<金曜は本の紹介>
「体温を上げると健康になる(齋藤 真嗣)」の購入はコチラ
この本は、1972年生まれで日米欧のアンチエイジング専門医・認定医の資格をもつ齋藤 真嗣さんが、体温を上げると健康になるについて書かれた本です。
神様が定めた人間の体温は37℃で、低体温はさまざまな病気を招き、特にガン細胞は35℃台の低体温のときもっとも活発に増殖し、また体温が一度下がると免疫力は30%も低下するようです。
逆に体温が1度上昇すると、免疫力は500~600%増加するとのことです。
では体温を恒常的に上げるにはどうすればよいのかと言うと、筋肉を鍛え増やすこととのことです。
そのほか、以下のような健康のためのポイントなど盛りだくさんです。
・風邪と思ったら風呂に入って体を温めるのが大切(パンツ2枚履きも・・・)
・有酸素運動の前に無酸素運動を少しでも行うと効果的
・スロートレーニングが効果的
・子どもの背を伸ばすにはカルシウムだけでなく外で遊んで日光を浴びることが大切、トマト(ギャバ)を食べるのが大切
・鎮痛解熱剤・ステロイド剤・抗ガン剤は注意が必要
・22時頃寝て5時に起きるのがよい(本当は21時半に寝るのがベター)
・二度寝はするな
・電球をつけたまま寝てはいけない
・飲みものは白湯が最適
・りんごとにんじん等の生ジュースが朝ごはんには良い
・夕食後4時間空けて寝たほうが良い
・お風呂の温度は41℃が最適
とてもオススメな本です!
以下はこの本のポイント等です。
・体温が1度下がると免疫力は30%低下し、逆に体温が1度上がると目ね気力は500~600%もアップします。
・風邪をひいたときに発熱するのも、血行をよくするとともに酵素活性を高めることで、免疫力を高め、ウイルスを撃退しようとしているからなのです。ですから風邪のひきはじめにお風呂に入ることは、免疫システムがウイルスと戦いやすい環境を外から整えてあげることになるので、風邪が早く治るというわけです。
・鎮痛解熱剤のほとんどは、交感神経を高める性質をもっています。でも、リスクはそれだけではありません。この薬が危険なのは、文字通り体温を下げる薬だということです。解熱剤で熱を下げるということは、免疫システムの足を引っ張る裏切り行為であり、まさに本末転倒な行為なのです。
・ガンを発症する人には低体温の人が多く、また低体温だとガン細胞の増殖スピードが速くなるのです。
・体温を上げるメリットは免疫力を高めることだけではありません。なぜなら体温が恒常的にアップするということは、体温をつくりだすためにより多くのエネルギーを消費する体になるということなので、内臓脂肪の解消にも絶大な効果をもたらすからです。
・「体温アップ健康法」は大きく分けて、2つあります。1つは、1日1回、体温を1度上げる生活を送ることです。つまり、体を意図的に温めることを実践するのです。たとえば、朝起きてウォーキングをする、白湯を飲む、お風呂に入るなどです。ただ、もっと望ましいのは、もう1つの方法、つまり、1日1回、体温を一時的に上げるだけでなく、平熱が徐々に上がっていくような生活を送ることです。それは、筋肉を鍛えることです。
・体温が上がると血行がよくなります。血行がよくなるということは血流量が増えることになります。血流量が増えると、体を構成する細胞に十分な酸素と栄養が供給されるので、同じ運動量でも筋肉の修復がスムーズに行われ、筋肉が増えやすくなります。さらに、筋肉の場合と同じ理由で骨も丈夫になります。つまり、体温が一度上がると、それだけで骨粗しょう症の予防になるということです。また血流量が増えると、胃や腸など消化器系の臓器にもよい影響が出ます。具体的に言うと、胃腸が内容物を先に送るための蠕動運動が活発になるのです。蠕動運動が活発になると、腸の中で発生する硫化水素や活性酸素といった毒素が素早く排泄されるので、便秘の解消や大腸ガンの予防につながります。体温が上がると、体だけでなく同時に脳の血行もよくなるので、脳の活性化が進みます。とくに、「海馬」という記憶能力に関わる場所の血行がよくなると、記憶力低下や痴呆症の防止に効果があります。
