<金曜は本の紹介>
「天文台へ行こう(古在由秀)」の購入はコチラ
この本は主に天文台について書かれた本ですが、ハワイに天文台が多い理由、日本国内の身近な天文台、天文台の歴史、世界の国立天文台、望遠鏡の仕組み、天文台で見る天体、恒星や星雲等について分かりやすく、詳しく書かれた本です。
初心者にも分かりやすく書かれた本なので、とてもオススメです!!私も天文台へ行ってみたいと思います。
以下は、この本のポイントなどです。
・ふつうの望遠鏡では、見る天体の方向によって、目の位置を変えなくてはいけません。天頂に近い天体では、目を真上に向けなければならないことがあります。また、地平線に近い天体を見るときは、望遠鏡の筒が水平になり、のぞきこむ位置が高くなるので、踏み台などを使わなければならなくなります。しかし、ぐんま天文台では、特別な仕掛けを使い、車いすの人でも、座ったまま望遠鏡で天体を見ることができるようにしてあります。
・東京の上野公園にある国立科学博物館のように、駅から近い場所で、一週おきですが、夜の観望ができる望遠鏡を持っているところもあります。しかし、ある程度大きな望遠鏡を設置しようとすると、空の暗い場所を選びたくなるのです。この点では、空の明るさとは関係ないプラネタリウムは、交通の便のよい場所に置けます。なお、ハワイのすばる望遠鏡の本体は、ヒロ市にある天文台の本部に予約すれば、昼間の決められた時間に、建物の中に入って見学することができます。
・ハワイのすばる望遠鏡は、日本の国立天文台に所属し、本部は東京都三鷹市にあります。そのほかに岡山県には口径188cmの反射望遠鏡を持つ岡山天体物理観測所、岐阜県と長野県の県境には乗鞍コロナ観測所、長野県には野辺山太陽電波観測所、野辺山宇宙電波観測所、岩手県には水沢観測所があります。
・国立天文台には「天文情報公開センター」があり、国立天文台のホームページをつくったり、天文学についての質問に答えたりしています。三鷹の天文台の本部と野辺山宇宙電波観測所は、ふだんから一般の人に公開されています。ともに見学通路があり、展示室も用意されています。また、1年に1回、特別公開日があり、展示も充実され、職員も総出で来館者に対応します。三鷹の天文台には、口径50cmの望遠鏡がありいます。これを使って、特別公開日の夜と、隔週、金曜日か土曜日の夜に観望会もあります。なお、岡山天体物理観測所、水沢観測所でも、年1回の公開日があります。
・ハワイのすばる望遠鏡の土地賃借料は、1年に1米ドル。日本円にして100円あまりと、とても安いのですが、地主のハワイ大学に、観測時間の15%を渡さなければなりません。その観測時間の割り当ては、ハワイ大学でしています。そこで、ハワイ大学の研究者と協力して、すばる望遠鏡を使っている日本時もいます。カナリア諸島にあるヨーロッパ各国の望遠鏡も、観測時間の20%をスペイン側に渡さなければなりません。
・1等星と6等星の明るさには、100倍の違いがあります。しかも、1等、2等、3等という明るさの差が一定なのでなく、比が一定ということになります。そこで、一等の違いは、明るさでほぼ2.5倍の違いとなります。明るさが一等の差のある星からの、目に入る光の強さが、2.5倍ほど違うのです。今では5等差のある星の明るさの比は正確に100倍として、星の明るさをくわしく調べ、1.2等星とか、3.4等星とか、明るさが少数で表されるようになりました。すると、3.5等星は1.0等星の10分の1の明るさということになります。
・インターネットで公共天文台についての情報を得るには、検索などをして「公共天文台」という項目を探し、そこでリストアップされている天文台のホームページのアドレスを探りましょう。次には月刊の天文雑誌で探すことです。たとえば誠文堂新光社発行の「天文ガイド」には、「全国・天文イベント情報」という欄があり、100ほどの情報がのっています。このなかには、天文についての講演会、研究会、プラネタリウムが含まれており、連絡先の電話やファックスの番号ものっています。
<目次>
はじめに
