心の模様

心の中の一つ一つを整理して、いつか素敵な部屋にしてみたい。

あなたに届け

2022-09-26 | 自分の世界
皆が寝静まった夜更けに



私が小鳥に変身できたなら

あなたの家の庭の木の枝に

一直線で飛んでいく



そうして

大きく深呼吸してから

私史上最高に綺麗な声で

静かにそっと届くくらいの音量で



あなたを想って鳴いてみたい



今日一日のストレスで

ため息ついている

あなたに届け



あなたが癒されたように

深い眠りについたなら



私もそのまま木の枝で

眠ってしまおう



あなたが朝目覚めて

昨日の小鳥の鳴き声など

すっかり忘れていて構わない



あなたが

おはようって

誰かに笑いかけてる姿を見たら



私も自分の家に帰って

人間にもどりたい



そうしたら

私も今日は

きっと誰かに



笑いかけることができる


もがく

2022-09-24 | 日常
君が一生懸命走る



私は泣きたくなる



前を走る子との

差が開いていく



私は泣きたくなる



君が言った

恥をさらしに行くだけだから

本当は走りたくない



やめたらって言ったら

それはできないからって



何がいけないのか

どうすればいいのか



誰か教えてあげて



頑張ってる

頑張ってる



私は泣きたくなる



無力な自分が悲しい

もがいている君を助けてあげられない



君のことを考えると

涙が止まらなくなる

嫌いな健診

2022-09-18 | 日常
罰が当たったのよ



2年ぶりに会った彼女は

苦笑いした



旦那さんとは家庭内別居状態で

8年不倫していたはずだ



子供がいるし

何より今更働きたくないし

離婚はしない

っていうのが

彼女の口癖だった



乳がんになったのよ



旦那さんが

ずいぶん心配してくれたらしく



そのせいで

家庭内別居状態の解消

不倫の解消をしたらしい



普通の夫婦になっただけで

別に愛情なんてないけどって

言うわりには



旦那さんの悪口を

一つも言わない



以前にも

同じような人がいたなって思い出す



彼女はもう

離婚も不倫も考えないだろう



病気になることで

大切な何かが

見えたのかもしれない



複雑な気持ちが

胸の内を一回りして



避けてきたけど私も

検査受けてみようって



申込用紙に向かった

包丁の替え時

2022-09-13 | 日常
ずっと切れない包丁を使ってる



包丁の替え時っていつだろう



ずいぶん前に職場の給湯室で

ケーキを切り分けるために

包丁研ぎ器で研いでから

切っている人がいて



これをやるとやらないとでは

全く切れ味が違うのよって



そうなんだと思い

そこらに売ってる研ぎ器で

しばらく研いで使ってた時もある



劇的な変化が見られなかったからか

ついにはやめてしまっていたけど



母に聞いたら

新しいのを使いなさいって

高級そうな包丁を渡された



まだ使ってない頂き物の包丁が

3本ほどあったんだけど

また包丁が増えた



大事に手入れしながら

一生使い続ける人がいれば



新しいのにさっさと替えてしまう人



私のように切れないと思いながらも

何となく使い続けてる人もいる



思い切って新しい包丁を使ってみた



あまりの切れ味のよさに

感動すら覚えた

早く替えればよかった



でもきっと

私はこの包丁が切れなくなっても

何となく使い続けてしまう気がする



性格が出てる



物に対しての扱い方は

人に対しての接し方とも

似てる気がする



もう少し手入れにも

力をいれてみようかと



包丁をじっと見つめた

友だちと会う

2022-09-10 | 日常
友だちとサンドイッチ専門店に

出かけることになって



久しぶりのお出かけに

わくわくしてくる



やーん おいしそうなんて

二人して大騒ぎして



職場ではいつも

若い人たちと一緒にいて

同じ歳のようなつもりで

話したりしてるから



しぐさや振る舞いが

年相応ではないかもしれなくて



時々はっと我にかえって

奇妙だったんじゃないかと

周りを見回してしまう



だけど今日は同年代の友だち

食べるとき以外は

必ずマスクして話すという

几帳面さを備えながら

わーわーきゃあきゃあしても



楽しいし

何だか安心してしまう





家にいるのが好きで

自分から誰かを

誘い出したりするのが

面倒だったけど



これからは

もう少し友達との交流も

増やそう



それが

心に余裕が持てるようになる

大切な時間に



なるのかもしれないから

結婚って

2022-09-05 | 願い
まだ内緒なんですけど

入籍するんですって



職場の同僚が

二人で作業しているときに

話してきた



ほんの数日前には

誰かと暮らすなんて考えられない

家出したくなりそうなんて

言ってたばかりなのに



ここんとこ

職場の人たちの結婚ラッシュで

若い人たちと

盛り上がっていて





そんな中

30代半ばの彼に

誰も話を振らなかったし

彼もそんな話に加わってこなかった



大学生の頃から付き合っていて

全然ラブラブじゃないし

このままでいいのにって



彼女は僕じゃなくても

いいんじゃないかと思う

ただ結婚したいだけでって



相手と親に

せっつかれる様にして

決まったらしい



こどもができたら

また違ってくるし

一度くらい結婚してみても

いいんじゃないって

私は軽く笑ってみた



彼は私をじっと見て

そうですねって笑った



歳を重ねるごとに

結婚ってハードルが高くなる気がする



結婚には

若気の至りや勢いや周りの騒音って

きっと必要



一人の方が自由に気楽に

生きていけると私も思うもの



だけど彼も

内心少しは嬉しいんじゃないのかなって



だって誰かに話したかったんだもの



相手がいない訳じゃないとか

既婚者として落ち着いた人という印象を

示したかったのかもしれないけど



きっときっと

うまくやれること

願ってるよ