・筋肉というのは、動かさないと驚くほど速いスピードで失われてしまいます。通常の生活をした場合の加齢による筋肉の減少率が年間1%ですから、寝たきり生活をすると、たった2日間で1年分の筋肉を失ってしまうということです。
・有酸素運動だけでは15~25分ぐらい運動しつづけないと脂肪燃焼が始まらないのが、事前に無酸素運動を行うと、有酸素運動を始めてからわずか5分~10分程度で脂肪燃焼の段階に入ることができるということです。
・距離は10メートルでも20メートルでも、短くていいので、とにかくゴールまで1秒でも早く到達するように全力でダッシュする。これでも神経経路は十分鍛えられます。
・理想的な筋肉トレーニングは3日に1回程度です。これだと、傷ついた筋肉細胞が休みの2日間に修復されるので、筋肉細胞にかかるストレスが最小限度で済みます。
・お勧めしたいのは、加圧トレーニングに近い効果をもちながら、家庭で一人でも安全に行える「スロートレーニング」です。文字通り非常にゆっくりとしたスピードで行う筋肉トレーニング法です。具体的にいうと、1回のスクワットを1分間ぐらい、時間をかけて行うのです。まず30秒ぐらいかけてゆっくり腰を落とし、また30秒ぐらいかけてゆっくりともとの位置に戻す。これを、呼吸の回数を減らし、できるだけ無酸素に近い状態で行うのです。
・筋トレ前にはアミノ酸を摂るのがよいと覚えておきましょう。食品で摂るならばバナナがお勧めです。食べるタイミングは、トレーニングを行う30分前が効果的です。たんぱく質は必ずトレーニング後10分以内に摂ってください。トレーニング後すぐに口にいれることを考えると、チーズなどは持ち運びもラクなのでお勧めです。この方法はどちらか1つだけでも効果はあります。もちろん両方やれば、さらに大きな効果がありますので、よりアグレッシブに筋肉を増強させたいという方は、ぜひ試してみてください。
・骨を丈夫にするには、カルシウムとビタミンDの豊富な食事をするとともに、戸外で陽を浴びながら運動をすることが必要なのです。陽に当たらなければビタミンDが活性化しないので、せっかくカルシウムの豊富な食事をしても骨は丈夫にはならないのです。
・熱中症対策でお勧めしたいのが、水の摂取に加えて「梅干し」と「バナナ」を摂っていただくことです。なぜならその欠乏が熱中症につながるナトリウムとカリウムを、効果的に補うことができるからです。梅干しはナトリウムを、バナナはカリウムを豊富に含みます。
・薬剤性ストレスによる病気にならないために、とくに気をつけていただきたいのは「鎮痛解熱剤」「ステロイド剤」「抗ガン剤」です。この3つの薬は、確実に交感神経を刺激するので、使用は必要最小限度にとどめることをお勧めします。
・もっとも理想的なのは、睡眠時間7時間から8時間の間で、目覚まし時計を使わずに自然に目覚めることといえます。
・一度自然に目が覚めたのに、そのままごろごろしているうちにまた眠ってしまう「二度寝」はしないように気をつけてください。二度寝は体によくありません。まとまった睡眠が取りにくいという人は、二度寝するのではなく、一度きちんと起きてから、午後に昼寝をすることをお勧めします。
・部屋を暗くして寝ることに加え、もう1つ、寝るときに必ず守っていただきたいとても大切なことがあります。それは、きちんと体を横たえて眠るということです。
・朝5時に起きるのがよく、睡眠時間は7時間以上ということが決まれば、就寝時間はおのずと22時と決まってきます。90分という睡眠のサイクルを考えると、本当は21時半にしたいところです。
・できるだけ冷たいものは飲まず、温かいものを飲むようふだんから心がけていただきたいと思います。温かい飲みものの中でもとくにお勧めなのが白湯です。不純物が入っていない白湯は、水以上に体に優しい飲みものといえます。
