伝わってきて
胸が苦しくなった
一度だけ
その特別な電柱の前で
女性が手を合わせているのを
見たことがある
その特別な電柱は
五年ほど毎日欠かすことなく
飾られていたけど
ある日を境にぱったりと
普通の電柱に戻っていた
きっと五年ほど前の
その日だったのだろう
もうその電柱が
どの電柱だったのか
私にはわからなくなっていて
ただ
女性が手を合わせている姿が
時々見えるような気がしている
その電柱は悲しみに溢れていて
その電柱は特別な電柱だった
その特別な電柱は毎日
綺麗に掃除されて
花が飾られていて
その前を通る時
その特別な電柱を見る度に
飾る人の思いが
ドクドクと伝わってきて
胸が苦しくなった
一度だけ
その特別な電柱の前で
女性が手を合わせているのを
見たことがある
その特別な電柱は
五年ほど毎日欠かすことなく
飾られていたけど
ある日を境にぱったりと
普通の電柱に戻っていた
きっと五年ほど前の
その日だったのだろう
もうその電柱が
どの電柱だったのか
私にはわからなくなっていて
ただ
女性が手を合わせている姿が
時々見えるような気がしている