現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

循環呼吸

2012-08-23 18:03:40 | 尺八・一節切
循環呼吸」というのは、管楽器で、吹きながら
同時に鼻から息を吸う。息継ぎをせずにエンドレス
で音が鳴り続けるという奏法です。

オーストラリアの原住民アボリジニの吹く木管楽器
ティドュリドゥがそうです。これにヒントを得て
今や 世界中の管楽器奏者が試みています。

モンゴルの横笛奏者で5分くらいの曲を息継ぎなしで
なめらかに吹いていたのを聞いたことがあります。

台湾の尺八家「文松唐」も、「循環呼吸」を解説して
います。

日本では、中村明一氏が、古典本曲を 息継ぎ無しで
吹いています。某音楽評論家は絶賛していますが、
多くの古典尺八愛好家は批判的です。「聞いていて
息が詰まる。気せわしい」と。古典本曲は「間」の
芸術だと 私も思うのですが。

「密息」とは、中村氏が言う「ポンプ式の圧力の
かかった吹き方」ではなく、「密やかな息」。
つまり「息継ぎがわからないような、なめらかな
奏法」という説に私も同感です。そのために
必要あれば「循環呼吸」を利用するというのが
ベストでしょう。


「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください。


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鳴ったネイ

2012-08-23 08:35:34 | 私の尺八遍歴
中近東の縦笛「ネイ」に挑戦しています。ネットで
「ブルガリアのカヴァルの吹き方」というサイトを
見つけました。構造は「ネイ」と同じく、唄口は
筒を切断したままです。「吹き方」について詳しく
書かれていました。
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唇に斜めに当てて、そのまま息をまっすぐ、軽く出して
みてください。鳴りましたか? たぶん 初めは 鳴りま
せんよね。その場合、以下の点を色々試してみてください。


・口のすぼめ具合(息の太さ)を色々変えてみる

・唇に当てる位置を微妙に変えてみる(あくまで真ん中を意識)

・息の強さが軽過ぎるor強過ぎる(リコーダー程度の力で充分鳴ります)

・カヴァルを斜めにし過ぎて横になっているor真っ直ぐだ

・カヴァルの上下方向が斜めになっている(上下方向は唇に対して水平です)

・吹き口に唇を押し付け過ぎだor押し付けなさ過ぎだ

・唇をとがらしている(基本的にとがりません)

・唇が横に伸びている(フルートや尺八経験者は要注意)

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「尺八経験者は、(唇の締めすぎに)要注意」とまでご親切なことです。
つまり、唇は締め過ぎず、緩め過ぎず。息は強からず、弱からず。
すべて中庸、自然体と解ったら、一瞬 ピーと鳴りました。でもまた
すぐ鳴らなくなりました。

今朝、時々ピーピーと鳴るようになりました。そしてまたすぐ鳴らなく
なります。その繰り返しの間隔が次第に短くなり、ついにピーピー
鳴るようになりました。鳴ると結構うるさいです。

本当にただの筒。でこれでも音が出るということに感動です。
尺八の初心者も同じ思いをされているのですね。

さてさて「ネイ」が鳴り出したら、今度は尺八がウンともスンとも
鳴らなくなってしまいました。いかんいかん。


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