・朝のウォーキングを習慣化していただきたいということです。雨の日も風の日も、できるかぎり毎日30分間ウォーキングを行ってください。朝は一日の中でももっとも体温が低い時間帯です。そのときに30分間ウォーキングすると、個人差はありますが、だいたい0.7~1.0度体温が上昇します。こうして冷えた体を交感神経の高まりとともに、一気に高めておくと、その日一日の体調がとてもよくなります。ダイエットをしたいという人は、ウォーキングの前に3分から5分程度で十分なので、筋トレをするとさらに効果的です。この場合の筋トレは、毎日行うわけではありません。3日に1度程度で十分な効果があります。
・背骨は私たちの血液や免疫物質を作ってくれているとても大切な場所です。正しい姿勢は体だけでなく、健康も支えているということを、多くの方に知っていただきたいと思います。
・朝食のメニューは、これでなければならないということはありませんが、できるだけ新鮮なフルーツと野菜を摂っていただきたいと思います。私がお勧めしているのは、果物と野菜のミックスジュースです。野菜も果物も、そのとき手に入るフレッシュなものなら何でも結構です。大切なのは、毎日続けることです。ただ毎日必ず入れてほしいものもあります。それは「りんご」と「にんじん」です。リンゴは半個、にんじんは小さいものなら1本、大きなものなら半分程度入れてください。りんごとにんじんという組み合わせは、じつはアンチエイジングの世界では、高いデトックス効果と免疫力を高める効果があることで、注目を浴びている組み合わせなのです。
・食事についてもっとも気をつけていただきたいのは、夜寝る前の4時間は何も食べないようにしていただくということです。なぜなら、胃にものが残っているような状態で寝てしまうと、成長ホルモンが出なくなってしまうからです。
・ギャバには、ストレス緩和のほかにも成長ホルモンの分泌を促す効果もあるので、アンチエイジングの面からもトマトはお勧めの食品です。トマトのおかげで、私は身長も伸び、中学1年生まではクラスでもトップの身長を誇っていました。でも、残念なことに、トマトの供給が止まったのを境に、私の身長の伸びも悪くなり、そのまま身長は伸び悩んでしまいました。あのままトマトを食べていればと思うと、その点だけは残念です。
・理想の入浴温度は41度です。それ以上熱いのも、ぬるいのもお勧めできません。42度以上だと交感神経が刺激されてしまいますし、だからといってお湯の温度が低すぎると、今度は「体温を上げる」という本来の意味をなさなくなってしまいます。
<目次>
はじめに
第1章 体温を上げると病気は治る
体温が一度下がると免疫力は30%低下する
「風邪かな?」と思ったら風呂に入りなさい
微熱で解熱剤を使うのは本末転倒
体温が低いとガン細胞が元気になる
メタボが怖いのは「悪玉ホルモン」を生み出すから
男性の「朝立ち」は、女性の生理と同じくらい重要
体温が上がるだけで内臓脂肪の解消に絶大な効果がある
一日一回、体温を一度上げなさい
低体温は病気の元凶、高体温は健康の源
第2章 これが「体温アップ健康法」だ
体温が上がれば、すべてがうまくいく
なぜ50代を過ぎると病気になりやすくなるのか
筋肉量を増やせば、体温は自然と上がる
筋肉が減り、脂肪が増える「間違いだらけのダイエット」
筋肉は使わないとどんどん減っていく
有酸素運動は脂肪を減らし、無酸素運動は筋肉を鍛える
ダイエット効果が4倍になる成長ホルモン活用法
「冷え性」を治したければ、筋肉を鍛えなさい
筋肉の量を増やすより、筋肉の質を高めよ
ボケ防止に効くのは、脳トレよりも筋トレ
男性機能の回復にも、筋トレは効果的
筋トレは3日に1度、毎日するのは逆効果
私が「スロトレ」を勧める理由
筋トレ前にはバナナを、直後にはチーズを食べろ
朝食時に枝豆とタラコと梅干しを食べる
屋外で筋肉を鍛えると骨も丈夫になる
女性はもっと紫外線に当たりなさい
ゴルフ場にバナナと梅干しが置いてある理由
コアマッスルを鍛えると基礎代謝が20%アップする
第3章 ストレスが低体温人間をつくる
病気の始まりはストレスに関係している
早寝早起きが体にいいのはなぜだろう?
