心の模様

心の中の一つ一つを整理して、いつか素敵な部屋にしてみたい。

心残り

2009-05-20 | 思い
ざわざわとした
日常の喧噪の中で
ぽっかりと一カ所
異次元空間ができてしまったような


死を間際に控えた人が
走馬燈のように過去の想い出を
頭の中に駆けめぐらせるといわれるように


次から次へと
つい最近の出来事のように
過去へと遡り


そして私は若かりし頃の自分になって
本当にごめんなさいっと
頭を下げた


あなたの幸せだけを
ずっと今も変わらず願ってました


自分の言った言葉を
何度何度も心の中で反芻しているうち


心残りが
異次元空間とともに
消えてなくなっていくのを感じた

お父さん、お母さんへ

2009-05-17 | 思い
子どもの頃は
ただ恐ろしいだけだと思っていた父が
こんなにも愛情深い人だと
わかるようになったのは
いつの時からだったでしょう


子どもの頃は
笑顔を見せたことがなく怒ってばかりの母が
誰よりも働き者で博愛主義な人だと
わかるようになったのは
いつの時からだったでしょう


ねえ
私は本当に感謝しかないけれど
あなた方にとって
私は生まれてきて良かったと
思ってもらえる存在ですか?


もしもまた
生まれ変わるなんてことが
あるのなら


私はまた
お父さんとお母さんの
子どもとして生まれたいんです

夢が現実に変わる時

2009-05-11 | 思い
お元気ですか?


携帯メールを開いた途端
心臓が爆発するかという勢いで
胸の裏側が騒がしくなって


まさか、いたずらよねなんて震えながら
合言葉を述べてくださいといったことを
送信してみた


10年以上も前に終わった恋人だった
どういう伝を辿ったのか
どういうつもりなのか
わからなかったけれど


ただただ懐かしかった


どこか他人行儀な敬語の流れは
10年以上の空白の現れで


懐かしい顔を見せますから
逢いませんか?


私、歳を取ったから幻滅しますよ


僕も同じです
大丈夫、皺の1.2本は想定済みですから


ばか、足りない
たるみも忘れてる


なんて送信していたら
あの頃の光景がくっきりとしてきて
今とあの頃ではお互いに
全く違うはずだろうに
気分は時を越えてしまう


これは夢の続きだろうか


夢が現実に切り替わる時
何かが変わってしまうのだろうか