現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

水道の蛇口

2012-08-13 09:21:42 | 私の尺八遍歴
8/13「朝日新聞」の「天声人語」にこんな話しが。
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乾燥地の国から来た人が、水道の蛇口を見て、
「土産に欲しい」と言ったそうだ。ひねれば水が
出る蛇口は、魔法の泉と思ったようだ。
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なるほど、ひねれば“飲み水”が出るのを
当たり前と思う日本。海外に行けば、蛇口に
「この水は 飲めません」という注意書きも
珍しくない。

日本人は1人1日平均 370リットルも水を
使っているそうな。

20年前、中東の砂漠の国 バーレーンに行った時、
「日本人の女性 観光客は敬遠されているから、
なかなかビザが下りない」と云われた。その理由は、
ホテルで風呂に湯をたっぷり貯め、何回も流して
使うから。

その時、風呂の入り方について 考えを改めさせ
られた。今はなるべくシャワーにしている。

思い起こせば、バーレーンの大金持ちの家に
招待された。厳重な塀で囲まれた 500坪ほどの
邸宅には 緑が茂り、池があって 鯉が泳いでいた。

浴室や洗面所の蛇口は「金」だった。純金製の
蛇口に驚く私だったが、今思えば、バーレーン
では「金」はありふれたもので、水を使える
ことが“富のシンボル”だったのだ。

富裕層が「水」を 独り占めしていいのかとも
思ったものだった。

ついでに、日本女性が嫌われるのは、肌を
おしげもなくさらすから。外国人専用のホテル
にはプールがあった。かの国では“泳ぐ”という
習慣は無いそうだ。誰も泳いでいない。高い
塀で囲われたプールで、私の妻は 水着姿で
平気で泳いでいた。ホテルのボーイが 好奇の目を
釘付けにして、妻の姿態を見ていたっけ。



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