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「脳からストレスを消す技術(有田秀穂)」という本はオススメ!

2011年01月21日 01時00分00秒 | 
<金曜は本の紹介>

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「脳からストレスを消す技術(有田秀穂)」という本は、東邦大学医学部統合生理学教授でセロトニン研究の第一人者である有田秀穂さんが著者で、規則正しい生活で太陽の光を浴びたりリズム運動をすることによってストレスを受け流す体質をつくることや、涙を流すことで溜まっていたストレスを一気に解消する方法などについて、分かりやすく具体的に書かれた本です。

確かに、太陽の光の元での昼寝やウォーキング等のリズム運動、映画などで涙を流すとストレス解消を実感しますね。


 特にストレスに悩んでいる方やうつ病の方にはオススメな本だと思います。

また、脳に関する子育てのアドバイスについても随所にあり、乳児を持つママやもうすぐママの方にもとてもオススメな本です!

 赤ちゃんには抱っこが必要ということが改めて分かりました。

 とてもオススメな本です!


以下はこの本のポイント等です。

・どんなに頑張っても、人はストレスに打ち勝つことはできない。これが6年間苦行を積んだお釈さまの結論だったのです。ただ、お釈迦さまのすばらしいところは、それだけでは決して終らなかったことです。実はこのとき、お釈迦さまはもう一つ、とても大切なことを悟ります。それは、どんな「苦=ストレス」も永遠には続かないということでした。仏教でいう「諸行無常」ですね。すべてのものは変化し変わらぬこもは何もない、というのは、ストレスにも当てはまるのです。いずれ消えてしまうものなら、無理にそれと戦うのではなく、ストレスにじっと寄り添って消えるのを待とう。これがお釈迦さまの到達した境地でした。

・ストレスを受けたときに、しっかりと対応できる人と押しつぶされてしまう人がいますが、その最も大きな違いは、「ストレスには勝てない」と気づくこと、たったそれだけなのです。そして、それに気づいた人こそ、ストレスを「受け流す」ことのできる人となるのです。

・調べてみると、ストレスが加わってから死に至るまでの間に、実験の種類にかかわらず、すべてのラット体に、「胃潰瘍」「胸腺・リンパ腺の萎縮による免疫力の低下」「副腎皮質の肥大」というまったく同じ3つの反応が生じていたことがわかりました。これが後に「セリエのストレス3兆候」としてまとめらえる、生体がストレスを受けたときに生じるストレス反応です。この3兆候は、人間においてもまったく同じことが起きることがわかっています。よくストレスで胃潰瘍になるといわれますが、ストレスが続けばどんな健康的な人でもそうなるのです。

・人間ならではのストレスとは、いったいどのようなものがあるのでしょうか。私は特徴的なものとして次の二つがあると考えています。
 ①快が得られなくなることによって生じるストレス
 ②自分が相手のためにと思ってしていることが、正当に評価されないことによって生じるストレス

・幼稚園前後の小さな子供は、周りの人のまねをよくします。兄弟のいる子ならお姉ちゃんやお兄ちゃんのまね、いない子はお母さんやお父さん、あるいは幼稚園の先生など身近な人のまねをします。あれは、相手の行動や言葉をまねること、つまり同じ行動や言動をすることによって、その人がどうしてそういう行動をとるのか、なぜそう言ったのか、そのときの「心」を体験し、学んでいるのです。ですから、「まね」というのは、脳の発達においてとても大切な訓練なのです。子供は人まねを何度も繰り返すことで、前頭前野を発達させていきます。そして、この他人の「まね」をするという行為は、他者の心を理解すると同時に、他者と自分の違いを脳にインプットしていく行為でもあるのです。

・お母さんは忙しく、他に子守をしてくれる人もいないので、ついつい家事をする間、子供に「おとなしくテレビ見てね」とテレビに子守をさせてしまいがちです。その気持ちはよくわかります。でもテレビは、子供がいくら話しかけても笑いかけても、何の反応も示しません。一方通行でコミュニケーションがまったく成立しないのです。テレビをよく見る子供はテレビに出てくる人のまねをしますが、相手の反応がないので、直接他人のまねをするのと比べると、脳の中で起きていることはどうしても違ってしまいます。コミュニケーションが成立しないので、相手の反応を見て軌道修正をし、正しい理解に到達するという大切なステップが抜け落ちてしまうのです。

・ではどうすれば前頭前野の血流を増やすことができるのでしょう。おもしろいことに、前頭前野の血流をよくするのは、実は運動なのです。運動といっても、筋肉を鍛えるためのような激しい運動ではありません。ウォーキングなど、一定のリズムを刻む「リズム運動」が、前頭前野の血流をよくしてくれるのです。

・いじめをする子供は、表情からその人の感情を読み取ることが、圧倒的に下手なのです。怒っている顔が無表情に見えたり、笑っている顔が相手をバカにしている顔に見えたりしてしまうのです。いじめをする子供に、「どうして相手が嫌がっているのにやめないの?」と聞くと、「嫌がっているとは思わなかった」と答えることがよくありますが、それは本当だったのです。