第1章 ハワイにできた天文台
すばる望遠鏡の開所式/星の瞬かない場所/ハワイよいとこ、一度はおいで/ハワイ諸島の成り立ち/雲の上のマウナケア/心はずむ思い/日本にも世界一流の観測装置を
第2章 だれでも利用できる天文台
県立ぐんま天文台/観望に便利な望遠鏡/占有利用もできる/昼間も利用できる/交通の便と天文台
第3章 天文台の歴史
中国から来た天文学/江戸時代の天文台/蕃所調所
第4章 世界の国立天文台
日本の国立天文台/国立天文台の前身/グリニッジ天文台/パリ天文台/アメリカの天文台/ヨーロッパ南天天文台/カナリア諸島の天文台/国際天文台
第5章 望遠鏡のしくみとさまざまな望遠鏡
望遠鏡の基礎知識/レンズの原理/レンズの明るさ/屈折望遠鏡/鏡での反射/反射望遠鏡/どちらを選ぶか/焦点を動かさない仕掛け/赤道儀/経緯台/案内望遠鏡/写真からCCDへ/光も電磁波/エックス線望遠鏡/電波干渉計/野辺山電波観測所/ALMA計画/インターネット天文台
第6章 天文台でどんな天体が見られるか
望遠鏡の効用と星の色/月/月面の模様/惑星の公転運動/惑星の大きさ/地球より内側の惑星の動き/地球より外側の惑星の動き/惑星や衛星の見え方/小惑星/彗星/流星/人工衛星/占星術
第7章 恒星や星雲
星の名前/星の明るさ/星までの距離/星のスペクトル型/表面温度/星の見かけの動き/太陽の動き/目立つ星/分光連星/食連星/見分けられる連星/星図と星表/星の誕生と若い星/死に絶えた星/銀河/メシエ天体
第8章 天文台をフル活用
公共天文台/公共天文台の環境/公共天文台を探す/プラネタリウム/仮想天文台
第9章 天文学を学ぶ
学校で習う天文学/天文学を専攻するには/大学院で学ぶ/天文で職を得るには
おわりに
面白かった本まとめ(2009年上半期)
<今日の独り言>
5歳の息子と川遊びしたのですが、思い切って川の中に飛び込みました。かなり冷たかったのですが、むっちゃ気持ちい~い!!沐浴って気持ちよいんですね!!
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この本は主に天文台について書かれた本ですが、ハワイに天文台が多い理由、日本国内の身近な天文台、天文台の歴史、世界の国立天文台、望遠鏡の仕組み、天文台で見る天体、恒星や星雲等について分かりやすく、詳しく書かれた本です。
初心者にも分かりやすく書かれた本なので、とてもオススメです!!私も天文台へ行ってみたいと思います。
以下は、この本のポイントなどです。
・ふつうの望遠鏡では、見る天体の方向によって、目の位置を変えなくてはいけません。天頂に近い天体では、目を真上に向けなければならないことがあります。また、地平線に近い天体を見るときは、望遠鏡の筒が水平になり、のぞきこむ位置が高くなるので、踏み台などを使わなければならなくなります。しかし、ぐんま天文台では、特別な仕掛けを使い、車いすの人でも、座ったまま望遠鏡で天体を見ることができるようにしてあります。
・東京の上野公園にある国立科学博物館のように、駅から近い場所で、一週おきですが、夜の観望ができる望遠鏡を持っているところもあります。しかし、ある程度大きな望遠鏡を設置しようとすると、空の暗い場所を選びたくなるのです。この点では、空の明るさとは関係ないプラネタリウムは、交通の便のよい場所に置けます。なお、ハワイのすばる望遠鏡の本体は、ヒロ市にある天文台の本部に予約すれば、昼間の決められた時間に、建物の中に入って見学することができます。
・ハワイのすばる望遠鏡は、日本の国立天文台に所属し、本部は東京都三鷹市にあります。そのほかに岡山県には口径188cmの反射望遠鏡を持つ岡山天体物理観測所、岐阜県と長野県の県境には乗鞍コロナ観測所、長野県には野辺山太陽電波観測所、野辺山宇宙電波観測所、岩手県には水沢観測所があります。