自律神経のバランスが崩れると低体温人間になる
鎮痛解熱剤とステロイド剤と抗ガン剤には注意せよ
子どもに炭酸飲料を飲ませすぎてはいけない
あなたは交感神経優位型か、副交感神経優位型か
ストレスを受けると細胞もダメージを受ける
ドロドロ血液の原因は低体温だった
老化防止には体温を上げるのが一番
第4章 低体温を防ぐ理想の生活習慣
体温アップ健康法が教える理想の一日
自然に目覚めたら、二度寝はするな!
電球をつけたまま寝てはいけない
睡眠薬の服用は、睡眠障害を悪化させるだけ
熟睡したければ、寝る前に体を温めなさい
時差ボケを防ぎたければ、機内食は食べるな!
夜10時に寝て、朝5時に起きる生活がベスト
飲みものは水を温めた白湯が一番いい
雨の日も風の日も毎朝30分、外を歩きなさい
「上を向いて歩こう」が世界中でヒットした理由
りんごとにんじんを入れた生ジュースを毎朝飲む
夕食後4時間空けなければ寝てはいけない
成長期の子どもにはトマトを食べさせなさい
お風呂の温度は必ず41度に設定する
神様が定めた人間の体温は37度
おわりに
面白かった本まとめ(2009年下半期)
<今日の独り言>
冬になって、かかとがカサカサになりすぎるので、思い切って皮膚科に行ってみました。幸いにも水虫ではないようで、薬をもらって朝晩しばらく塗っていると治ってきました。乾燥していたようです・・・。歳ですなぁ~^_^;)
「体温を上げると健康になる(齋藤 真嗣)」の購入はコチラ
この本は、1972年生まれで日米欧のアンチエイジング専門医・認定医の資格をもつ齋藤 真嗣さんが、体温を上げると健康になるについて書かれた本です。
神様が定めた人間の体温は37℃で、低体温はさまざまな病気を招き、特にガン細胞は35℃台の低体温のときもっとも活発に増殖し、また体温が一度下がると免疫力は30%も低下するようです。
逆に体温が1度上昇すると、免疫力は500~600%増加するとのことです。
では体温を恒常的に上げるにはどうすればよいのかと言うと、筋肉を鍛え増やすこととのことです。
そのほか、以下のような健康のためのポイントなど盛りだくさんです。
・風邪と思ったら風呂に入って体を温めるのが大切(パンツ2枚履きも・・・)
・有酸素運動の前に無酸素運動を少しでも行うと効果的
・スロートレーニングが効果的
・子どもの背を伸ばすにはカルシウムだけでなく外で遊んで日光を浴びることが大切、トマト(ギャバ)を食べるのが大切
・鎮痛解熱剤・ステロイド剤・抗ガン剤は注意が必要
・22時頃寝て5時に起きるのがよい(本当は21時半に寝るのがベター)
・二度寝はするな
・電球をつけたまま寝てはいけない
・飲みものは白湯が最適
・りんごとにんじん等の生ジュースが朝ごはんには良い
・夕食後4時間空けて寝たほうが良い
・お風呂の温度は41℃が最適
とてもオススメな本です!