・今、増加しているうつ病は、不規則な生活やコンピュータ漬けの生活など、現代生活特有の問題に起因しています。つまり、うつ病は生活習慣病と考えられるのです。しかし、生活習慣病であるということは、生活習慣を改善しさえすれば病気はちゃんと回復するということでもあるのです。

・みなさんは「冬季うつ病」という病気をご存知でしょうか?文字通り冬になると発病するうつ病なのですが、これは北欧など、冬に極端に日照時間が短くなる地域に多く見られる病気です。この治療には、冬でも比較的日照時間が長く暖かな地域への転地療法が効果的です。たとえば、北欧で冬季うつ病になった人を、南イタリアの太陽が燦々と輝くところへ連れていくのです。すると、それだけでこの病気は回復してしまいます。それは、この病気の原因が「日照不足」にあるからです。私達の生命活動には、私たちが思っている以上に太陽光が密接に関係しています。

・冬になると、どうも気持ちが落ち込みやすいという人や、雨や曇りが続くと気分がうつうつとしてくるという人は多いと思いますが、これは日照不足からセロトニン神経の機能が低下し、その結果、脳内のセロトニン濃度が低くなったことによって軽いうつ状態が生じているのです。

・メラトニンの豊富な睡眠をとるために心がけていただきたいのは、まずは日中に太陽の光やリズム運動によってしっかりとセロトニン神経を活性化させておくこと。そしてもう一つ。夜、太陽が沈んでいる間に睡眠をとるということです。徹夜で仕事をして朝になってから寝る人がいますが、これはメラトニンの分泌を考えるなら、最悪の睡眠です。なぜなら、太陽が昇ってからではいくら寝てもメラトニンは分泌されないからです。つまり、体の疲れはとれるかもしれませんが、アンチエイジングの効果はまったくないということです。ですから、深夜勤務があり不規則な生活を余儀なくされている人や、徹夜仕事が続いている人は、手入れをしても肌荒れがなかなか治らないという人が多いのです。

・リズム運動は、成長に伴いさらにその種類を増やしていきます。ウォーキング、ジョギンング、マラソン、サイクリング、水泳、エアロビクス、スクワット、ダンス等々。リズム運動は一定のリズムを身体が刻みさえすればよいのですから、激しさは必要ありません。腹式呼吸も立派なリズム運動です。ちょっとユニークなものとしては、ガムをかむことや、太鼓を叩くことも一定のリズムで行えば、リズム運動となり、ちゃんとセロトニン神経を活性化できるのです。

・リズム運動は、最低5分間行えば、脳の中でセロトニン神経が活性化し、セロトニンの放出量が増えることがわかっています。

・あまりだらだら歩いてはいけません。セロトニン神経を活性化させるためには、時速5~6キロ程度のスピードで、20~30分程度のウォーキングを行うのがいいでしょう。このとき、腹筋呼吸を併用すると、効果はさらに上がります。

・涙を流すことは、単に①ストレスを軽減させるだけでなく、②自律神経のバランスを整え、さらに③免疫システムを活性化させるという3つの効果で「身体的ストレス経路」を抑制することになるのです。免疫を活性化させるというと、最近は「笑い」にその効果があることが注目され、医療の現場でも「笑い」を取り入れているところが増えてきています。「笑い」と「泣き」は、正反対のことのように思われていますが、大笑いすると涙がこぼれることからもわかるように、実はこの2つは、脳の働きでみると、非常に似ているのです。

・セロトニントレーニングは毎日することが重要でしたが、号泣はとても効果が大きいので毎日する必要はありません。週に1回号泣できれば共感脳は十分に潤います。

・涙を流すのは朝よりも夜の方が適していると言いましたが、同様に、月曜日よりは週末の方が効果は高いといえます。溜まった1週間分のストレスを涙とともに洗い流せば、スッキリとした脳で休日を迎えることができます。それはきっと新しい一週間を乗り切る鋭気を養ってくれることでしょう。

・昔も、お金のため、生活のために働いている人はたくさんいました。でもそこには、誰かのためという「人」が必ず存在していました。自分が働くのは、自分と自分の大切な人々が楽しく生活するために必要なお金を得るため、だったのです。今、多くの人が夢をもてなくなっているのは、「人との関係」を手放してしまったからだと私は思います。人々が失ったのは、「夢」や「希望」ではなく、本当は「人との関係」だったということです。自分にとっての一番の報酬が「愛する人の笑顔」であれば、自殺する人などいないはずです。

・悪循環が進み、うつ病や引きこもりになってしまった人も、治していくプロセスで必要なのは、身近な人から少しずつ「触れあい」を持つことです。まずは家族。それができるようになったら友達、そして周囲の人たち。ちょうど子供が共感脳を育てていく過程をもう一度なぞるようにして他者の中に自分をさらしていくと、共感脳が少しずつ鍛え直されていきます。このとき、リズム運動などセロトニントレーニングをしながら人と接触していくことができれば、共感脳の回復はさらに加速します。時間はかかるかもしれませんが、うつや引きこもりから立ち直るには、セロトニントレーニングと人との触れあい、この2つを地道に続けていくのが、最もよい方法なのです。

