現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

水道の蛇口が二つあったら

2012-08-13 10:30:20 | 社会問題
「生命保険」のテキストで最初に出てくるのが、
「水道の蛇口」の話です。

「ご主人の収入を、水道の蛇口に例えると、
もし、ご主人の収入が止まったら 困りますね。
その時、蛇口がもう一つあったら、どんなに
助かることでしょう。もうひとつの蛇口が
“生命保険”です」というもの。


昨晩「○○さんが亡くなった」との知らせ。
過労死らしいとのこと。個人経営で、仕事が
思わしくなく、「3カ月前に保険も解約して
いた」と聞いて、戦慄を覚えました。

夏の夜の怪談話より恐ろしい話です。遺された
家族はどうなるのでしょう。誰も家族を
助けられない。生命保険だけが、合法的、
合理的“助け合い”の制度なのです。

蛇口を売るのではなく 水を売る

2012-08-13 10:02:08 | 社会問題
元「NTTドコモ社長 大星公ニ氏」の話。

20年前、ドコモの営業開始から何度も危機が
あった。1996年には、携帯電話は2千万台を
越えた時、「このままでは数年先には 飽和
状態になる。携帯電話機は 水道でいえば蛇口。
ドコモが売るべきは蛇口ではなく水」と、
情報や音楽を売るビジネスに方向転換をする
ことにした。

しかし、当時、多くの幹部には理解されず、
社外からも人材を集めて、携帯を使った
世界初のインターネット接続サービス「iモード」
を開発した。1998年、そのプレス発表を
した時も会見に来た記者はわずか7人だった。

と、こういう話が 私は好きである。現状を
分析し、社会を作り変えていく人たち。
先見の明とトップダウンで事業を成功させた
先人の話には学ぶことが多い。

とろで、わが尺八界も、尺八というハードを
売るだけでは、もう売れない。尺八でこそ
感動を与えられる曲、癒し、精神世界と
いうソフトの開発が あってこそ、尺八が
売れるのだ。現代人にフィットするソフト
(尺八曲)を 創作しなければ。

水道の蛇口

2012-08-13 09:21:42 | 私の尺八遍歴
8/13「朝日新聞」の「天声人語」にこんな話しが。
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乾燥地の国から来た人が、水道の蛇口を見て、
「土産に欲しい」と言ったそうだ。ひねれば水が
出る蛇口は、魔法の泉と思ったようだ。
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なるほど、ひねれば“飲み水”が出るのを
当たり前と思う日本。海外に行けば、蛇口に
「この水は 飲めません」という注意書きも
珍しくない。

日本人は1人1日平均 370リットルも水を
使っているそうな。

20年前、中東の砂漠の国 バーレーンに行った時、
「日本人の女性 観光客は敬遠されているから、
なかなかビザが下りない」と云われた。その理由は、
ホテルで風呂に湯をたっぷり貯め、何回も流して
使うから。

その時、風呂の入り方について 考えを改めさせ
られた。今はなるべくシャワーにしている。

思い起こせば、バーレーンの大金持ちの家に
招待された。厳重な塀で囲まれた 500坪ほどの
邸宅には 緑が茂り、池があって 鯉が泳いでいた。

浴室や洗面所の蛇口は「金」だった。純金製の
蛇口に驚く私だったが、今思えば、バーレーン
では「金」はありふれたもので、水を使える
ことが“富のシンボル”だったのだ。

富裕層が「水」を 独り占めしていいのかとも
思ったものだった。

ついでに、日本女性が嫌われるのは、肌を
おしげもなくさらすから。外国人専用のホテル
にはプールがあった。かの国では“泳ぐ”という
習慣は無いそうだ。誰も泳いでいない。高い
塀で囲われたプールで、私の妻は 水着姿で
平気で泳いでいた。ホテルのボーイが 好奇の目を
釘付けにして、妻の姿態を見ていたっけ。