以下はこの本のポイント等です。
・体温が1度下がると免疫力は30%低下し、逆に体温が1度上がると目ね気力は500~600%もアップします。
・風邪をひいたときに発熱するのも、血行をよくするとともに酵素活性を高めることで、免疫力を高め、ウイルスを撃退しようとしているからなのです。ですから風邪のひきはじめにお風呂に入ることは、免疫システムがウイルスと戦いやすい環境を外から整えてあげることになるので、風邪が早く治るというわけです。
・鎮痛解熱剤のほとんどは、交感神経を高める性質をもっています。でも、リスクはそれだけではありません。この薬が危険なのは、文字通り体温を下げる薬だということです。解熱剤で熱を下げるということは、免疫システムの足を引っ張る裏切り行為であり、まさに本末転倒な行為なのです。
・ガンを発症する人には低体温の人が多く、また低体温だとガン細胞の増殖スピードが速くなるのです。
・体温を上げるメリットは免疫力を高めることだけではありません。なぜなら体温が恒常的にアップするということは、体温をつくりだすためにより多くのエネルギーを消費する体になるということなので、内臓脂肪の解消にも絶大な効果をもたらすからです。
・「体温アップ健康法」は大きく分けて、2つあります。1つは、1日1回、体温を1度上げる生活を送ることです。つまり、体を意図的に温めることを実践するのです。たとえば、朝起きてウォーキングをする、白湯を飲む、お風呂に入るなどです。ただ、もっと望ましいのは、もう1つの方法、つまり、1日1回、体温を一時的に上げるだけでなく、平熱が徐々に上がっていくような生活を送ることです。それは、筋肉を鍛えることです。
・体温が上がると血行がよくなります。血行がよくなるということは血流量が増えることになります。血流量が増えると、体を構成する細胞に十分な酸素と栄養が供給されるので、同じ運動量でも筋肉の修復がスムーズに行われ、筋肉が増えやすくなります。さらに、筋肉の場合と同じ理由で骨も丈夫になります。つまり、体温が一度上がると、それだけで骨粗しょう症の予防になるということです。また血流量が増えると、胃や腸など消化器系の臓器にもよい影響が出ます。具体的に言うと、胃腸が内容物を先に送るための蠕動運動が活発になるのです。蠕動運動が活発になると、腸の中で発生する硫化水素や活性酸素といった毒素が素早く排泄されるので、便秘の解消や大腸ガンの予防につながります。体温が上がると、体だけでなく同時に脳の血行もよくなるので、脳の活性化が進みます。とくに、「海馬」という記憶能力に関わる場所の血行がよくなると、記憶力低下や痴呆症の防止に効果があります。
・筋肉というのは、動かさないと驚くほど速いスピードで失われてしまいます。通常の生活をした場合の加齢による筋肉の減少率が年間1%ですから、寝たきり生活をすると、たった2日間で1年分の筋肉を失ってしまうということです。
・有酸素運動だけでは15~25分ぐらい運動しつづけないと脂肪燃焼が始まらないのが、事前に無酸素運動を行うと、有酸素運動を始めてからわずか5分~10分程度で脂肪燃焼の段階に入ることができるということです。
・距離は10メートルでも20メートルでも、短くていいので、とにかくゴールまで1秒でも早く到達するように全力でダッシュする。これでも神経経路は十分鍛えられます。
・理想的な筋肉トレーニングは3日に1回程度です。これだと、傷ついた筋肉細胞が休みの2日間に修復されるので、筋肉細胞にかかるストレスが最小限度で済みます。
・お勧めしたいのは、加圧トレーニングに近い効果をもちながら、家庭で一人でも安全に行える「スロートレーニング」です。文字通り非常にゆっくりとしたスピードで行う筋肉トレーニング法です。具体的にいうと、1回のスクワットを1分間ぐらい、時間をかけて行うのです。まず30秒ぐらいかけてゆっくり腰を落とし、また30秒ぐらいかけてゆっくりともとの位置に戻す。これを、呼吸の回数を減らし、できるだけ無酸素に近い状態で行うのです。
