現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

虚無僧のイメージ

2012-08-26 05:40:35 | 虚無僧日記
先日招かれた講演会で、司会の方が申されるには
「虚無僧というので、さぞ格式ばったお堅い方が
来られるのかと思ってました」と。

「はい、“こわそう”じやありません“虚無僧”です。
私は、虚無僧の中でも異端児です。こんな虚無僧も
“いたんだ”と思ってください」

そして、紹介されるとき「ずいぶん開けた面白い
方です。悟りきっておられるといいましょうか・・・」と。

なるほど「“悟りきる”と、天上がスッポ抜けたように
なるのか」と私の方が教えられた気がしました。

虚無僧のイメージ
①いかがわしい
②いい加減
③乱暴者
④得たいの知れない者
⑤世捨て人
⑥敗北者・落ちこぼれ

どうも良いイメージではないようです。

だいたい 天蓋で顔を隠しているのだから不審者でしょう。
名古屋駅や栄の地下街では「不審者を見たらお知らせ
ください」の放送が流れ、ガードマンが飛んできます。
私の後を付けてき、私が立ち止まると「ダメダメ」と。

「いえ、ここで人を待つことになってますので」と
かわしてみました。

(そう、喜捨してくださる方を 待つのです)

村々を廻ると、大抵「不審者を見たら警察へ通報を」と
いう看板がある。木曽の馬籠では、とうとう通報されて、
警察官の職質を受けました。「どちらから!」と聞かれて
尺八で空を指し「あのよォォォ」。「????」

これでは一休さんじゃ。
そんなこんな 善と悪の はざまを楽しんでいる私です。