・国立天文台には「天文情報公開センター」があり、国立天文台のホームページをつくったり、天文学についての質問に答えたりしています。三鷹の天文台の本部と野辺山宇宙電波観測所は、ふだんから一般の人に公開されています。ともに見学通路があり、展示室も用意されています。また、1年に1回、特別公開日があり、展示も充実され、職員も総出で来館者に対応します。三鷹の天文台には、口径50cmの望遠鏡がありいます。これを使って、特別公開日の夜と、隔週、金曜日か土曜日の夜に観望会もあります。なお、岡山天体物理観測所、水沢観測所でも、年1回の公開日があります。
・ハワイのすばる望遠鏡の土地賃借料は、1年に1米ドル。日本円にして100円あまりと、とても安いのですが、地主のハワイ大学に、観測時間の15%を渡さなければなりません。その観測時間の割り当ては、ハワイ大学でしています。そこで、ハワイ大学の研究者と協力して、すばる望遠鏡を使っている日本時もいます。カナリア諸島にあるヨーロッパ各国の望遠鏡も、観測時間の20%をスペイン側に渡さなければなりません。
・1等星と6等星の明るさには、100倍の違いがあります。しかも、1等、2等、3等という明るさの差が一定なのでなく、比が一定ということになります。そこで、一等の違いは、明るさでほぼ2.5倍の違いとなります。明るさが一等の差のある星からの、目に入る光の強さが、2.5倍ほど違うのです。今では5等差のある星の明るさの比は正確に100倍として、星の明るさをくわしく調べ、1.2等星とか、3.4等星とか、明るさが少数で表されるようになりました。すると、3.5等星は1.0等星の10分の1の明るさということになります。
・インターネットで公共天文台についての情報を得るには、検索などをして「公共天文台」という項目を探し、そこでリストアップされている天文台のホームページのアドレスを探りましょう。次には月刊の天文雑誌で探すことです。たとえば誠文堂新光社発行の「天文ガイド」には、「全国・天文イベント情報」という欄があり、100ほどの情報がのっています。このなかには、天文についての講演会、研究会、プラネタリウムが含まれており、連絡先の電話やファックスの番号ものっています。
<目次>
はじめに
第1章 ハワイにできた天文台
すばる望遠鏡の開所式/星の瞬かない場所/ハワイよいとこ、一度はおいで/ハワイ諸島の成り立ち/雲の上のマウナケア/心はずむ思い/日本にも世界一流の観測装置を
第2章 だれでも利用できる天文台
県立ぐんま天文台/観望に便利な望遠鏡/占有利用もできる/昼間も利用できる/交通の便と天文台
第3章 天文台の歴史
中国から来た天文学/江戸時代の天文台/蕃所調所
第4章 世界の国立天文台
日本の国立天文台/国立天文台の前身/グリニッジ天文台/パリ天文台/アメリカの天文台/ヨーロッパ南天天文台/カナリア諸島の天文台/国際天文台
第5章 望遠鏡のしくみとさまざまな望遠鏡
望遠鏡の基礎知識/レンズの原理/レンズの明るさ/屈折望遠鏡/鏡での反射/反射望遠鏡/どちらを選ぶか/焦点を動かさない仕掛け/赤道儀/経緯台/案内望遠鏡/写真からCCDへ/光も電磁波/エックス線望遠鏡/電波干渉計/野辺山電波観測所/ALMA計画/インターネット天文台
第6章 天文台でどんな天体が見られるか
望遠鏡の効用と星の色/月/月面の模様/惑星の公転運動/惑星の大きさ/地球より内側の惑星の動き/地球より外側の惑星の動き/惑星や衛星の見え方/小惑星/彗星/流星/人工衛星/占星術
第7章 恒星や星雲
星の名前/星の明るさ/星までの距離/星のスペクトル型/表面温度/星の見かけの動き/太陽の動き/目立つ星/分光連星/食連星/見分けられる連星/星図と星表/星の誕生と若い星/死に絶えた星/銀河/メシエ天体
第8章 天文台をフル活用
公共天文台/公共天文台の環境/公共天文台を探す/プラネタリウム/仮想天文台
第9章 天文学を学ぶ
学校で習う天文学/天文学を専攻するには/大学院で学ぶ/天文で職を得るには
おわりに
面白かった本まとめ(2009年上半期)
<今日の独り言>
5歳の息子と川遊びしたのですが、思い切って川の中に飛び込みました。かなり冷たかったのですが、むっちゃ気持ちい~い!!沐浴って気持ちよいんですね!!