・筋トレ前にはアミノ酸を摂るのがよいと覚えておきましょう。食品で摂るならばバナナがお勧めです。食べるタイミングは、トレーニングを行う30分前が効果的です。たんぱく質は必ずトレーニング後10分以内に摂ってください。トレーニング後すぐに口にいれることを考えると、チーズなどは持ち運びもラクなのでお勧めです。この方法はどちらか1つだけでも効果はあります。もちろん両方やれば、さらに大きな効果がありますので、よりアグレッシブに筋肉を増強させたいという方は、ぜひ試してみてください。
・骨を丈夫にするには、カルシウムとビタミンDの豊富な食事をするとともに、戸外で陽を浴びながら運動をすることが必要なのです。陽に当たらなければビタミンDが活性化しないので、せっかくカルシウムの豊富な食事をしても骨は丈夫にはならないのです。
・熱中症対策でお勧めしたいのが、水の摂取に加えて「梅干し」と「バナナ」を摂っていただくことです。なぜならその欠乏が熱中症につながるナトリウムとカリウムを、効果的に補うことができるからです。梅干しはナトリウムを、バナナはカリウムを豊富に含みます。
・薬剤性ストレスによる病気にならないために、とくに気をつけていただきたいのは「鎮痛解熱剤」「ステロイド剤」「抗ガン剤」です。この3つの薬は、確実に交感神経を刺激するので、使用は必要最小限度にとどめることをお勧めします。
・もっとも理想的なのは、睡眠時間7時間から8時間の間で、目覚まし時計を使わずに自然に目覚めることといえます。
・一度自然に目が覚めたのに、そのままごろごろしているうちにまた眠ってしまう「二度寝」はしないように気をつけてください。二度寝は体によくありません。まとまった睡眠が取りにくいという人は、二度寝するのではなく、一度きちんと起きてから、午後に昼寝をすることをお勧めします。
・部屋を暗くして寝ることに加え、もう1つ、寝るときに必ず守っていただきたいとても大切なことがあります。それは、きちんと体を横たえて眠るということです。
・朝5時に起きるのがよく、睡眠時間は7時間以上ということが決まれば、就寝時間はおのずと22時と決まってきます。90分という睡眠のサイクルを考えると、本当は21時半にしたいところです。
・できるだけ冷たいものは飲まず、温かいものを飲むようふだんから心がけていただきたいと思います。温かい飲みものの中でもとくにお勧めなのが白湯です。不純物が入っていない白湯は、水以上に体に優しい飲みものといえます。
・朝のウォーキングを習慣化していただきたいということです。雨の日も風の日も、できるかぎり毎日30分間ウォーキングを行ってください。朝は一日の中でももっとも体温が低い時間帯です。そのときに30分間ウォーキングすると、個人差はありますが、だいたい0.7~1.0度体温が上昇します。こうして冷えた体を交感神経の高まりとともに、一気に高めておくと、その日一日の体調がとてもよくなります。ダイエットをしたいという人は、ウォーキングの前に3分から5分程度で十分なので、筋トレをするとさらに効果的です。この場合の筋トレは、毎日行うわけではありません。3日に1度程度で十分な効果があります。
・背骨は私たちの血液や免疫物質を作ってくれているとても大切な場所です。正しい姿勢は体だけでなく、健康も支えているということを、多くの方に知っていただきたいと思います。
・朝食のメニューは、これでなければならないということはありませんが、できるだけ新鮮なフルーツと野菜を摂っていただきたいと思います。私がお勧めしているのは、果物と野菜のミックスジュースです。野菜も果物も、そのとき手に入るフレッシュなものなら何でも結構です。大切なのは、毎日続けることです。ただ毎日必ず入れてほしいものもあります。それは「りんご」と「にんじん」です。リンゴは半個、にんじんは小さいものなら1本、大きなものなら半分程度入れてください。りんごとにんじんという組み合わせは、じつはアンチエイジングの世界では、高いデトックス効果と免疫力を高める効果があることで、注目を浴びている組み合わせなのです。