・赤ちゃんは、おっぱいを飲みながら、母親の呼吸を感じ、皮膚の触感や匂いを嗅ぎ、声のトーンから心の状態を感じ取ります。そうしてこうしたノンバーバルコミュニケーションが、脳の中でも最も人間らしい脳、共感脳を刺激し発育させていくのです。つまり、子供が母親に抱かれているということは、ある意味、ノンバーバルコミュニケーションによって、共感脳を発達させる大切な時間だといえるのです。

・共感脳を充分に発達させるためには、3歳までの子供は母親から引き離してはいけません。そして、できるだけスキンシップを重ねることです。おんぶして抱っこして、優しくトントントンと触れてあげる。お母さんと子供が接していれば、自然と行われるそうした何気ない仕草が、実は共感脳を育ててくれているのです。

・社会のIT化に対する反動か、最近人気が上がってきている職業があります。それが、介護の仕事です。これだけは、人と人が直接かかわらなければ絶対にできない仕事です。そんな、介護をしている人に聞くと、「自分の仕事は人のためになる」という実感を持ち、それが意欲につながっていることがとてもよくわかります。おそらく介護を志す人は、無意識のうちに、「人との直接的なかかわり」を通じて自分が認められることを求めているのでしょう。

・本当の共感には「自分」も「他者」も存在しません。ただ、同じ感情を共有した状態、それが共感だからです。お釈迦さまが言う「特定の人ではなくみんな等しく」、そして「他者と同じ苦しみを味わうとき」というのは、自他を取り払った純粋な共感を意味しているのです。お釈迦さまは、こうした「共感」にたどり着いたとき、その思いは「人を癒さずにはいられない救済の思いになって働く」と言います。共感脳を激しく振るわせたとき、なぜ心から癒されるかの答えがここにあるように思います。


<目次>
はじめに
第1章 ストレスはすべて「脳」が感じている
 成功への第一歩はストレスに「負ける」こと
 海底300mでのストレス体験
 どうしてラットは抵抗せずに、死を選ぶのか
 心と体では、ストレスの「経路」が違う?
 動物だって「うつ」になる!
 人間の2大ストレスは「依存症」と「逆恨み」
 どうしてほめてくれないの・・・・・?
 キレる人は、なぜ朝よりも夜の方が多いのか
 ストレスに対抗する「秘密兵器」は一つじゃない!
 「脳の発達」がストレスの始まりだった
第2章 人生の質を決定づける「3つの脳」
 「心の場所」は、脳の中に”2か所”ある
 前頭前野を失うと人はどうなるのか
 まねがつくり出す、人の心を読みとる能力
 「ゲーム脳」はなぜ悪者になったのか
 「がまんできる子ども」と「がまんできない大人」の違い
 理性のカギを握る「共感脳」
 人間らしさは「3つの脳」で構成されている!
 「学習脳」-快感を操る「ドーパミン神経」
 「仕事脳」-危機管理センター「ノルアドレナリン神経」
 「共感脳」-脳の指揮者「セロトニン神経」
 「3つのストレス」は前頭前野とつながっていた!
第3章 1日5分でできるセロトニントレーニング
 脳を動かす「クールな覚醒」
 心身を健康にする「5つの働き」とは
 セロトニン神経とストレスのパラドックスなかん系
 なぜセロトニンン不足はうつ病を招くのか
 セロトニン神経を鍛えれば「遺伝子」が変わる!
 すべては最初の「3ヶ月」で決まる
 「冬季うつ病」の治療法とは
 本当に「規則正しい生活」とは?
 「不眠症」はセロトニンで解消できる!
 「ちょっとした工夫」でリズム運動を習慣化する方法
 リズム運動の効果を「最大」まで高めるコツ
 「できる人」はみんなセロトニン神経の達人だった!
第4章 どうして涙を流すとスッキリするのか
 ストレスは「涙」の力で解消できる!
 私たちの目から流れる「3つの涙」とは
 「情動の涙」には「スイッチング効果」が表れる
 涙によってストレスが解消するメカニズム
 ストレスを「解消する涙」とストレスを「増やす涙」の違い
 ストレス解消には「笑い」よりも「涙」だ
 古田敦也選手が流した吸う粒の涙
 人前で見せていい涙、見せない方がいい涙
 泣ける一作で「週末号泣」を!
 なぜ男性より女性の方が泣きやすいのか
 号泣の相乗効果
第5章 最大の癒しは共感脳が与えてくれる
 夢を恐れる若者たち
 自分にとっての「報酬」とは何か
 人との触れあいが、トラウマ、うつ、引きこもりの心を癒す
 脳の成長も「三つ子の魂百まで」
 「母子分離」のストレスは母親にも及ぶ
 離れる「IT業界」と集まる「介護業界」
 脳からみた「3つの癒し」
 すべては脳でつながっている
 お釈迦さまのたどり着いた「慈悲」の意味とは
 人を癒すと自分はもっと癒される
あとがき

面白かった本まとめ(2010年下半期)


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