・食事についてもっとも気をつけていただきたいのは、夜寝る前の4時間は何も食べないようにしていただくということです。なぜなら、胃にものが残っているような状態で寝てしまうと、成長ホルモンが出なくなってしまうからです。
・ギャバには、ストレス緩和のほかにも成長ホルモンの分泌を促す効果もあるので、アンチエイジングの面からもトマトはお勧めの食品です。トマトのおかげで、私は身長も伸び、中学1年生まではクラスでもトップの身長を誇っていました。でも、残念なことに、トマトの供給が止まったのを境に、私の身長の伸びも悪くなり、そのまま身長は伸び悩んでしまいました。あのままトマトを食べていればと思うと、その点だけは残念です。
・理想の入浴温度は41度です。それ以上熱いのも、ぬるいのもお勧めできません。42度以上だと交感神経が刺激されてしまいますし、だからといってお湯の温度が低すぎると、今度は「体温を上げる」という本来の意味をなさなくなってしまいます。
<目次>
はじめに
第1章 体温を上げると病気は治る
体温が一度下がると免疫力は30%低下する
「風邪かな?」と思ったら風呂に入りなさい
微熱で解熱剤を使うのは本末転倒
体温が低いとガン細胞が元気になる
メタボが怖いのは「悪玉ホルモン」を生み出すから
男性の「朝立ち」は、女性の生理と同じくらい重要
体温が上がるだけで内臓脂肪の解消に絶大な効果がある
一日一回、体温を一度上げなさい
低体温は病気の元凶、高体温は健康の源
第2章 これが「体温アップ健康法」だ
体温が上がれば、すべてがうまくいく
なぜ50代を過ぎると病気になりやすくなるのか
筋肉量を増やせば、体温は自然と上がる
筋肉が減り、脂肪が増える「間違いだらけのダイエット」
筋肉は使わないとどんどん減っていく
有酸素運動は脂肪を減らし、無酸素運動は筋肉を鍛える
ダイエット効果が4倍になる成長ホルモン活用法
「冷え性」を治したければ、筋肉を鍛えなさい
筋肉の量を増やすより、筋肉の質を高めよ
ボケ防止に効くのは、脳トレよりも筋トレ
男性機能の回復にも、筋トレは効果的
筋トレは3日に1度、毎日するのは逆効果
私が「スロトレ」を勧める理由
筋トレ前にはバナナを、直後にはチーズを食べろ
朝食時に枝豆とタラコと梅干しを食べる
屋外で筋肉を鍛えると骨も丈夫になる
女性はもっと紫外線に当たりなさい
ゴルフ場にバナナと梅干しが置いてある理由
コアマッスルを鍛えると基礎代謝が20%アップする
第3章 ストレスが低体温人間をつくる
病気の始まりはストレスに関係している
早寝早起きが体にいいのはなぜだろう?
自律神経のバランスが崩れると低体温人間になる
鎮痛解熱剤とステロイド剤と抗ガン剤には注意せよ
子どもに炭酸飲料を飲ませすぎてはいけない
あなたは交感神経優位型か、副交感神経優位型か
ストレスを受けると細胞もダメージを受ける
ドロドロ血液の原因は低体温だった
老化防止には体温を上げるのが一番
第4章 低体温を防ぐ理想の生活習慣
体温アップ健康法が教える理想の一日
自然に目覚めたら、二度寝はするな!
電球をつけたまま寝てはいけない
睡眠薬の服用は、睡眠障害を悪化させるだけ
熟睡したければ、寝る前に体を温めなさい
時差ボケを防ぎたければ、機内食は食べるな!
夜10時に寝て、朝5時に起きる生活がベスト
飲みものは水を温めた白湯が一番いい
雨の日も風の日も毎朝30分、外を歩きなさい
「上を向いて歩こう」が世界中でヒットした理由
りんごとにんじんを入れた生ジュースを毎朝飲む
夕食後4時間空けなければ寝てはいけない
成長期の子どもにはトマトを食べさせなさい
お風呂の温度は必ず41度に設定する
神様が定めた人間の体温は37度
おわりに
面白かった本まとめ(2009年下半期)
<今日の独り言>
冬になって、かかとがカサカサになりすぎるので、思い切って皮膚科に行ってみました。幸いにも水虫ではないようで、薬をもらって朝晩しばらく塗っていると治ってきました。乾燥していたようです・・・。歳ですなぁ~^_^;)